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2006年07月14日(金)更新

エンジェル

ビジネスで「エンジェル」というと、ベンチャー企業などに資金提供や、
経営アドバイスを行う個人投資家をいいますが、残念ながら私には
そのようなエンジェルは現れていません。

しかし、つくづくラッキーだなあ、と思うのは、本物のエンジェル(女性)
には恵まれていることです。

と、書くと、とんでもない浮気者のようですが、エンジェル様たちとは
いたって健全なお付き合いをさせていただいています。
今週お会いしたエンジェルは、某外資系企業の元広報部長で、今は
休職してお勉強されている方です。

こちらのエンジェル、どちらかとキューピッドに近い方で、人と人とのご
縁をよくつないでくださいます。


今週、この方のお誘いでランチをご一緒させていただいたのが
「つるの式:自己演出コミュニケーション」
で有名な、ビーンスター株式会社の鶴野 充茂さん。
http://www.beanstar.net/

そして、あこがれの外資系PRエージェンシー、フライシュマンヒラード
のVP、本田 哲也さんでした。
http://www.fleishman.co.jp/

鶴野さんは、私がこの春に米国で参加してきた、「コミュニケーションに
関わるプロが集まる会議」というようなものをすでに日本で開催されて
いらっしゃいました。
日本ではどうしても「広報」、「宣伝」、「マーケティング」と、縦割りで
集まることが多いのですが、このように「コミュニケーション」のくくりで
集まるというのは意外に少ないのではないでしょうか?
今後はぜひ参加させていただきたいと思います。

また、本田さんは新しいビジネスを考えていらっしゃるようで、準備中
ということでここでは詳細は差し控えますが、いわゆる「広告代理店」
が手がけるのではなく「PRエージェンシー」からの提案というところが
とても新鮮で的を得ているなあと思いました。
こちらもとても楽しみです。

エンジェルにはいつも「ありがとうございました」とご挨拶ぐらいしか
返せませんが、本当に感謝しています。

今度はハグぐらい、させていただきます。(迷惑か・笑)

今後ともよろしくお願いいたします!

2006年07月13日(木)更新

メディアの変化に見る単位時間の移り変わり

先日、仕事帰りにお世話になっているPRエージェンシに立ち寄り、
社長やお客様を交えての長いミーティングから帰ると、ふとつけた
テレビに美輪明宏さんが出ていました。

モデレーターのみのもんたさんは、かなり気構え手質問していた
のですが 「少子化」の問題に触れたとき、美輪さんのコメントがふ
るっていました。

「昔は人生50年、といったが、今は平均寿命も延びてほとんど倍
じゃない。
だけど、人の感応力が変わらないとすると、それだけ生きる密度が
薄くなったんじゃないの?。
その結果として生や性に対する感性がそれだけ希薄になったのな
ら、少子化になるのは明白よ」
実は日曜日、布田天神の骨董市でシングルレコードを4枚買いま
した。

三波春夫「21世紀の宇宙音頭」
大信田礼子「同棲時代」
ポップトップス「マミーブルー」
サイモンとガーファンクル「アメリカ」

朝早く会社に来て、これらを聞いていたのだが、なんだか音楽の聴
き方も上のコメントと同じようにかわったなあと感じました。

昔は3分間をいとおしむように、お小遣いはたいて買ったシングル盤
を繰り返し繰り返し、聴いた ものです。
それがLPになり、22分を楽しんだ後、裏返す、という儀式。
CDには裏表はなく、70分間一気に聴く。
これがアイポッドになれば10時間だってノンストップですよね。

しかし、便利になったけど、それによって1曲1曲を味わうことがしづら
くなったのではないでしょうか。
繰り返し1曲を集中して聴くことも無い。
逆に言うと、今の曲は繰り返し聴くと結構早く飽きてしまう曲が少なく
ない気がします。
「恋のマイアヒ」を3年後に続けて聴く事はできるでしょうか?

今また、ダウンロードで1曲ごと買うようになったけれど、ジャケットも
歌詞カードもありませんので、そういう意味でも昔と同じ聴き方は出来
ません。

大局的に見ると技術の進歩が激しく、ツールの導入やその選択に
寸断の余地も無いような世の中です。
その中にどっぷりいると、どうしても浮き足立ってしまいます。

「ひとつの想い、それをしっかりと伝えること」

それを大事にして、それで食べて行きます。

「どれだけ食べられるか」

それは僕達が、どれだけお客さんの想いをくみ取れるか、にかかって
います。そして、その力はもっともっと鍛える余地があります。

2006年07月12日(水)更新

お題:ビジネスチャンスを発見する「目」

<質問>
ビジネスチャンスを発見する「目」は、どのように身に付けるのでしょうか?
それとも、才能なのでしょうか? よろしければ、お答えください。
         (明治大学商学部 3年20組5番 遠藤正人さん)

今週は、経営者会報ブログ編集部より、このようなお題をいただきました。
ありがとうございます!

数年前に「ビジネスモデル特許」というものが話題になりました。
すなわち、具体的な技術や応用、製品ではなく、ビジネスのプロセスその
ものに特許を与えよう、というものです。

この時期、優秀な弁理士さんからお話を伺って、色々と勉強したことが
あります。

わかりやすい例として、彼自身が取得したビジネスモデル特許のお話を
します。
正確ではありませんが概念だけ覚えている範囲でお伝えしますが、彼の
取得したビジネスモデル特許は、

携帯で「私は今、霞町交差点にいます。白金台まで(一番安く)行ってくれ
るタクシーを探しています」と打ち込むのです。
そうすると、そのとき近所にいるタクシーが「私なら400円で行く」、「わたし
は390円」と逆オークションする、というものです。

これは、現在の法規制では不可能ですが、現在タクシー業界だけでなく
色々な分野で規制緩和が進んでいるのでひょっとすると数年後には可能
になるかもしれません。

特許の例でお話しましたが、規制緩和など、世の中の流れを見据え、近い
将来どんなビジネスの可能性があるのだろうか?と考えると、新しいビジネ
スチャンスが見えてくるかもしれません。
今の情報だけで判断すると、同じ事を考えている人がすでにスタートしてい
る可能性が大きいので、いざオープンしようと思ったら1週間前にコンペに
ニュースリリース出された、ということもよくあります。

余談ですが、チャンスを見つけた後の話です。
これには「成功するタイミング」というものもあります。
早めにスタートしすぎて市場の掘り起こしに体力を使いすぎ、ビジネスの
延びる時期に横から大手が一気にさらっていく、ということもあります。

「成功する」ビジネスを掴むためには特許だけでなく、どのように市場を
つくり、ポジションを確保するか、というところまでの思慮が必要かもしれ
ません。

一度ベンチャー立ち上げに参画し、「早すぎて失敗した」経験者からの
助言です。

2006年07月11日(火)更新

メッセージは如何に作られるか

昨日は、5月にセミナー「評判づくり研究会」でお世話になったPRコンビナートさんにおじゃました。

これは、セミナーに参加したお客さんが、講師やモデレーターに後日
別途に時間をもらってより具体的な話を聞く、というセッションで、
セミナーという形態がどうしてもその場の満足感で終わってしまいが
ちなため、その想いを改めて確認するという機会を作っていただける
のは双方にとってとてもよいことだと思います。

私自身もセミナーや講演の機会に自分のメールアドレスを公表し、
後日コメントをいただけるように投げかけていますが、実際のところ
は反応をいただけるのは3分の1、といったところでしょうか。

昨日はゲスト企業の方と橋爪社長、お世話になったスタッフの方2名
と5名で2時間ほどゆっくりお話が出来ました。
お客様からの質問に答える、というよりも、一緒に意見交換して話が
あらぬ方向に盛り上がってしまい、ちょっと申し訳なかったのですが、
現場でがんばってらっしゃる方との会話はリアリティがあり、色々と
勉強になりました。

自分の親の世代は、「調べて物を買う」という習慣がなかった。
選択の余地はそんなに多くなく、手に入る範囲から買う、というシンプ
ルな生活観だった。

今は選択の余地が増えすぎ(情報過多)で、却って「調べ方」が結果を
大きく左右する。

オンラインプロモーションの見地からすると、モノを伝えるときに、その
モノの一次情報はどこにでもあるが、メッセージを感じられる情報は意
外に少ない。
ブログやコミュニティのコメントはまだ全てを信じるクオリティ(=ボリュ
ーム)にない。

企業広報的な観点から見ると、モノやサービスに込められたメッセージ
をマネージするためには、部門間の枠を超え、インテグレート(統合化・
一貫)された社内コミュニケーションが必要なのでは?

という話題になりました。

現在、いくつかの業務でも同様の傾向があります。
企業内でのコミュニケーションの仕事、そこに関わる人の重要性が顕在
化されてきました。

2006年07月10日(月)更新

神頼み:寛容なり神道

昨日は家内の友人が立川でインド舞踊の発表会がある、という
ので出かけることになりましたが、それだけの外出で子供たち
が納得するわけがありません。

どこかで遊ばせなければ、と思いちょっと早めに出ることにしまし
た。

調布のあたりで甲州街道に出ると、布田天神のところで「骨董市」
ののぼりが目に付きました。
子供はあまり好まないのですが、ときどきオマケでおもちゃを買っ
てもらえることもあるので「ちょっと寄って行こう」ということになりま
した。


曇天なので、市はまったくにぎわっておらず、ちょっとひやかしたあ
と、せっかくなので芽の輪くぐりとお参りをしました。

義理のお父さんが神道でお葬式をあげたこともあり、お墓参りも
いつも「2礼2拍手1礼」。そのせいか、子供達も神社への参拝は
慣れているようです。

その後、立川に向かったのですが、まだ時間がある、というので
カーナビで大きめの公園を探しました。
見つけた公園の遊具でひとしきり遊ぶと、隣は諏訪大社と気付き
ました。
こちらは広々としてまさに荘厳としたたたずまい。ついでにこちらに
もお参りをしてきました。

なんにも考えずに手を合わせる一家ではあったのですが、良く考え
てみると、神頼みのはしご。浮気とも取れるこの行動。
その神罰やいかに、と家に戻ってネットで調べてみると、神社には
それぞれの目的があるため、一日にいくつかの神社へのお参りを
はしごしても問題ないそうです。

西洋の一神教に比べると八百万(やおよろず)の神は寛容です。

ちょっとほっとしました。

2006年07月07日(金)更新

靴は第2の顔

梅雨の時期に毎年楽しみにしていることがあります。

それはヒロカワ製靴のバーゲンがあるからです。
ヒロカワ製靴は「スコッチグレイン」というブランドで紳士靴を作っている
メーカーですが、私は木型がぴったりなようで、さっと足入れして、一度も
マメや靴擦れが起きたことがありません。
色々試しましたがここの靴ばかり履くようになりました。
気に入っている理由はいくつかありますが、ひとつはトラッドなデザインを
守りながら少しずつ流行の要素もさりげなく入れていくこと。そして一度
作ったモデルはかなり長期に作り続ける、ということです。

グッドイヤーウェルトという、丈夫なつくりをしていますが、上部の皮が
かなりしっかりしているため、手入れをして履いていれば2、3回のソール
張替えに耐えられます。

バーゲンでは、プレミアムのシリーズを除き、通常のコレクションのものが
ほとんど30%オフになります。
元は3万円前後の靴ですから、輸入品でマージン等を考えるとその倍の
値段に匹敵するクオリティは持っていると思います。

有名デパートでももちろん買えますが、東銀座の歌舞伎座のそば、昭和
通りぞいの銀座店は、落ち着いて靴選びが出来ます。

うれしいのは、日本人にあった木型を使っているので、必然的に幅広の
ものが多くなるにもかかわらず、すっきり見えるデザインが多いのが秀逸
です。
仕事柄、人と会う機会が多いのですが、靴のだらしない人はなぜか信用
度が下がって見えてしまいます。

ちょっと前にどきっとする本がありましたよね。

スリッパの法則 -
プロの投資家が教える「伸びる会社・ダメな会社」の見分け方
藤野 英人 (著)

スリッパに履きかえる会社、極端に美人の受付嬢がいる会社、相談役の
いる会社、社員に体操を強制する会社、すべて要注意!

というものです。

スリッパはともかくですが、靴がだらしないのも基本的に結構マイナスです
ね。
決しておしゃれから言うのではなく、大事なポイントかな、と思い今日もせ
っせと靴を磨きます。。。

http://www.scotchgrain.co.jp/product/index.html


http://store.yahoo.co.jp/scotchgrain/

2006年07月06日(木)更新

外国人の名刺

よく、ビジネスで海外の方と英語で話をするときに
「つたない英語で申し訳ない」と日本人的な謙遜を述べることが
あると思いますが、
「何言ってんの。ここは日本でしょう?本来は僕らが日本語しゃ
べらなければならないのに。それに僕はアリガトウぐらいしかし
ゃべれないよ」
といわれたりします。
昔、サラリーマン時代に米国本社に出張に行ったとき、おもしろい
エピソードがありました。

プロジェクトマネージャーのみアメリカ人で、あとは
デザイナーの日本人、
生産現場の会社の台湾人、
マーケティングは南米系
ヨーロッパマーケティングはフランス人

というラインナップでミーテインングをしたのですが、場所はテキサ
ス州のダラスです。

2時間ぐらいの大ミーティングで盛り上がり、議論は白熱し、最終
的に良い結論にまとまりみんなハッピーでした。

よし、じゃあ、みんなでビールを飲みに行こうか!と話をしていたとき
そのアメリカ人のプロジェクトマネージャーが僕に寄ってきて耳元で
こう囁きました。

「カズ、今のミーティング、良くわかったか?」
「うん。良い方向にまとまってよかったじゃない」
「いや、結論は良いんだが、どうも俺一人だけきちんと内容がつかめ
ていないようだ。悪いんだけど、明日までにミーティングのレポートま
とめて俺にメールくれないか?」

どういうことかというと、ネイティブで英語を話すのは彼一人で、あとは
全員ブロークン。
みんなは、ブロークンなりに「お互いのつたない英語を理解する」能力
に長けていたのです。
他者理解の姿勢がないと、一番アドバンテージがあると思われる人間
が足をすくわれる、ということかもしれません。

本社の人間は反省したのか、次回日本に来るときにとんでもないものを
作ってきました。

それは日本語の名刺です。
何が書いてあるかというと、自分の肩書き、名前、米国本社の住所が
すべてカタカナで書いてあるのです。

マーケティング・マネージャ
リチャード・XXXXXXX

郵便番号76XXX
米国テキサス州ダラス市コイト通り440XXX-XX

といった感じです。

彼らとしては「これだけ気を使っているんだ」という気持ちを日本のお客様
に見せたかったのでしょうが、これでは却って正確なスペルもわからず、
使い物になりませんでした。

それから10年立ちましたが、ますますコミュニケーションの重要性が謳わ
れているのに、洋の東西を問わず状況はあまり変わっていないような気が
します。
進化する情報テクノロジーの理解も大切ですが、逆にシンプルな他者理解
が置き去りになっているのではないでしょうか?

2006年07月05日(水)更新

Web2.0時代の広報

いつもは人前でお話差し上げる機会が多いのですが、たまには仕入れる
ことも必要!ということで、今日は午後いっぱい、東銀座の時事通信社が
主催する「Web2.0時代の広報」講演会に参加してきました。

もともと、お世話になっている共同PRの篠崎取締役と先週打ち合わせを
持たせていただいたとき、「今度濱田さんがモデレーターをやる講演会が
あるけど雨宮さんは行かないの?」とお誘いを受けたことが発端で、それ
ではぜひ!とご一緒させていただきました。
第1部モデレーターの湯川さんは、以前にも一度ご講演でお話を伺ったこ
とがあるのですが、自らのブログでの実践を踏まえ、「ご自分の言葉」で
語ることの出来る数少ないプロブロガーです。

「企業の競争力はもはや生産性だけで語られるのではなくコミュニケーシ
ョン能力にかかっている。コミュニケーション担当者の可能性と役割は、
ますます重要になってくる」

というお言葉は勇気を与えてくれました。

また、第2部モデレーターの濱田さんはご自身で「オヤジ1.0」と謙遜され
ていましたが、ネットへのチャレンジ、先見性、「トンデモおやじ」です。
ずばずばとパネルを仕切ってまとめる姿は惚れ惚れしました。

とても勉強になった1日です。

2006年07月04日(火)更新

あなたの仕事は何?

不思議なもので、講演やセミナーの機会は、それを積み重ねるごとに
また、問い合わせがすこしずつ増えてきます。

先週、約6年ぶりぐらいに昔仕事でお世話になったセミナープロデュー
サーの方と再会しました。

彼は、「今、ある地方の産業人材育成センターで、新しいプログラムを
企画しているのだけれど、ぴったりの人材をWEBで探していたら雨宮
さんの名前が出てきた」とおっしゃってわざわざ会いに来てくれました。

安普請なSEOなどしなくても、きちんと種まきしていれば、結果は出て
くるものだなあ、とちょっぴりうれしかったです。
そういう時は、「どんな講義ができる」というような、レジメベースのお話
をするよりも、今まで、どんな思いで仕事をしてきて、今、どんなトピック
があり、課題と感じているか、というお話をするほうが、企画がピタピタ
と決まっていきます。
 
そのプログラムは10数回の長いもので、私は最初の2、3回を担当する
予定ですが、今からとても楽しみです。

常日頃、「で、雨宮さんの会社の仕事ってなんなの?」と聞かれることが
少なくありませんが、仕事の結果として出すアウトプットはWEB制作だ
ったりもしますが、私たちは企業コミュニケーションに関わる人材をサポ
ートしながら育成することだ、と思っています。

コミュニケーションの仕事は、相変わらずアウトプット偏重で、本来そこに
関わる人的な問題がずっと置き去りにされてきていると感じます。

人事関連の会社でも教育が非常におおきなウェイトを占めてきている現
在、そのなかでもコミュニケーションに関わる教育の重要性が問われて
いる気がします。

夏前に自社WEBサイトのリニューアルを計画しています。
そのときに思い切って明確なメッセージを伝えられるようにしたいと考え
ています。

2006年07月03日(月)更新

うまくかこうなんてとんでもない

6月26日に奈良美智さんのことを書いたら、日本実業出版社の吉田さんから
コメントをいただきました。

ありがとうございました!

美術の話で思い出すのは「熊谷守一」という画家です。
熊谷さんは1977年に97歳でお亡くなりになりました。
わたしはちょうどお亡くなりになった年に高校生で、通っていた図書館に小さな
油絵が一枚あり、「なんて心の穏やかな絵なんだろう」と見入っていたのを覚え
ています。
大学1年ぐらい(没後2年ぐらい)に東京で大きな回顧展があり、まとまってみる
のはそのときが初めてでした。

最初期は黒田清輝の指導を受けただけあって、深い写実の油絵を描いていま
した。

50を過ぎた頃から線や面が単純化して行き、切りえのような絵を多く残してい
ます。

「絵で文字でもうまくかこうなんてとんでもないことだ」

という言葉どおり、以下に作為を感じさせない絵を描けるか、を追求していました。
ちょっとでも「うまく」描けると気に入らず破ってしまったそうです。

かつて、昭和天皇が「この絵を描いた子は何歳?」
と聞いたそうで、そのときほどうれしいことはなかったのだそうです。

昔、出張のついでにニューヨーク近代美術館に立ち寄ったことがあるのですが、
そのとき、マチスの素描展をやっていて、鉛筆描きのスケッチを数百点展示して
いましたが、そのとき、熊谷守一さんにすごく似た印象を持ったのを覚えていま
す。


熊谷守一美術館
http://www.kumagaimori.jp/
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会社概要

1999年2月創業。 ビジネスにおけるインターネット活用経験は日本のインターネットの発展の変遷とほぼ同期しており、豊富な経験を有する。 主宰者は企業広報から自己啓発でWEBマスターになった経験から、今後オンラインを中心とした企業コミュニケーションが重要になるとの思いで独立、創業した。...

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個人プロフィール

美術大学デザイン科を卒業後、12年間工業デザイナーを勤める。当時勤めていた外資系メーカーで本社出張を重ねるうち、本社の親組織で行っている「コーポレートコミュニケーション」の役割と重要性に魅了され、セルフリストラして広報部に社内転職。自ら部門を超越した「コーポレートコミュニケーション」を実践する...

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