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2008年11月04日(火)更新

大月「エコの里」で秋の収穫祭に参加

山梨県の大月に住む古くからの友人夫婦がいる。

山遊びをするときはよく誘ってくれるのだが、大月だと時間を選べば
高速で1時間程度で行けるのでとても気軽で良い。
しかも、おおよそ地元の人でなければ知らないようなキャンプ場や
コテージ、イベント情報を教えてくれる。

今回の連休中日は「大月エコの里:秋祭り」と称し、大月カントリー
クラブというゴルフ場のすぐ隣、富士山百景にもなった大変眺望の
素晴らしい場所で一日過ごした。
ツツジの植樹祭や「里山における森林の循環利用」についての講演
会、プロのフォークロックバンドの演奏、友人の会社(鉄工所)で作っ
た災害対応用のコンパクト薪ストーブの実演会を兼ねての焼きりんご
作りやエコの里でとれた新鮮な無農薬野菜でBBQ、芋煮、焼き芋
作りなど、盛りだくさんだった。

「林の循環利用」という講演会でも得るものも多かった。

森林は樹木が生まれて生長時には二酸化炭素を吸収するが、成熟
すると吸収しなくなるそうだ。
環境保護の為に、自然を大切にというお題目で森林は保護され、いか
にも良いことのように思われがちだが、そのお陰で日本の森林は野放
しになり、反面発展途上国の森林を切りつくし、石油を使って国外から
パルプや材木を輸入している。
森林にとって大事なのは『循環』であり、循環利用されてこそ二酸化
炭素の削減になるのだという話だった。
植林もとても大事なことだが、同時に間伐や伐採も大事なことなのだ。

東京ではピンとこないかもしれないが、地方においてはそれらの間伐
材を利用した薪ストーブは有用性が高い。
小さくてもかなり温まるし、遠赤外線を利用して煮物などは驚くほど早
く、おいしく調理できる。
この里山も、元々はゴルフ場の脇でデベロッパーが開発予定でいた
土地だったそうだがバブルがはじけ、買い取った山梨県がNPOに貸し
出す形で引き継いでいる場所だ。
実際に薪ストーブを活用している方は、間伐林の資源の利用で向こう
2年分ぐらいの薪は確保できていると言っていた。

僕ら家族を呼んでくれた友人は元々は夫婦してミュージシャンだった
こともあり、集まった友人も楽器持参者が多く、後半は暮れ行く富士
山を眺めながらオープンエアでのジャムセッションになった。
参加者の中には日本のロック外タレ第1号のジョンメイオール(知ら
なかった!)やグランドファンクレイルロードの前座をやったことも
あると言うブルースロックプレイヤーの重鎮が見守る中での緊張した
ものだったが、笑って見守って(許して)いただいた。

演奏者はみんな年季が入っているだけあって、簡単な打ち合わせで
即興のブルーズやジャムロックを演奏することが出来、久しぶりに
とても楽しかった。(気分だけはグレートフルデッドかPhish)

ecovillege3

地元の人たちは早々に打ち上げて早くカラオケ大会がやりたかった
らしく、夕方になって「兄ちゃんら、そろそろ騒音は打ち切って一緒に
歌わないか」と言われてアンプの電源を落とした。(笑)
たいそうご馳走になった後では地元の人には無理を言えないのは当然だ。

子供たちもそば畑の周りで虫を取ったり駆け回り、おいしい野菜や魚を
沢山いただき、大満足だったようだ。

ecovillege1

ecovillege2

来年以降もまた、植樹したつつじの成長を確かめに再訪したい。

薪ストーブの岡部鉄工所