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2006年04月10日(月)更新

Dark side of the moon

現在小菅で拘留中の元経営者さんのお話です。

僕自身は、審判を待つ彼に対し、意見を言う立場にはありません。
ただ、僕自身が知りうるある一面を事実に基づきお話します。
(彼自身を擁護するつもりはありません・事件とは別の話です)
彼自身が2003年からやっっているブログも、今私が書いている経
営者ブログが、こうして認知を得るきっかけになった一因を担ってい
るといっても過言ではないでしょう。
たしかに、誰と焼肉食べに行った、というようなエントリーもあった
かもしれません。

彼の会社が地検特捜部の強制捜査を受け、彼自身が逮捕されたとき、
僕自身も彼のブログを訪問しました。
そのときに感じたことは、
「瞬間的に3000のコメント、数百のトラックバック、おそらくは
数10万からのアクセスを受けても、閲覧パフォーマンスがまったく
変わらない」

ということです。

日ごろ、企業のオンライン(WEB)危機対応や不祥事対策をチェッ
クしていると、やはり集中的なアクセスでページがまったく見えない
ことや、ダウンしてしまうWEBサイトも珍しくないこともあり、こ
れだけの注目度でまったくアクセスに問題がない、というのは、「I
T企業とは名ばかりの金融企業」と揶揄される中で、ある意味、あな
どれない技術力をしっかりと持っていたんだなあ、と思いました。

古くは東芝ビデオ事件や六本木ヒルズの回転とびら事故、JR西日本
の脱線事故など、有事の際にどれだけの衆目がWEBに集まるか、は
企業WEB管理者のはかりしれないものかもしれません。
よって何かが起きたときを想定したサーバーパフォーマンスを持って
いる企業サイトはそんなに多いとは思えません。

経営者ブログを書かれている皆さんも、いくつかのフリー系のブログ
を利用された経験のある方もいらっしゃると思います。
今一度、この会社のブログサイトを回遊してみてください。
ページ遷移の軽さ、スムースさは、いまだ特筆モノです。


また一昨年、彼の会社が近鉄を買収しようと画策していたとき、私の
知人がちょうど野球関連のネットコンテンツを開発していて、どこか
にデータの供給先を探していました。

私自身は、彼とは一度も面識がないのですが、今からさかのぼること
8年前、彼がちょうど大学ベンチャーで制作会社をスタートさせたば
かりの頃、ある会社の紹介で、フォームCGIプログラムを1本作っ
てもらいました。

メールだけのやり取りでの仕事でしたが、その後も何かあれば、年に
1度程度、メールのやり取りをしていました。

そんな疎遠の中での突然のメールにもかかわらず、私がメールを投げ
てから彼が返事をくれるまで、ほんの2時間程でした。

あとで彼のスタッフから聞いたところ、本当に毎日数1000件のメ
ールをチェックしているのだそうで、その速さは驚異的だといってい
ました。

私が驚いたのは、約50行近い長いメールだったにもかかわらず、端
的に確認したいポイントを3つ挙げ、それが確認できればスタッフを
紹介する、と書いてありました。

私が紹介者に確認を取り、返事を書いたのがその1時間後、都合4時
間後には、

「雨宮さん、了解しました。それでは私のスタッフに紹介してミーテ
ィングをセットさせますので、あとはよろしくお願いします」

と返事が来ました。
もちろんスタッフの方からも即、返事が来て、翌週の打ち合わせとな
りました。

残念ながらご紹介したお話はまとまりませんでしたが、意思決定のス
ピードと、やり取りの明快さは、私が昔お世話になっていた外資系C
PUメーカーに近いものがあると感じました。

大手の企業さんであっても、会議に呼ばれるとやたらいっぱい人が出
てきて、しかし会議の目的も誰が意思決定するのかも、ミーティング
が何時に終わるのかもはっきりしないことがまだまだ少なくないのも
現実です。
機会があればあの意思決定スピードの秘訣を伺ってみたいものですが、
もうしばらく時間はかかりそうですね。
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