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2009年06月26日(金)更新

IABC2009参加記(5)

初日の夜はウェルカムレセプション、ということで会場もサンフランシスコの
東の波止場にある歴史的な「フェリービルディング」。
日曜日ということも有って閉まっているショッピングアーケードの十字型に
広がった廊下すべてがパーティー会場となっていました。

昨年はロックフェラーセンターのトップラウンジで、これもニューヨークらしい
印象的な会場でしたが、サンフランシスコの、まさに海を目の前にしたユニ
ークな会場でとても楽しめました。

2009iabc13
みな、カクテルやケータリングフード(これがなかなか質が高い)を手に、
気さくに声をかけてくれるのが嬉しいです。あっというまにさまざまな国の
さまざまな立場の方と知り合うことが出来るました。
そして感じることは、国や分化は違っても課題はあまり変わらないというこ
と。そして「日本の○○という会社で○○やっていた」などという話を聞くと、
世界は狭いなあと実感します。

2009iabc10

昨年同様、アジア地区の個別のレセプションが翌日に予定されていたの
ですが、ここでもアジアのチェアの方から呼び止められ、みんなでアジアの
企業コミュニケーターネットワークを強固にしていこうと盛り上がっていまし
た。

私の参加するセミナーやレセプションは、なぜか不思議と美男、美女が多
いのですが、今回も例外なく。(笑)
美女二人のうち右側の方は早起きしてベイブリッジをジョギングするといっ
ていたバリバリのアスリートでした。

2009iabc12

昨日も書きましたが、IABCのWebサイトのトップにあるフラッシュは、会
場などで専属のカメラマンが参加者のポートレイトをその場で撮影してるの
ですがみな、素敵な写真です。腕が良いのはもちろんですがみなさん「見
せ方」を心得ているのもさすが、プロのコミュニケーターです。

2009年06月26日(金)更新

IABC2009参加記(4)

初日(日曜日)は午後のスキルビルダーセッション(1時間半)が2コマ、
そして夕方にオープニングキーノートスピーチとして一番大きな会場
(2000人規模!)でシスコシステムズのコーポレートコミュニケーション
グループのヴァイスプレジデントであるブレア・クリスティさんがスピーチを
行いました。

blairchristie
IABC World Conference 2009 - San Francisco, originally uploaded by Network Solutions.
「コミュニケーションの力が企業経営に大きな変革をもたらす」というテー
マの中で、やはりインナーコミュニケーションの話題が中心だったのが
象徴的でした。

シスコシステムズといえば通信テクノロジーの大手企業ですが、彼女の
話の流れはツール(イントラネット)の仕組みには触れていたものの、留
意しているポイントとしては、

1.
複数の世代が働いており、世代ごとの考えや行動を理解することが重要

2.
イントラネットのツール自体の使い分けのポイントが一般的な機能ではなく
「企業文化」、「技術」、「ビジネスプロセス」という企業の重要視するテー
マになっているのがユニーク。これならメッセージやストーリーが走ります。
洗練されていますが、今まで見た企業のイントラの画面とは使い心地が
ちがうだろうな、というのがはっきりわかりました。

cisco
IABC World Conference 2009 - San Francisco, originally uploaded by Network Solutions.
3.
シスコではこのようなインナーコミュニケーションの活動を「インタラクティブ・
エンプロイ・コミュニケーション」と呼び、その活用のポイントは社員全員に
よる以下の4つの行動が伴う必要があると述べていました。
- Awareness
- Understandings
- Commitment
- Action

その後、彼女は実際の社内コミュニエーションのやり取りをデモしながら、
経営がいかに深く関与してコミュニケーションを考えているか、を紹介して
くれました。
「何を伝えるか」程度のレベルで考えている日本企業とはかなりの差を感
じます。

たまたま隣に座った参加者は
「お前はどう受け取った?俺には新しい話は何もなかったよ。経営者の理解
があるというのは大きいけど、やはり恵まれた会社の美しい話だ」
と愚痴っていました。
気持ちはわかりますが、それもひとつひとつ、問題をクリアしていった地道な
努力があったからこそ、だとおもいます。(そのあたりから聞けないのが残念
ですが)

彼女は全米IR協会の2007年の年次総会でも委員長を務めた方で、今年は
「Working Mother of the Year」にも選ばれています。社長のジムチェンバー
スさんからもかなり信頼を得ているものと思われます。
それだけ自信に満ちたキーノートでした。
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