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2006年09月19日(火)更新

「ブログマーケティング勉強会議」に参加

先週もまた出会いと勉強の多い週でした。

金曜日は、「百式」を主宰する田口さんの「ブログマーケティング勉強会議」
に参加してきました。

日本でもいよいよ本格的に企業がブロガーと対話を始めたようです。
今回は電気シェーバーで有名なブラウンジャパンさんの計らいで、40数名
のブロガーが集まり、リアルな会合らしい熱い討議の元、色々な意見が飛
び出しました。
「ブログマーケティング勉強会議」
http://www.ideaxidea.com/

当日の、主にブログマーケティングの視点からのコメントはそこに参加され、
トラックyバックしている多くのブロガーに詳しいので割愛しますが、意外に
商品そのもののコメントが少なかったので私はその点についてちょっとコメン
トを書こうと思います。

まずお断りしますが、私はブラウンファンです。
私自身は、中学生のころから個人的にずっとブラウンを使い続けています。
それは性能もさることながら、物自体のデザインが非常に優れていて、ディ
レクターのディーターラムス氏の哲学の下、一貫した高品質なデザインを
持った製品を作り続けているところに共感を覚えているからです。

ブラウンデザイン
http://www.braun.co.jp/designs/


他のメーカーはいかにも世の中の流行に迎合したような「飛びそうな」デザイ
ンのものばかりで、いくらその性能を謳われても、自宅の洗面所に置く気が
しませんでした。。
ブラウン製品は、ものとして持つ喜びを与えてくれる「デザインの思想」を感じ
ていました。

いままでは。

今回の製品はそういう点から見るとかなりがっかりしました。
ヘッド部や底部の液晶周りのメッキが安っぽく、全体のフォルムは多くの日
本製品に比べ、まだ抑揚は効いていますが、デザインの世代交代を感じま
した。

今回のブロガーとのミーティングではブラウンのマーケティングの方による
プレゼンテーションと、本国のブランドマネージャ(カンパニープレジデント)の
参加もあり、私は両方の方に以下の質問をしました。

1.この製品は日本向け専用の商品か。
  →日本先行で、世界に向ける
2.今までの売り場は性能別、プライス別だったのをブランド別にしたら売り
  上げが向上した、というがそれは他社も相乗してだったのか?ブラウン
  のみか?
  →他社の結果は掌握していない
3.ブラウン製品を続けて買う人(リピート率)が79%高い、というがそれは
  日本の数字か?
  →日本の数字。
4.今日を迎える前にもユーザー調査やったのか?
  →やった。
5.この商品はどこでデザインされたものか?ディーターラムスの影響は?
  →ドイツで、どうやら若いデザイナーが担当したらしい。

デザインはともかく、僕が一番気になったのは、「PROSONIC」という製品
ネームです。

ブラウンのようなチャンピオンが、なぜわざわざ日本では最大のライバルである
「PANASONIC」に似ている製品ネームをつけたのか、理解に苦しみます。
上記の質問はこうした疑問があったからです。
当日はブログマーケティングの話題だったので、直接この質問はぶつけることは
しませんでしたが、もし私が日本でマーケティング担当であれば、先人が築いて
きた自らのプライドと信頼に引っかかるような懸念材料は排除すると思います。

もちろん「間違っても買わせよう」などという意図は微塵もないとは思いますが、
少なくともそういうネガティブにとられそうな要素ははずしておくべきだと思いま
す。

また、参加者全員がその場で試せるように40数台の製品を持参してくださり、
ほとんどの人がその場で実際に試すことができました。
これは準備も含めて大変だったと思います。
剃り味に関しては個体差や個人差もあるとは思いますが、この点に関しても
謳う理屈ほどの感動はありませんでした。

私は網歯を交換しながら現在のシンプルなブラウン製品をもうしばらく使い続ける
ことにします。

参加したブロガーの方々とは、あまりゆっくりお話しする機会はありません
でしたが、共鳴できるコメントも多かったのでトラックバックさせていただ
きました。特に「DESIGN IT! w/LOVE」さんのブログで発見した「ヒゲブンカ.com」と
いうヒゲ人間コミュニティサイト、早速登録してみました。
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