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2006年07月13日(木)更新

メディアの変化に見る単位時間の移り変わり

先日、仕事帰りにお世話になっているPRエージェンシに立ち寄り、
社長やお客様を交えての長いミーティングから帰ると、ふとつけた
テレビに美輪明宏さんが出ていました。

モデレーターのみのもんたさんは、かなり気構え手質問していた
のですが 「少子化」の問題に触れたとき、美輪さんのコメントがふ
るっていました。

「昔は人生50年、といったが、今は平均寿命も延びてほとんど倍
じゃない。
だけど、人の感応力が変わらないとすると、それだけ生きる密度が
薄くなったんじゃないの?。
その結果として生や性に対する感性がそれだけ希薄になったのな
ら、少子化になるのは明白よ」
実は日曜日、布田天神の骨董市でシングルレコードを4枚買いま
した。

三波春夫「21世紀の宇宙音頭」
大信田礼子「同棲時代」
ポップトップス「マミーブルー」
サイモンとガーファンクル「アメリカ」

朝早く会社に来て、これらを聞いていたのだが、なんだか音楽の聴
き方も上のコメントと同じようにかわったなあと感じました。

昔は3分間をいとおしむように、お小遣いはたいて買ったシングル盤
を繰り返し繰り返し、聴いた ものです。
それがLPになり、22分を楽しんだ後、裏返す、という儀式。
CDには裏表はなく、70分間一気に聴く。
これがアイポッドになれば10時間だってノンストップですよね。

しかし、便利になったけど、それによって1曲1曲を味わうことがしづら
くなったのではないでしょうか。
繰り返し1曲を集中して聴くことも無い。
逆に言うと、今の曲は繰り返し聴くと結構早く飽きてしまう曲が少なく
ない気がします。
「恋のマイアヒ」を3年後に続けて聴く事はできるでしょうか?

今また、ダウンロードで1曲ごと買うようになったけれど、ジャケットも
歌詞カードもありませんので、そういう意味でも昔と同じ聴き方は出来
ません。

大局的に見ると技術の進歩が激しく、ツールの導入やその選択に
寸断の余地も無いような世の中です。
その中にどっぷりいると、どうしても浮き足立ってしまいます。

「ひとつの想い、それをしっかりと伝えること」

それを大事にして、それで食べて行きます。

「どれだけ食べられるか」

それは僕達が、どれだけお客さんの想いをくみ取れるか、にかかって
います。そして、その力はもっともっと鍛える余地があります。
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