大きくする 標準 小さくする

2007年07月25日(水)更新

企業ウェブサイト3年寿命説

インターネットの商用利用がスタートして12年。
大手企業のほとんどが1995~6年に自社のウェブサイトを開設している。
中小企業も含め、2002年には95%以上の企業がウェブサイト、もしくは
なんらかの存在証明をインターネット上に持っているといわれている。

また、インターネット上での技術革新を見ていくと、3年おきぐらいに大きな
技術革新が起きている。
イーコマース、動画(フラッシュ)、データベースマーケティング、ブログをは
じめとするソーシャルコンピューティング。アクセシビリティと標準化、など
など。。

企業のウェブサイトのリニューアルの経過を10年定点観測していると、これ
らとのシンクロニシティに気がつく。すなわち、3年おきぐらいで新しい技術
実装に飛びつきそれがリニューアルのモチベーションになっている場合が
少なくない、ということだ。
結果は、リニューアルにかけたコストを3年ぐらいで減価償却していくような
もので、3年後はすべて新規に作り直す、という状況だ。
私たちのお客様はこの数年で確実に変化してきている。
すなわち、ご相談をいただくポイントが、

「ウェブのリニューアルをしたいんだけど」

から、

「リニューアルしても変わらないのはなぜだ?」

になってきたのだ。

ようこそ、リアルワールドへ。

そして、フィールドにおいても、同じような視点を感じる人がでてきたのがうれ
しい。
Web製作の近未来像

「 Webユーザビリティランク1位の富士通、とにかくつまらない」
「ユニクロすごいおしゃれ!でも…使い方よくわからない」

常に私も感じていたことで、思わずひざを叩いてしまった。

また、
「アメリカだとAvenue A | Razorfishなどがそれを高度に実現できている会社
として存在するが、日本にはその域に達している会社はまだいない、なんて
ことを仰っていました。」

とある。
しかし、これは日本の制作会社が米国系のSIPSに比べてまだ遅れている、
ということでもないと思う。
私が言うのも僭越だが、日本の制作会社は優秀なところが多い。
しかも、日本の制作会社は遅れている、という認識で2000年前後に大挙して
押しかけた多くの黒船(米国SIPS業者)も、1年足らずでほとんど退去している
ではないか。

日本の企業サイトが未成熟な理由のひとつは、企業側の組織体制やコミュニ
ケーション担当人材の欠如、そしてそもそも、経営者の理解不足なのだ。

私たちはこの点を解決することに集中したいと思っている。
言い換えれば、企業コミュニケーションを実現するために同じ視点を持つ、あら
ゆる企業と協業は可能である。
<<  2007年7月  >>
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31