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2006年11月21日(火)更新

松岡正剛さんの書評:「千夜千冊」グーグル・アマゾン化する社会

松岡正剛さんがやっている脅威の書評サイト、「千夜千冊」で、
森健さんのの『グーグル・アマゾン化する社会』をとりあげている。

http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya.html

梅田望夫さんの『ウェブ進化論』や佐々木俊尚の『グーグル』など
との内容比較に始まり、SEOやレコメンデーションエンジンにまでも
解説が及ぶ。

途中でインプレスR&D代表の井芹昌信さんの話ががでてくるが、
ぼくがサラリーマン時代にネットで最初の事例を作ったとき、ちょうど
インターネットマガジンが創刊され、インタビューかたがた、井芹さん
とも何度かお話をさせていただく機会をいただいた記憶がある。

10年たってきらめいては消えていく人が多い中で、じっと日本の
インターネットを見据えている、数少ない人の一人だなあというのが
印象だ。こういう人は消えない。

松岡さんのお話の中では、
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せめてアクセス数や従事率ではなく、そこに多様なキラーテクノロジ
ーが自在に開花し、そこに痛快なコースウェアや深々と感じられる学
習機会が生まれていってほしいのだ。
時代がそろそろキーワード主義(小泉時代も終わったのだから)から、
コンテキスト主義に移ってほしいのだ。

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という言葉が印象的だった。

時代的には「WEB標準化」という流れがあるが、それを乗り越えた
ところにもう一度自由を見出そうとしているようだ。

ただ、松岡さんに言及されているグーグル自身も、

”イノベーションを起こすには、会社を「カオス状態」と「きちんと構造化
された状態」の間の "structured chaos"(構造化されたカオス)と呼ぶ
状態に置くのが一番良い”

といっているところが興味深い。
http://satoshi.blogs.com/life/2006/10/googlestructure.html

どっちが上手出し投げか、けたぐりか。(笑)
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