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2010年01月11日(月)更新

カルレイネン・プロジェクト「不平の合唱団」

昨日は娘のバレエのレッスンの帰り、そのまま六本木ヒルズに向かい
家族で森美術館の「医学と芸術展」を見てきました。

医学はもちろん命を救うためのものですが、その探求の中に生まれた
研究資料、写真、機材、道具、すべてが「芸術性」を帯びるまでに昇華
されている事が実感できる、特異で興味深い展覧会でした。

子供たちには少し刺激の強い展示もありましたが、ひゃーひゃー言いな
がらも割と飽きずに見ていたほうだと思います。
(今まで一番こらえしょうがなかったのは上野で行われた唐招提寺展で
ゆっくり東山魁夷の屏風絵を見たかったのですが15分でアウトでした)

実は今回の展示は出口の脇におおきなプロジェクションルームがあり、
別の企画展が行われていたのです。
それが表題の「MAMプロジェクト:テレルヴォ・カルレイネンとオリヴァー・
コフタ=カルレイネンの”不平の合唱団”」
でした。

世界各地で地元の一般市民を集め、彼らに日常の不平不満をその地元
らしい楽器とアレンジで合唱曲にし、大声で歌う姿をビデオで捉える、とい
うプロジェクトです。

mam10

ひとつの国に対し、約10分足らずのドキュメンタリータッチの映像ですが、
それぞれのお国柄が出ていて、とても楽しかったです。子供は床に転が
って笑ってみていました。

ヘルシンキ、サンクトペレルブルグ(旧レニングラード)、ハンブルグ、
シンガポール、シカゴ、加えて日本の合唱を見ることが出来ます。

下記のサイトではビデオが見られます。
http://www.complaintschoir.org/choirs.html

英語のキャプションがあるのである程度は理解できると思いますが、森美
術館に行けば全て日本語字幕、および日本での合唱が見られます。

風刺は民衆パワーの源泉であることが再認識できます。

「医学と芸術展」はオマケで、この展示とスカイデッキからの東京夜景で
1500円でも高くないと思います。

もうひとつ!
森美術館に「年間パスポート」が出来ました。
1年間5000円で美術展と東京シティビュー、スカイデッキ、マドラウンジに
何度でもご入館可能になります。(ミュージアムショップも5%引き)
決して森美術館の回し者ではありませんが、格安だと思います。
さっそく今回から買って利用することにしました。
(同伴者も値引きになります)

2009年09月04日(金)更新

自転車に乗って

エコの余波か?健康志向か?
最近なんだか自転車を取り巻く話題が多くなって来ているような気がします。

私自身はよく考えてみると20代以降、自転車を手放したことがありません。
以前も書いたことがあるのですが、20代の後半に飽食を重ね、先輩に

「このまま30代になったらその腹は戻らなくなる」

と指摘されるまでに至りました。
一念発起、(しかも極端ですが)かなりマニアックな自転車ショップに行き、
いきなりセミカスタムのロードレーサーをオーダーで作り、夜な夜な環八を
かなりのスピードで巡航したり、表参道までの通勤に使ったりしていました。

もうかれこれ20年前ですから、今思うとかなりブームを先取りしていた(笑)
と思います。

実際、この効果は絶大で、腹筋、背筋の強化とともに腹回りの脂肪はほとんど
なくなり、数年ぶりに腹筋のブロックが見えるようになりました。

結婚後は緩やかに戻ってしまいましたが10年前に独立したとき、都内営業
用にと、これまた奮発してアメリカ製の手作りフレームのATBを買いました。
これは今でも天気がよければ顧客訪問の際にも乗ったりしています。

変化に気がついたのは自転車やさんの風景です。
自転車やさんを覗くこと自体久しぶりだったのですが、先日訪れた代官山の
F.I.Gバイクはそれぞれの自転車の機能や性能のみならず、「色」や「素材
感」までがうまくアピールされていて、ブティックのようでした。
しかも値段が一昔前に比べてもかなりこなれているのに驚きました。

http://figbike.com/

他にもこんな自転車やさんが目に付きました。

http://www.tokyobike.com/

http://www.southbaybicycle.com/

http://www.cyclesquare.com/
ここはカフェでレンタルもできます。

さらにお客様の会社に立ち寄る途中で見つけたのが、ここ。
http://www.cycly.co.jp/branch/tokyoyoyogi.asp

すでに中古のマーケットもできているんですね。
有名な海外メーカーの自転車でもかなり手ごろな価格で手に入りますし
もちろんその場でカスタマイズや整備も可能です。

ちょっとのお小遣いでかなりおしゃれな自転車が組めるので、とっても危険な
(誘惑が多い)お店ばかりです。意志の弱い方は近寄らないほうが良いかも
しれません。

季節的にはちょっと離れた公園まで、自転車はぴったりですね。

2009年04月04日(土)更新

ものを創るこころ、伝える心

大学の同期生に石嶋眞理さんがいます。
彼女はテキスタイル(織・染色)大学卒業後、郷里の結城市にもどり、
そこで伝統工芸士のだんな様と知り合い、結城紬の研究と継承に携わる
ことになりました。

大学時代は現代的な女性でしたが、いつからか会うときはいつも着物、そ
れもとても似合うように(専門家に失礼ですが)なっていました。

毎年のように東京でイベントを実施されていますが、今回は私の事務所
にも近い青山表参道のギャラリーでの開催と聞き、昨晩オープニングに参
加してきました。

yuki_mari
私自身は着物には造詣は深くありませんが、ひとときレセプションにご一緒
させていただき、多くの着物関係の方やファンの方に囲まれた眞理さんやだ
んな様がその魅力をとても楽しそうに伝える所作に引き込まれました。

陶芸や他の伝統工芸もそうですが、ものを創るこころだけでなく、それを伝え
るこころの強さが大事なのだと強く感じ、夜桜の道を戻りました。

イベントは来週7日の火曜日まで開かれています。
ご興味のある方はぜひ。

また、このイベントにあわせて石嶋さんは「結城紬 着る作る知る」という本
も出されました。
今までも結城紬の技術的な本は出ていましたが、手触りや着心地など、使う
側の視点で書かれた本はありませんでした。これも彼女の「伝える心」の
結晶だと思います。

yuki_book←クリックで買えます。


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「結城紬_梢遥2009」本場結城紬
4/3(金)-4/7(火)開催

LAPIN ET HALOT(ラパン・エ・アロ)
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5-44-2
TEL:03-5469-2570 FAX:03-5468-9357
受付時間:月曜日~水曜日、金曜日 12:00~19:00
http://www.lapin-et.com/

http://www.yufukiya.com/
トップのフラッシュをスキップして右下の「今月のお知らせ」から「展示即売会」
を押してみてください。詳細情報が見られます。
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2008年08月21日(木)更新

子供の(大人も)創造性を刺激する玩具

「子供ができる前からおもちゃ箱のような家」というのが我が家の
友人評だ。
夫婦してくだらないもの集めが好きで、本人たちだけが「貴重な
アンティーク」と呼ぶ、1920年代から近年までの様々なおもちゃ
や雑誌、道具が山積みになっている。

うちの子供たちは生まれたときから「これはお父さんやお母さんの
おもちゃ。これは自分たちが遊んでよいもの」と区別しているので、
絶対に勝手に棚をあけて遊ぶことはしない。

まあ、以前に比べて減ったとはいえ、それでもおもちゃやさんめぐ
りはなかなかやめられず、出張で海外にいっても本屋と同じくチェ
ックは欠かせず、そんな中で見つけたのがこの「スイッチピッチ」と
いう幾何学おもちゃだ。

switchpitch

複雑に入り組んだヒンジで構成されたボール状のもので、空中に
ちょっと放り投げると、手に取る間に面が裏返る、というものだ。

たったそれだけなのだが、なんとも機構が面白く、大人でも飽きな
い。リビングに転がしておくと、遊びに来たお客様はほぼ間違いな
くハマっている。

まあ、それだけの慰みで買ったのですが、思わぬ効果があることを
発見した。
上の女の子(9歳)も下の男の子(5歳)も、まだキャッチボールなど
はそれほど上手ではない。
それはなぜだろうと良く観察すると、小さい子供は親がボールを投
げるときに親を見ていて、ボールが飛んできてもまだ親を見ている。
すなわちキャッチするとき手元までボールを追っていないからなのだ。

ところがこのボールは投げたとたんに変化するので手元に来るまで
ボールを注視するのだ。するとキャッチボールの成功率が格段に上
がることがわかった。

ここまで読んで、何だそれだけのことか、と思われる方も多いでしょ
うが、子供は日々成長するものの、なにかのきっかけを与えると、そ
れがグンとスピードアップするのだ。事実、これをきっかけにコツをつ
かんだようで、キャッチボールもサッカーのドリブルもものすごく上手
になった。

同じような年頃のお子さんを持つ方、知的好奇心を満たしたい方、
ボケ防止に、、、さまざまな使い方ができる。オススメの一品(笑)。

「スイッチピッチ」

2008年05月05日(月)更新

グランドファザーズ・レター展@玉川高島屋

ゴールデンウィークなのに天気がいまいち。
ということで本日は二子玉川の高島屋に家族で展覧会を見に行って
来た。

『グランドファザーズ・レター展』は、1900年代にイギリスの退
役軍人だったヘンリー・ソーンミル卿(1854-1942)が、お孫さ
ん達に宛てて20年間送り続けていた1200通もの絵手紙を紹介した
展覧会。
個人宛の書簡としては世界最大といわれているそうだ。

grand fathers letter
素人とは思えないほど表情にあふれた絵はがきは本当に愛にあふれ
ていた。子供向けとは言い切れません。時代感(1900年代初頭)
もあるのかもしれないが機械化の未来を描いたり、なかなか面白か
った。

http://www.gfl-kaka.com/

明日6日まで。もし時間のある方はおすすめです。
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