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2007年06月18日(月)更新

笑わない先生

本日の読売新聞の一面に、

「学校に対して理不尽な要求をする親が多い」

という記事が出ていた。
やれやれ、と思ったが、そのベースになるようなことが昨日
の幼稚園の父親参観でもあったので、色々考えてしまった。
父の日の父親参観ということで、校庭で簡単なお遊戯とミニ
運動会。そして教室に戻り、歌と工作で作った父の日のプレ
ゼント(似顔絵とメッセージ)。

しかし、朝の集合時から気になることがあった。
それは、ウチの担任の先生(若い女性)に笑顔がないことだ。

ひょっとすると体調が優れないのか?と心配して声をかけて
あげようかとも思ったのだが、他のお父さんからスタンドプレ
ーととられてもいやなので少し傍観していた。
(これでも小心者)

見ていると、体調が悪いのではなく、一生懸命すぎるのが
原因のようで、自分に精一杯で実は周りを笑顔で見回す
余裕がないみたいなのだ。

最後にお父さんの自己紹介コーナーがあり、
「お父さんは自分の子供はどんな子と感じているか話せ」
というのだ。

少し場をなごませようと、

「ウチの子供は正義感が強く、日々、正義のために戦って
いるようだが、何が正義なのかは、まだ良くわかっていない」

と言ったら、お父さん連中からはすごく受けたのだが、横目
で見た先生の目はあまり笑っていなかった。。。

ウチに帰って家人に話をしたら、表情が硬いので有名みたい
で、危機感を持っているお母さんもいるようだ。

組織として考えるとあまり細かく触らずに、気づきの中で成長
していってもらいたい、と思うのだろうが、保護者の立場から
すると、悠長に待っていられない、といいたくなるのだろう。

僕自身40年も前のことだが、幼稚園や小学校の先生が新任
だったこともなにげに覚えているし、それでも結構ぶつかりな
がら楽しかったことも記憶に残っている。

コミュニケーションの問題は「人」でなく「間」に存在するといった
人がいた。
組織のコミュニケーションの問題の多くは、誰か特定の「人」に
問題があることよりも「間」にあることのほうが圧倒的に多数な
ので、「人」に落とさずに関係性の解決に立脚した方が、はる
かにポジティブな答えを見出せる、というものだ。

父親参観は計らずも良い気づきを与えてくれた。
この先生と、子供と、一緒に学んで行きたいと思う。