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2006年05月25日(木)更新

イエローカード

昨日、会社でイエローカードを出しました。
自分と社員に対してです。

私自身、いままで、社員との関係において色々なことを経験して
きたので、今の組織では、いきなりサラリーマン時代のハイスタン
ダード導入することはやめつつも、段階的に「気持ちの共有」を心
がけてきました。
結果、かなり自主的に「考えて動く」組織になっていて、充実して
いるのですが、それでも少しずつ組織を伸ばしていこうと考えると
色々見直していかなければならないことがでてくるようです。

山本五十六元帥の言葉で「やってみせ、言って聞かせて、させて
みせ、ほめてやらねば、人は動かじ」というのがありますが、ほめ
るだけでなく、仕事をやった結果、お客様や上司、同僚から「あり
がとう」という言葉をいただくことの意味を理解してもらうことも大事
だと思いました。

昨年ある会合で知り合った学生がいるのですが、彼は当時すでに
外資系の車メーカーに就職が決まっていて、この4月から働きはじ
めました。
時々ランチをするのですが、先日、面白いものを見せてくれました。
他の会社でも時々見受けますが、その会社でも会社のミッションと
か、バリューとかを書いたカードの束を社員に配っており、常に見
返して行動規範とするようにしているのだそうです。
ただ、面白かったのはそのカードの最後の2枚は何も書いておらず、
その代わり色が黄色と赤、なのです。

すなわち、仕事をしている中で、部下の行動やアウトプットに問題
があったとき、上司はイエローカードを出して宣言できるのだそうで
す。社員全員に渡しているということは、誰に対しても出せるという
ことなのかもしれません。勇気は要りますが画期的ですよね。

マネージャーになると、問題が起きたときに「どのタイミングでどう叱
るか」とか「その結果、どのようになって欲しいか」とか「他のメンバー
のことを考えると最善のアクションは何か」など、色々瞬時に考えて
しまい、逆にタイミングを失ったり、はっきり伝えられなかったりするこ
とがあります。

そんな時、こんなイエローカードを持っていれば意思表示を明るくは
っきり伝えることができて便利だろうなあ、と思いました。

なかなかスマートなアイディア!
きっと意思決定のすばやい組織なんでしょう。
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