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2006年12月12日(火)更新
ルソーの見た夢、ルソーに見る夢 世田谷美術館
伊東さんの展覧会に続き、最終日に滑り込むようにルソー展を
見てきた。世田谷美術館は最終日まで人の波が耐えなかった。
ルソーは、評価されたのがかなりあとのほうで、現役当時は、
日曜画家だの、芸術性がない、だの、そののっぺりとした作
風が理解されなかった。
ピカソをはじめ、多くの仲間に認められ、フォロワーが出始めた頃、
初めてキュレーターの目に留まりグループで世に出た作家だ。
現代美術も含め、多くの近代作家にとって、新しい価値をどう見
出すかが問題になるが、ルソーの場合「同じ思いを綴る多くの
仲間」が現代まで続いているというのがすごい。
この展覧会は5部構成になっていて、1部がルソーのオリジナル、
2部は当時の素朴派の仲間、3部は日本のフォロワー、4部は
写真による素朴表現を継承した作家たち。5部は横尾忠則や
靉嘔 (あいおう)をはじめとする現代作家の作品。
普通、「○○とその時代展」というような展覧会が上のあたりで
開かれ、がっかりすることが多いのだが、今回は構成もよく練ら
れていて、見飽きることがなかった。
ひとえに、ルソーに対する愛、というと大げさだか、想いがあふれ
ていて「幸せ感」が感じられるのだ。
きっとルソーは、自分が認められることよりも、周りの仲間を大事
にしていたんではないか、と思う。
「どうやってこの絵ができたんだろう?」
と考えると、技術よりもそんな周りの状況が見えてくる、人間関
係性にあふれたすばらしい展覧会だった。
見てきた。世田谷美術館は最終日まで人の波が耐えなかった。
ルソーは、評価されたのがかなりあとのほうで、現役当時は、
日曜画家だの、芸術性がない、だの、そののっぺりとした作
風が理解されなかった。
ピカソをはじめ、多くの仲間に認められ、フォロワーが出始めた頃、
初めてキュレーターの目に留まりグループで世に出た作家だ。
現代美術も含め、多くの近代作家にとって、新しい価値をどう見
出すかが問題になるが、ルソーの場合「同じ思いを綴る多くの
仲間」が現代まで続いているというのがすごい。
この展覧会は5部構成になっていて、1部がルソーのオリジナル、
2部は当時の素朴派の仲間、3部は日本のフォロワー、4部は
写真による素朴表現を継承した作家たち。5部は横尾忠則や
靉嘔 (あいおう)をはじめとする現代作家の作品。
普通、「○○とその時代展」というような展覧会が上のあたりで
開かれ、がっかりすることが多いのだが、今回は構成もよく練ら
れていて、見飽きることがなかった。
ひとえに、ルソーに対する愛、というと大げさだか、想いがあふれ
ていて「幸せ感」が感じられるのだ。
きっとルソーは、自分が認められることよりも、周りの仲間を大事
にしていたんではないか、と思う。
「どうやってこの絵ができたんだろう?」
と考えると、技術よりもそんな周りの状況が見えてくる、人間関
係性にあふれたすばらしい展覧会だった。
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