2008年12月17日(水)更新
キングジムの「ポメラ」に見る現代のマーケットコミュニケーション(3)
マス広告やニュースリリースの一斉配信によるメディアリレーションの限界という
ようなものがささやかれ始めた。
コンスーマー向けビジネスであろうとビジネス向けであろうと、マーケットコミュニ
ケーションやカスタマーリレーションのあり方を考え直さなければならない時期に
きているのだろう。
「広告だけにお金をかけても企業イメージやブランドを維持できない会社が出て
きた」とさえ言われている。
しかし多くの広報担当者は、今までどおりのメディアリレーションから新たなカバ
レージや影響力が生まれにくい事がわかっていても、踏み出せないままでいる。
先月、キングジムが発売した「ポメラ」と言う商品がある。
私は現物を見ずに予約し、発売日に入手して使っているのだが、この製品は当
初マスメディアによる懐疑的なコメントが多かった。
http://crossmedia.keikai.topblog.jp/blog/103/10011390.html
http://crossmedia.keikai.topblog.jp/blog/101/10011657.html
2008年11月30日(日)更新
「純粋なる形象 ディーター・ラムスの時代-機能主義デザイン再考」展
先週あたりから年末進行に突入し、様々なイベントやそのセットアップに
奔走し、なかなかエントリーが出来ない状況だった。
そんななか、28日の金曜日は大阪である業界の国内/外資系の企業広報
の方が集まる勉強会に講師として招かれた。この件に関してはまた別途報
告したいと思う。さて、本来は夕方からのセミナー、その後の懇親会に参
加し、新幹線の終電でその日のうちに帰京する予定でいたのだが、自腹で
一泊し、翌日に帰る事にした。
その理由は大阪港のそばにあるサントリーミュージアム天保山で開催され
ているディーターラムス展を見るためだ。

2008年10月30日(木)更新
デザインの定量評価
昨日は宣伝会議さんの「インターネット広報講座」の第7回目の講義を
受け持った。
今月合計11回あったセミナーの最後の回だ。
今回のテーマは「企業Webにおけるデザイン・ビジュアルの理解」という
ものだが、一番お伝えしたかったことは
「自分の好みだけではなく、客観的にデザインやビジュアル表現を評価
出来るようになる指針の持ち方」だ。
「できるだけ多くのものを見て味わうこと」
と言ってしまえば身もふたもないが、見るポイントを因数分解していくと
判断が容易になるのだ。例えば、レイアウトの間、使う色彩の明度、彩
度、色相、色数、文字のレイアウト、色、ボリュームなど。もしくはリンク
の配置やナビゲーションプロセスなど。
内容を理解しようとページを繰っていくだけでも「これは辛いな」とか「理
解しやすい」と言う差は生じてくるものだ。それらの経験値を積み重ねて
いくと自社にとってふさわしいデザインはどういうものか、という指針が
築かれてくるのだ。
2008年10月22日(水)更新
キングジム:デジタルメモ「ポメラ」
数年前から、「出先で簡単に文章を書けるポケットワープロが欲しい」と
思っていた。
観念的には一昔前の「モバイルギア」や「オアシスポケット」のようなも
のだ。ただ、それらは電池で20時間ぐらい使えるものの、OSが重いせ
いか、長い文章を書いているとスクロールや変換が重くなる。
世の中にはこれだけ電子辞書があるのだから、これにメモ程度のワー
プロ機能が付いていればどれだけ便利だろう?と思ったのだが、そのよ
うなものは皆無だった。
2008年05月25日(日)更新
「デザイナー誕生:1950年代日本のグラフィック」
今日は文京区小石川、飯田橋と江戸川橋の中程にある凸版印刷の印刷博物館に
行ってきた。

「もはや戦後ではない」といわれた1950年代、日本のグラフィックデザイ
ンの世界がいちばん活気づいていた時代のポスター、パッケージ、書籍、雑誌
などのグラフィックを500点も集めた展覧会だ。
2008年03月17日(月)更新
「カラーユニバーサルデザインセミナー」
数年前から「ユニバーサルデザイン」というキーワードが着目されて
来ている。日本でも「ユニバーサルデザイン研究機構」をはじめ「ユ
ニバーサルデザイン・コンソーシアム」、「ユニバーサルデザインフォ
ーラム」など、いくつかの団体が活発な活動をしている。
加えて、色彩の活用の面から多様性に対応していこう、という動き
が「カラーユニバーサルデザイン機構」だ。
2008年02月07日(木)更新
ギフトショー
昨日は現在行っている宣伝会議さん主催の「インターネット広報講座」の
参加者であられる「スーパープランニング」の広報の方から、現在東京ビ
ッグサイトで行われている「第65回東京インターナショナルギフト・ショー
春2008」に招待をいただき、小雪の中、参加してきた。
ギフトショー自体も久しぶりだが、その規模の大きさに驚いた。
クラフトから伝統工芸、文房具、おもちゃ、スポーツ、ライセンス品にいたる
まで、とても半日で回りきれる規模ではなかった。
2008年01月28日(月)更新
現代において修理して使うものとは?
「靴」の話だ。
「足元を見る」とは「相手の弱点を見つけてつけこむ」という例えでよく
使うが、語源はWebで拾うと「昔、街道筋や宿場などで、馬方などが
旅人の足取りを見てのくらい疲れているか判断し、それによって旅籠
代を要求してたことから発生した言葉」だといわれている。
広報という職業柄、色々なエグゼクティブの方を見てきたし、今も多く
の経営者の方とお会いする。
所作のしっかりされている方、ひいてはきちんとビジネスの出来る方は
えてして手入れの行き届いた靴を履かれている。
販売系のご商売や、クリエイティブ系の方でも同様で、服をカジュアル
ダウンしている方でも、靴がきちんとしていると「抜かりないな」という印
象を持つ。
2008年01月24日(木)更新
ブラウンのデザイン思想を引き継ぐアップル?
オリジナルの記事はGizmodoのようだが、先日のらばQに
「Appleがあのブラウンからパクったグッドデザイン10の原則」
という興味深い記事があった。
* The Future Of Apple Is In 1960s Braun: 1960s Braun
Products Hold the Secrets to Apple's Future
* らばQ : Appleがあのブラウンからパクったグッドデザイン
10の原則
紹介された写真を見ると、たしかに良く似ている。
「パクった」という言い方が適当かはわからないが、参照され
ているブラウンのデザインディレクターだったディーター・ラム
ス氏の「良いデザインの10の原則」には確かに則っている。
2007年12月11日(火)更新
デザインの良いネットショップとは?
この時期、大切な人への贈り物や年末のストレス解消(?)にと財布の
ゆるむとっても危険な時期。
今日紹介するオンラインショップは「せっかくならちょっとユニークなもの
を探したい」という思いを満足させてくれるオススメのお店。
普段何気なく見ているこういうオンラインショップも、固めてみてみると
ある共通点に気がつく。
それは、「扱う商品がデザイン的に優れているとショップ自体のデザイン
も洗練されている」というものだ。
2007年09月21日(金)更新
偶然の一致?発想の貧困?
先日ソニーから次世代音楽ツール「Rolly」が発表になった。
鳴り物入りのプロモーションで、当初はデザインを見せず、いわゆる
「ティーザー」で期待値を煽った。
はたして発表されたデザインは、ラグビーボール上の小さなプレイヤー
で、音楽とともに光り、踊るのだという。
2007年09月15日(土)更新
価値の創造
今のっているヨーロピアンワゴンのディーラーから、クーペの新型車と今のっている車種のマイナーチェンジのお知らせが来た。
行けばミニカーがもらえるという事もあり、子連れで見に行って来た。
北欧=インテリアというのは短絡的だが、さりげなくアルネ・ヤコブセンがデザインしたアントチェアをカタログに置いているのだが、その理由はセンターコンソールとドアパネルの肘置のところにその椅子と同じようなプライウッド(積層合板)の本物の木が使われているのだ。
集積合板とはいえ、曲げ加工が入っているし目も違うから、手間もかかるし歩留まりも良くないだろう。そんな高級車でもないのに本物の木が使われている事にちょっと感動した。
よくやるなあ、と思いつつ、5年前にある日本の自動車メーカーに取材に行った事を思い出した。

2007年08月15日(水)更新
頭脳+愛情+一風変わったアイデア
「頭脳+愛情+一風変わったアイデアイケアのデザインはここから生まれる」
昨日の続きになるが、そうやってイケアのサイトを見ている
と、色々面白い発見があった。
多くの広告代理店主導で作られたプロモーション用途のフラッシュ
コンテンツは、苛つくものが少なくない。
なぜなら、それらのほとんどが相手の読むスピードを限定したり、
待たせたり、一方的なところが多いからだ。
ユニクロのインターフェイスなど、チャレンジが多く、新しくてブランド
の勢いを感じさせるが、とてもじゃないが付き合っていられない。
2007年08月14日(火)更新
IKEAの乾電池
先の週末に第三京浜を使って横浜の実家に戻ったのだが、通れば
かならず、といっていいほど見られた港北インタの出口渋滞がなか
った。
いわゆる「IKEA渋滞」というやつだ。
ひょっとしたら一時の混雑も緩和されたのだろうか?
別に今すぐ何かを買う、というわけではないが、また行きたいなと思
わせる上手なプレゼンテーション(空間)があるのは確かだ。
2007年07月31日(火)更新
自社製品利用を社員に強要するか
数年前にCD-Rも製造販売している大手光学メーカーの仕事で納品しに
行ったとき、私が納品に使ったCD-Rが他社(ノンブランド)製品だっため、
えらく怒られたことがある。
即座に家電量販店に立ち寄ってそのメーカーの製品を買い込み、社に戻
って焼きなおし、納品は何とか事なきを得た。
私自身、サラリーマン時代に勤めていたのがコンポーネンツメーカーだった
せいか、そのようなことを気にかけたことは一度もなかったので、これは良
い教訓になった。
お客様に対する基本的な礼節や気遣いにかけていたのだ。
以降、パソコンメーカーにセミナーや打ち合わせに行く際、他社製のパソコ
ンを持っていって失礼に当たらないか、伺ったりするようにしている。
(パソコンはお客様に合わせて買い換えることは難しいので。。)
ビジネスの関係ならば、気を使うことも必要だが、自社の社員に対し、使う
製品を共用することが多いという話も良く聞く。
たとえば総合企業であれば、家もクルマも、家電製品も保険も、すべてグ
ループ企業のものを買うのが基本、というか強制だったり。
2007年05月14日(月)更新
リサイクルメッセンジャバッグ
FREITAGという会社をご存知だろうか?
もし知らなくても、彼らの製品は目にしている人も多いのでは
ないだろうか?
スイス発の、オリジナルバッグブランドで、防水性に優れたト
ラックの幌をバッグの生地に、ベルトやストラップは廃車となっ
た車のシートベルトを使用するなど、バッグの殆どの部位がリ
サイクルされた素材で作られているというものだ。
また、上記のような理由により、商品それぞれが世界に一つ
しかないデザインになる。
(はてなダイアリー参照)
2007年04月16日(月)更新
中小企業大学関西校
先週は出張が続き、あまりブログのアップができなかった。
木曜日は姫路に行き、中小企業大学関西校にて、ビジネスパーソン
向けの生産性向上セミナーと謳ってプレゼンテーションや短時間に
企画やアイディアをまとめる方法、会議やメールの活用法をお話した。
中小企業大学関西校
もちろん一日座学は話をするほうもきついので、半分ぐらいはワーク
ショップ形式にした。
2007年04月10日(火)更新
大人の事情
近ごろ新聞をにぎわせているペンタックスとHOYA。
一緒になろうとしたり撤回したり。
しかし、外野の私に言わせると(笑)HOYAの企業サイトはイケてない。
各ブランドサイトは広告代理店制作なんだろうけど、ビジョンが、まるで古い
小学校の校長室に書いてあるみたいな文章で、社長のメッセージにもあまり
「愛」が感じられないなあ。
2007年03月28日(水)更新
ユニバーサルプリンティング:大平印刷の試み
「ユニバーサルデザイン」という言葉が一般的に認知されるように
なって数年が経つ。
これを印刷の現場からサポートしようという試みが、大平印刷さん
の「ユニバーサルプリンティング」だ。
男性の約5%程度に現れる色弱。女性はまれだがそれでも数万
人に一人。ならせば約40人にひとりにたいしても、「判断しづらい」
状況をなくそうというもの。
ttp://www.taihei.co.jp/products/up/index.html
これは「エコ」のように表明することで企業姿勢を謳うものではない
が、インパクトは少なくない。
実際、私の周りにも「実は色弱で、、」という方は少なくなく、印刷
物だけでなく、パワーポイントなどでもグラフなどが認識しづらくて
困る、という声も良く聞くのだ。
2007年01月12日(金)更新
自分の色を持て
先日出勤途中の電車の中で、かっこよいデザインのバッグを
持っていた女性がいて、「どこのバッグだろう?」という気持ち
がぬぐいきれないでいたら同じ表参道で下車した。
もう一回、チラッとでも見ればディテールがわかるかな?と
思い、後姿で「黒いコートに紫のマフラー」とチェックし、ホー
ムで探したらなんと!
2006年11月13日(月)更新
千葉県のロゴ問題
千葉県の新しいロゴがだいぶ話題になっているようだ。
中條さんという有名なグラフィックデザイナーが作ったものだそうだが、
これに対し、県民側からの反応は、やはりネガティブなものが多いよ
うだ。
この話題は先週からMIXIの企業ロゴトピックなどでも盛り上がってい
たが、週末にはとうとう一般紙でも取り上げられていた。
(一般紙もネットでネタ拾いしているので当然だが)
http://www.pref.chiba.jp/syozoku/b_kouhou/logo/logo061102.html
2006年11月08日(水)更新
史上最大のXマス作戦
インターネット以前の時代、たとえば30年ぐらい前まで、これらのアメリカの
デパートのカタログはひとつのエンターテイメントといえるぐらいの充実度が
あった(厚さが3センチぐらい)。
中でもニーメン・マーカス。
ニーメン・マーカスといえばアメリカの三越のような老舗の百貨店。
ここのクリスマスカタログは、毎年おおきな目玉商品のあるユニークなもの。
見ているだけで楽しい、なんて余裕はなくなる大変危険なしろものです。
2006年10月23日(月)更新
50万円のパソコン用キーボード!
先々週に続き、この週末も石川県IT総合人材育成センターの主催で
行われた「メディアマスター養成コース」の仕事で金沢に行ってきまし
た。
今回は生徒さんへの課題の講評がメインなのでとても楽しみでした。
さらにもうひとつの楽しみは、、
参加された方の中に、数々のユニークなITソリューションやハード、ソ
フトの開発で有名な株式会社PFUの方にお願いをしていたことがある
のです。
そのお願いと言うのが、
「50万円のパソコン用キーボードを見せていただくこと」
だったのです。
2006年08月10日(木)更新
デザイナーが創った学校
「ダイソン」といえば、「フィルターを使わない掃除機」で有名です。
我が家でも使っていますが、本当に気持ちの良い強力な吸引力。
こどもが喘息持ちなので、とっても重宝しています。
このメーカーはユニークで、創始者のジェームス・ダイソンが工業
デザイナーで、自らデザインした掃除機を自ら会社として販売して
いるのです。
2006年06月28日(水)更新
たまにはインプットが必要
今日は仕事でお世話になっている大手のインテグレーターのマネージャーの
方と昼食を取りました。
打ち合わせの内容は共同企画で考えているセミナーのプランについてでした。
これに限らず、今、平行していくつか新規のセミナープランを考えつつ、自
社サイトもリニューアル中、という状況です。
2006年05月19日(金)更新
■景気回復、実感していますか?■
今、ベストセラーになっている「千円札を拾うな」にも、同様のエッセンス
が語られていますが、目前の資金繰りを考えると、「いただける仕事は
ことわらない」というような姿勢に、つい、なびいてしまいがちです。
自戒も込めて書くと、やはり毎年1、2本は、売り上げにはなったけど、
やるべきではなかった、という仕事が必ずあります。
それは、仕事そのものの内容以前に、その会社にとって、その仕事をす
ることが本当にベストなのか?という疑問を抱くからです。
「景気の回復を感じるか?」というお題をいただいていますが、まさに「や
るべきか判断を迫られる仕事が多くなってきた」というのが、私が感じる
景気回復です。
2006年04月12日(水)更新
美しいものは大きく見える
昔から古臭いものが好きで、海外出張に行っても、ついつい
アンティークモールばかり覗いてしまいます。
そんなガラクタ集めが伝播して、家内もとうとう同じ道に。
気がつけば家の中はガラクタの山。
事情を知らないお客様が来れば、すわ、これが有名な世田
谷のゴミ屋敷か、という状況。
(子供ができてから多少改善はしたものの)
さらに家内は、数年前からあるセミナーを通じて骨董収集家の
先生と仲良くなり、夫の私が元工業デザイナーということもあっ
て話が合い、今では家族ぐるみのお付き合いをさせていただい
ています。
この先生から聞いた言葉で一番興味深く、今でも心に残ってい
るものがあります。それは、
2006年04月04日(火)更新
スペックで買っちゃダメ
ブログ文化の良いところは、コミュニケーションによって評価や判断の
尺度が変化していくことだと思います。
私自身、インターネットが使えるようになって最初に感じたことは、商
品やサービスの情報収集が飛躍的にやりやすくなり、何かモノを買う
ときもスペックの比較や検討がとても楽になった、ということです。
しかも私、というか、大概の男子は基本的に「スペック」が好きですよ
ね。
何万画素だとか、何馬力だとか。CPUパワーが何ギガヘルツだとか、
ハイパースレッドだとか。 (笑)
でも実際にそんなスペックが気になって、店頭で実際にものを見て、
触ってみると、違うものが気になってきます。








