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2007年07月03日(火)更新

割り箸は白くない

先日テレビですごい番組をやっていた。

環境がらみなのだが割り箸の話。

日本で作ると1膳2円~5円。
当然だが中国で作ると0.5円~1円。

価格で敵わないので、日本の割り箸業者で生き残っているのは
料亭など高級店舗向けの商品を扱うところだけになってしまった。

そして問題は、その中国の工場での取材。
元々間伐材などを使ってはいるのだけれど、原材料の木材を見ると
黄色かったり、赤かったり。

普通はそのまま加工して終わりなのだが、日本向けにはこれでは
納品できない、というので、わざわざ後工程で漂白しているのだ。

「日本人は白いのが好きだから」

これには驚いた。

さらに中国国内の割り箸用の間伐材の森も、もう禿山だらけ。
結局ふもとで洪水や干ばつなど異常なことが起きる。
今ではロシアから調達しているそうだ。
これではいたちごっこだ。

間伐材が間に合わないとなると次に使われるのが竹。
この竹を使った割り箸工場の取材がさらにすごかった。

製品の山にビニールシートをかけ、薬品で漂白しているのだが、
なんと「亜硫酸塩」。

これが残留して口に入るのかと思うとぞっとする。

そばにあった梱包用のダンボールには日本語で
「製造過程で添加物や薬品は使っていない天然製品」のようなこと
が書かれている。

このことについてオーナーに問いただすと、

「それは日本の業者が用意したもので私たちはただ梱包するだけ
なので知らない」

とのこと。

まあ、干瓢とか干しブドウ(ワイン)に比べれば割り箸そのものを
食べるわけではないから影響は少ないのでは?という意見もある
ようだが、いずれにしても今後の外食では気になってしまう。

外食する際はできるだけ色の濃い割り箸を使おうかと思ってしまう。
いや、それよりも懐刀(マイ箸)をもつべきか。

今日のランチはスープとシリアルビスケット。
お箸は使わなかった。

毎日の食事を気にするようにしたい。
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