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2006年06月20日(火)更新

「電子メールの使い方」

本日の日経「ネットと文明」に「メール洪水」と題して、面白い
記事が載っていました。

社員間の情報共有にメールをつかうあまり、結果的に「読まな
いメールの洪水」になっている、というのです。

社員は保身のために同僚宛のメールに、上司へCCを入れる。
上司はそれをすべて確認していたら自分の仕事ができない、
というわけです。

これと同じ状況は、15年前に、当時勤めていた会社で起きて
いました。
そのときはマネージャーがアメリカから来るメールを何でもかん
でも転送して部下に「ダウンロードしたつもり」でいました。

転職した会社ではそれとまったく正反対の状況で、「このメール
の情報が本当に必要な人は誰か」を熟慮してからでないとメー
ルを出せませんでした。
そのルールを守らないメールはスパムとなり、徹底的に無視さ
れます。

それ以前に、タイミングと伝わり方を考えたら、今、会って話すの
がいいのか、電話がいいのか、メールがいいのか、考えてから
行動を起こしていました。

「勝てる組織であるために、まずコミュニケーションが大事」という
前に、どのようなコミュニケーションが最適か、を考える習慣があ
るのが大きい差になるのだな、と感じました。

本社に出張したとき、当時の社長(アンディ・グローブさん)のスピ
ーチライターの方とミーティングをしたとき、興味深い話を聞きまし
た。

「カズ、アンディは毎日何通ぐらいのメールを受け取ると思う?」
答えは「数十通」というもの。
みんな、本当に彼に伝えるべき内容は何か、を精査して出している
のだそうです。逆に言えば、必要と有れば誰でもアンディにメールが
出せる、ということでもあります。

この話はもう少し続けてみます。
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