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2009年06月04日(木)更新

環境先進企業、リコーの広報活動に学ぶ

昨日はお世話になっている橋爪社長率いるPRコンビナート社
主催「評判作り研究会」
に参加してきました。

この会も足掛け5年、今回から会場が市ヶ谷に移りました。
今回のトピックは「環境先進企業、リコーの広報活動に学ぶ」という
とても興味深いもので、実際にそれを先導する広報室長の轡
田(くつわだ)さんから直接お話を伺えるということでとても楽し
みにしていました。

prk0604

CSR全般もそうですが、環境に関わる企業の施策は、どうも
建前でやっているとことが少なくないような気がします。

その最たるものが「地球にやさしい」という言葉です。
その言葉を使う企業の製品や活動、メッセージに、その思いが
どれだけ落とし込まれているか、と捉えてみてみると、単なる
飾りでしかないと見受けられるのです。
環境に関わる企業の取り組みは3段階ある、と轡田さんは言
います。

すなわち
「環境対応」→「環境保全」→「環境経営」

環境保全までのレベルはボランティアや寄付など、コストが発生
して終わり。それは自己犠牲の範疇だといいます。

「環境経営」という視点は非常に厳しく、環境を守ると同時に会社
として利益創出することが前提になるのです。

リコーさんはこれを約30年ぐらい前から標榜されてずっと続けて
こられた。

また、プロパガンダが先行するのではなく、あくまで

「会社としての取り組みがしっかりとあるから広報活動ができる」

とおっしゃっていました。

実際の広報活動とは、

1.継続性を維持するコンテンツの地道な掘り起こし

2.同時に社員の意識を高める方策

3.コミュニケーションに関わる組織の再編と「これに命を懸けて
も良い」という情熱を持った担当者の存在

によって成り立つとおっしゃっていました。
特に3番目が強く心に響きました。

いただいた環境報告書は80ページを越すフルカラーの濃厚な
内容のもので、ある程度専門の方に読まれることを想定して隙
がない作りになっていました。
(考えながら読むとすべてを読むのに20時間ぐらいかかるそう
です)
もうすぐ最新の2009年度版が出来るとおっしゃっていたので、
機会があれば手に取ってみようと思いました。
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