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2007年07月24日(火)更新

油絵を買う。

この週末、6点の油絵を買った。

わたしはいままでも、人の絵が欲しいと思った事が何度かある。
最初は小学校の時の図画工作でお世話になった恩師の方の絵で、今は
日本女流日本画家協会の重鎮だ。
かなり出世しないと手が出ない。
もうひとりはマイミクでもある同じドラマーの芸術家T氏だ。
彼の絵には独特の時空がある。
まるで自分でコントロールできない空間に浮遊するような。
この絵を手に入れるには出世に加えて広い空間が必要だ(何しろでかい)。
これらのためにも日々、仕事を頑張るのだ。
さておき、今回の作者は家内の友人で、若い女性だ。
実は彼女は10年前、家内が参加した世田谷美術館の市民大学の同期
の聴講生のひとりだった。
当初よりその才能に魅せられていたわたしたちは、ことあるごとに彼女の
絵をねだり、すでに家に数点かかげている。
今回はその市民大学の同期生によるグループ展で彼女はなんと新作を6
点も出してきたのだ。
モチーフは自分の飼い犬など身近なものが多いが、単純なイラストのよう
にみえて、ぎりぎりのところで絵画たらしめているところがすごい。
比較しては恐れ多いかもしれないが、まるで晩年の熊谷守一先生の絵の
ようで、その一つ一つが、見るものを和やかな気持ちで包み込む愛に溢れ
ているのだ。
市民ギャラリーでは、さすがに絵の下に赤ピンを立てる訳にもいかないの
で、直接価格交渉。展示を終え、はれてすべての絵が我が家にくる事に
なった。

先日お台場で見に行った展覧会「Ashes & Snow」も才能にあふれた映像
作家のものだったが、ローレックス財団が作品の四散を防ぐために作家の
活動をサポートし、作品は全て買い上げているのだそうだ。
わたしたちも同じ気持ちで、彼女の才能が四散しないよう、パトロネージュ
にいそしむのだ。(スケールは違うけど)
マイペースな彼女だが、このまま、また数点集まったら、彼女のために個
展も開きたい。
しばらくは自社会議室で展示しようと思っている。

どんな絵か?作者の許可を待ってそのうちに公表するとしよう。
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