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2006年10月23日(月)更新

50万円のパソコン用キーボード!

先々週に続き、この週末も石川県IT総合人材育成センターの主催で
行われた「メディアマスター養成コース」の仕事で金沢に行ってきまし
た。
今回は生徒さんへの課題の講評がメインなのでとても楽しみでした。
さらにもうひとつの楽しみは、、
参加された方の中に、数々のユニークなITソリューションやハード、ソ
フトの開発で有名な株式会社PFUの方にお願いをしていたことがある
のです。

そのお願いと言うのが、

「50万円のパソコン用キーボードを見せていただくこと」

だったのです。
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ちょうどタイムリーに先週プレスリリースが出て、新聞やIT系のオンラ
インメディアに取り上げられていたものなのですが、

なななんと!

・定評あるハッピーハッキングキーボードの機能をアルミ削り出しフレー
 ムに搭載!

・静電容量無接点方式のキースイッチとの相乗効果により極上のタッチ

・従来よりプロモデルはブラインドタッチ専用の印字なし!

・印字バージョンもサブリメーション印刷ではがれにくい!

・キーボード面の角度調整は専用六角レンチで1度単位で8段階調整
 可能!

・裏面はアルミ鏡面仕上げ!まるで○ポッドのよう。

ここまでの仕様で25万円!

さらに今回は(だんだんテレビショッピングのよう)、キートップに輪島漆
塗りを施した別注モデルが登場。

キートップにはカドの稜線に漆が定着されるように金箔が張られていま
す。

恐る恐る触ったそのキーボードは、何しろしっかりとしてたわみもゆがみ
もでない。
タッチは滑らかで確か。遊び(ガタ)がまったく感じられません。
まるでF1マシンのようなキーボードでした。

パンフレットにあるこのキーボードのコンセプターである東京大学の和田
英一名誉教授の以下の言葉が象徴的でした。


アメリカ西部のカウボーイたちは、馬が死ぬと馬はそこに残していくが、
どんなに砂漠を歩こうとも、鞍は自分で担いで往く。馬は消耗品であり、
鞍は自分の体に馴染んだインタフェースだからだ。
いまやパソコンは消耗品であり、キーボードは大切な、生涯使えるイン
タフェースであることを忘れてはいけない。


たしかに。今はパソコン本体は5万円でも買える時代。
しかしかく言う私も、キーボードは3回ぐらい買い替え、今はノートPCなど
でよく使われるロープロファイルのパンタグラフキーボードを使っています。
押し込みがしっかりするのと、キーパンチングの音が静かなのがよいです。

さすがにこの輪島漆塗りのものはおいそれとは手が出ませんが、25万
のほうは、考え込ませる説得力がありました。

ほぼ毎日使う道具と考えれば、その価値はもっと認められてもよいと思い
ます。

なにより、このようなことを真剣に考え、実際に商品化し世に問うPFUと
いう企業の姿勢に、ものづくりの哲学を感じます。

PRESS RELEASE HappyHacking Keyboard 輪島塗モデル 完全オーダーメイドで発売 | 株式会社PFU
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