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2006年10月31日(火)更新

リチャードエデルマンさんの講演を聞く。

今日は朝7時半から、恵比寿のウェスティンホテルで米国商工会議所主催の
朝食イベントがありました。

世界最大のグローバルな独立系PRコンサルティング会社、エデルマン・グロ
ーバルCEO、リチャード・エデルマンの講演があったのです。

http://www.edelman.jp/events/index.html

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「THE ‘ME 2’ MEDIA REVOLUTION AND WHAT IT MEANS FOR MARKETING」
と題して、台頭する個人メディアなどに関する講演を行ないます。
リチャード・エデルマンは、CEOブロガーの第一人者としてPR業界および各方面
にて認知されております。またエデルマン社の全社的な取り組みとしては、ユー
ザー参加型の「パーソナルメディア」に対するリサーチやPR活動を積極的に進め
ています。
本セミナーでは、PRの世界的な潮流に加え、ステークホルダーの認識調査、お
よびテクノラティジャパン(www.technorati.jp/)と共同で実施した、日本のブロガ
ーとコーポレートコミュニケーションに関する最新の調査についても、ご紹介致し
ます。
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同じ講演は、実は昨晩も経済広報センター主催であったのですが、参加できず、
私自身はACCJ(米国商工会議所)のメンバーでもなかったのですが、「行けば
なんとかなるのでは?」というあつかましさと「入れなかったらカフェで考え事で
もすれば早起きの元は取れる」という陽転思考で、とりあえず突撃!
実際は受付で「当会は会員の方のためのレセプションなので、会員の方のご
紹介かご同伴でないと参加できません」

と言われたのですが、エデルマンの方と話をしていたら、な、な、なんと、リチャ
ード・エデルマンさん本人が寄ってきて名刺交換してくれたのです。
そして、事情を話すと、

「Who cares, you might join us, come on」

でちゃんちゃん。無理いって参加させていただくことができました。


彼らの確証の取れるソースを中心に米国の事例をいろいろと紹介してください
ました。割とビギナー向けだったけど、なかなか良かったです。

いくつか面白かった言葉をピックアップします。

日本はまだまだメディアピラミッドの崩壊を目の当たりにしても、企業側がブログ
スフィアのしきたりに慣れていない。

発言力を持ったコンスーマー(ブロガー)は「私もそう思う(Me too)」といえる
寄る辺を求めているが、企業とのつながりを持つすべを知らない。
(攻撃は好きだけど)

上記は企業側、ブロガー側、両方の問題。要はまだまだ、ということ。

(広告やマーケティングキャンペーンをユーチューブやブログなどで伝播
させる手法について)
「広告は、広告自体を広告しないとならなくなった。」

企業情報の信用度が急激に変化している。(日本に比べ米国で顕著)
・ 企業WEBサイトの信用度(米国26%、日本70%)
・ 企業ニュースリリースの信用度(米国5%、日本63%)
・ 企業ニブログの信用度(米国6%、日本28%)

スポークスパーソン(実際のスピーチもコーポレートブロギングでも)の信頼
度は非常に重要になってくる。FLOG(Fake Blog)や対応のまずさによる弊
害の重大さ。

MSを辞めた社員によるブログ。
もはや単純なトップダウンでメッセージコントロールはできない。
ホリゾンタル・カンバセーションが重要だ。
(言及がありませんでしたがこれはイントラの未整備の問題につながります)


オーディエンスは約50人。日本人は10名ぐらいでした。
知った顔はさすがにいないかなあ、と思ったら、百式の田口さんがいらっしゃ
いました。
日本のCGMのグルだと紹介されていましたね。さすが。
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