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2008年07月26日(土)更新

「コミュニケーション」の意味(2)

最近名刺をいただくと「コーポレート・コミュニケーション部」
とか「コミュニケーション部」という名称の部署名が目に付くよ
うになってきた。これはとてもよい兆しだ。
対外的なリレーション中心だった旧来の広報から、社内も含め
企業全体のコミュニケーション(「関係性」や「相互理解」)を
考える部署として捉えようとしている。
しかし実際はCCO(チーフコミュニケーションオフィサー)と
いう肩書きで企業の情報通信技術化の責任を持つ人はいても、C
CCO(チーフ企業コミュニケーションオフィサー)を置いてい
る会社はまだ日本では稀有だろう。
わたしたちクロスメディア・コミュニケーションズは、社名から
やはりICT系企業とよく誤解される。しかし行っていることは
「関係性」や「相互理解」の意味での「コミュニケーション」の
改善サポートだ。
わたしたちは多くのヒアリングを通して企業のビジネスプロセス
や現用の課題を把握し、様々な調査を通してその企業独自のコミ
ュニケーション特性を知る。その上で「オンライン」から「社内
報」まで、メディアプランに落とし込み、その運営方法について
コミュニケーション担当者と一緒に考える。

ウェブサイトのリニューアルやイントラネットの新設についても
ほとんどの企業が行っているのは、まだまだ「情報通信技術化」
の面のみだ。
「関係性」や「相互理解」の意味での「コミュニケーション」を
改善、促進するプロジェクトは、やりたいがなかなか予算化しづ
らい、とも言われるが、結果として「情報通信技術化」の効果測
定に結びつくものなのだ。

「2つのコミュニケーションをひとつに」

私自身が10年前に「クロスメディア」と名乗った真意はここに
あり、現在大手代理店が展開しているアプローチとは一線を画す。

「ウェブをリニューアルしても何も変わらない」
「ICT化は充実しているが、社員の意識やビジョンの浸透は
低いままだ」

と感じる企業担当者の方は、いままでとは別のアプローチで解決
の糸口をつかむことができるはずだ。米国では数多くの企業が本
格的なサービスを始めているが、日本ではまだまだ十分にその価
値が浸透していない状況だ。そういった意味では私たち自身もま
だまだパイオニアのひとつといったところだが、興味をいただけ
れば具体的なアプローチや実績を説明さしあげるし、セミナーと
いう形での導入も効果的で良く行っている。気軽に連絡をいただ
けるとありがたい。

2008年07月26日(土)更新

「コミュニケーション」の意味(1)

これだけ一般的に使われている外来語でありながら「じゃあその
意味を定義してみて」というと答えに詰まる言葉のひとつに「コ
ミュニケーション」がある。

近年の入社式の社長訓示でも多くの大企業で「コミュニケーショ
ンを大事にしよう」と言っている
。しかしそれを聞いたほとんど
の新入社員はこう感じたはずだ。

「具体的にどういうこと?」

人事や広報ならこう思ったはずだ。

「イントラネットを整備しよう。社内ブログなんて今日的で良い
のではないか?社長が期待しているのはそういうことだ。」

それでもなお、「コミュニケーションの問題はわかりにくい」、
「ツ-ルを導入しても解決しない」という相談はあとを絶たない。
「コミュニケーション」という言葉には実はいくつかの意味があ
るのだが、ビジネスにおいてその定義があいまいになっている、
ということこそが「企業におけるコミュニケーションの問題解決
ができない」元凶なのではないだろうか。

よく「IT産業」とか「IT企業」という言い方をする。
英語でスペルアウトすれば「Information Technology」だ。
日本語にすれば「情報技術」となるのだろうが、最近では「情報
通信技術」、すなわち「Information & Communication
Technology」とする場合が一般的
になってきたようだ。

この「Information & Communication Technology」でいうところ
の「Communication」は、すなわち「通信」のことで、企業がこの
20年あまり推し進めてきた「IT(ICT)化」は、くどいが
「情報通信技術化」なのだ。

具体例を挙げるならば、

人事は人事労務管理や評価制度の電子化、イントラネット
広告はSEO、クロスメディア
マーケはeCRM
財務はオンラインIR
広報はオンラインニュースリリース、インターネット
営業はSFA
総務、購買はSCM
経営、経営企画はERP

この「コミュニケーション(情報通信)」に対して、もうひとつ
の「コミュニケーション」がある。
すなわち
「最近部門内のコミュニケーションが良くない」
という使い方の「コミュニケーション」だ。

こちらは、いうなれば「関係性」や「相互理解」という意味だ。
冒頭で挙げた解決できない問題というのは、この2つめの意味の
「コミュニケーション」にける課題をきちんと把握していないた
めに起こっているのだ。

繰り返すと、情報通信技術化により各部門の業務生産性が高まり、
企業全体でそれらの統合化さえ進んでいる。
逆に部門、あるいは社員ごとの「関係性」や「相互理解」はます
ます孤立、あるいは離れているといっても良い。

(続く)

2008年07月22日(火)更新

進化するプラネタリウム

この連休は来週に家族の行事(バレエの発表会)と夏休みを控えているため
ほとんど仕事(残務整理)に充てていた。
中日の日曜日のみ、家人が所要のため、子供二人を預かることになったのだ
が暑いからといって家の中にこもっているのも何かと思いアイディアをひねる。

クルマで遠出をするのも憚るほどガソリンが高いが、近場なら、ということで多
摩川を渡り車で10分ちょっとのところにある「生田緑地」に遊びに行ってきた。
ここは雑木林の中にある大きな公園で日陰もあるし民家園や岡本太郎美術館
もある。
確かに木陰も涼しいし、池でザリガニ釣りをしている人や岡本太郎美術館の入
り口の噴水階段で水遊びをしている子供もいる。ちょうど良い時間つぶしだと
のんびり歩いていると、奥のほうに「青少年科学館」という建物が見えた。

ここでは川崎の自然と歴史をテーマに、化石や動植物の展示を行っている。
と、その横にはなにやら丸い屋根、プラネタリウムがあるではないか。
見ると大人200円、子供は中学生以下タダ!涼しいだろうし、これは良い!と
余り期待せずに入ってみることに。

ところがこれが大当たり!
約50分のプログラムだったが、ベテラン解説員のお父さんの生解説付きで
これがまたなんとも癒し系なのだ。そのやさしく、ユーモアにあふれた語り口
は親から子供まで瞬時に星の世界に引き込まれてしまう。

で、肝心のプラネタリウム機はベテランのメカニカルなGM II-16-T型の横に、な
にやらスターウォーズのR2-D2のような、ちっこいのがいる。

なるほどこれがうわさの「メガスターII ミネルバ」か。こんなところにあるとは!
昔テレビでコレを開発した方のドキュメンタリーを見たのだけれど、一言で言う
と「深さが違う」。
入口で大きな双眼鏡を貸してくれるのだけれど「いったい何のため?」と思ってい
たが、見てびっくり!
星の等星なんて明るさぐらいで表現しているのかと思ったら、双眼鏡で見ると木
星にはちゃんと木星の模様が見える!
星雲とそこにまたがる星の関係もきちんと立体的に感じられるのだ。

メガスター開発者のウェブサイト

現在の東京の夜空(明るくて星はすこししか見えない)と富士山の頂上から見た
場合のシミュレーションも見せてくれる。
これはコストパフォーマンスの高いエンターテイメントだ。

まだまだ近所にも良いところがあるなあと再発見の一日だった。

写真は携帯で撮影したためぶれたがメカニカルでかっこ良いGM II-16-T型
planet

2008年07月19日(土)更新

IABC参加記(12)

最後はニューヨークで撮った風景写真を紹介して今回のまとめとしたい。

newmuseum
到着翌日に行った「ニューミュージアム近代美術館」。日本人の
設計した新しい美術館だ。上部のカフェは何もない空間で窓いっ
ぱいにロウァーマンハッタンが広がる。
museumtoilette
美術館に行ったら必ずトイレをチェックしろ、とはよく言った
もので、どこの美術館もトイレのデザインまで力は抜かないも
のだ。ここはモザイクが美しく、思わず一枚。

timessquare
タイムズスクエアは本当にキレイで安全になった。夜中まで人が
絶えず、ショッピングバッグを手にカメラを構えて記念写真を撮
っていても何も不安なことは起きない。
それにしても夜だというのに「絵」のような色だ。

subway1
地下鉄ホームの空調の悪さは相変わらずだが、駅も電車もとても
きれい。やはりこちらも危険な感じがしなくなってきた。
写真のお兄さんみたいな人を見つけると、つい演歌を歌いそうだ
と思ってしまう(笑)。

vodka
地下鉄の駅で見たウォッカの広告。モロにロシアンアバンギャルドだ。

housingworks
SOHOにある「Housing Works Bookstore」。ここの在庫は
すべて寄付でまかなわれ、売り上げもエイズ治療やホームレスの職業訓練
の機会創出などに使われている。
ストランドと違い、値段がこなれていない分貴重な本が激安で見つかる
可能性もある。インテリアが美しいのに感動した。

cupcakes
誘惑。アメリカのケーキは大味でまずいと思っていたが、見た目ほど
甘みは少なく、意外においしかった。

   ◇     ◇     ◇     ◇     ◇

帰国してからレポートや写真をまとめるのに3週間近く掛かった。
多くの気づきと仲間を得、そして企業コミュニケーションに関わる
仕事のチャンスがまだまだいっぱいあることを再認識した。
15年掛かったが、今年参加できたことの意義は大きかった。
これらを会社のサービスの糧とするべく、まとめる日々だ。
夏休み明け頃に、またセミナーを開催し、お世話になった方々に
ご紹介できるチャンスがあると思う。

2008年07月18日(金)更新

IABC参加記(11)

さて、そのH&Hの通りをはさんで反対側にあるのが古本屋の
「Westsider Rare & Used Books Inc.」。
今回は有名な「Strand」をはじめいくつかのユニークな古本屋に立ち寄った
が、期待通り、ここは秀逸だった。
やはり日本の中古レコードショップ(やブックオフ)の質がその町の文化度に
比例するのと同様、この本屋の質もそのままアッパーウェストの文化度と
比例しているのかもしれない。
僕自身が買った本は3冊。

1936年刊の「The Power of print - and Man (ライノタイプ印刷の
未来と印刷業、という感じ)」
power of print
これは、活版からライノタイプへの時代の移り変わりで、これからいかに
印刷業が変化するか、という希望の書だ。実際にはそれから30年もすると
写植、さらにDTPへと取って代わられるのだけれど、
「便利になるがツールに惑わされずコンテンツ(文章だけでなくレイアウト
デザイン)のクオリティを保つことが重要だ」
と書いてあり、メッセージとしてはオンラインツールに振り回されて内容の
無いウェブサイトが多い現代と変わらない。
この本は装丁もバリバリのアールデコで非常に美しく、レジで店主の女性
が「あんた、印刷技術に興味があるの?へーキレイな本ね、え?12ドル?
ウチの亭主は何考えて値段つけてんだか。あんた、得したわね」とウィンク
された。

1937年刊の「シリアスビジネス」
これは戦前のイギリスの絵本だ。子供たちの日常を洒脱なタッチのイラスト
で綴ったもので本当に愛らしく見入ってしまった。
いまだにファンが多いらしく、帰国後ネットで調べても意外に高いので驚い
た。20ドル。
illust

1954年刊の「イギリスの産業年鑑」
これは写真(グラフ)本で、戦後のイギリス産業の興隆を各産業分野ごとに
紹介したものだが、その後のことを考えるとある意味イギリスの「ピーク」
の状態を切り取ったものだ。アメリカのおおらかな50年代と違い、ひたむき
さが伝わってきて興味深かった。
年賀状やウェブサイトへのコラージュ材料としても版権の切れている古い
グラフ雑誌は貴重で面白い資料だ。20ドル。
british industry

今回はこれ以外に初日のフリーマーケットで1932年のフォーチュンマガジ
ンを2冊買うことができた。これは1冊20ドルを2冊で32ドル。
1930年代のフォーチュンは大胆なアールデコデザインの表紙で非常に人
気が高く、米国でもあまり目に触れることが少なくなってきた。

参照:1930年代のフォーチュンマガジン

結局古本屋に座り込んで2時間が経っていた。
明日は朝が早いのでもうホテルに帰ってパッキングしないと、と思ったのだ
が本屋熱が収まらない。ホテル近くに戻ってきて、歩いていなかったブロード
ウェイの東側の路地に向かうとなにやら雑貨屋のような本屋がある。
気になって入ってみてこれまた驚いた。
ファッションやデザインを中心に世界中の雑誌を集めて売っている本屋だった。
もちろん日本のファッション雑誌もあるのだが品揃えはリッツォーリやバーンズ
とは比較にならない。こういうカテゴリーで成り立つのだから面白い。
欲しい雑誌は山ほどあったのだが、パッキングできなくなるのは目に見えて
いたのでメモを取りまくって特に日本でも見たことの無い、興味の高いものだ
けを2冊買った。
東京に帰れば青山ブックセンターがあるじゃないか、と思っていただけに、
最後の最後まで世の中の広さを再認識した面白い本屋だった。
aroundtheworld

2008年07月18日(金)更新

IABC参加記(10)

オフ最終日の今日はアッパーイーストの美術館めぐり。
「はじめて」といって良いぐらいまともな朝食をレストランで採った。
「エッグベネディクト」。
これもひとつのニューヨーク名物なのかもしれないが、トーストの上にハム
とポーチドエッグをのせ、さらに溶かしたチーズをかけたものだ。
ハムとチーズの塩気があるので、こしょうを少しかけるぐらいでそのまま食
べられる。
巨大オムレツよりは一皿ですむので簡単でおいしい。
eggs
さて、今日のお目当てのひとつはグッゲンハイムの隣にある「クーパー・
ヒューイット国立デザイン美術館
」。
もちろん近代美術館のデザインコレクションもすばらしいが、「デザイン史」
を手がけている点においてはイギリスのヴィクトリア&アルバート美術館
に次ぐ規模なのではないだろうか。
なにしろ展覧会の企画のあり方において「おもしろい!」とうならせるもの
を感じるのだ。

例えば今回は「ロココ展」をやっていたのだが、単に中世以来の極端な
曲線構成の装飾の嵐のような椅子や家具を見せるだけでなく、それらの
(思想を受け継いでいる近代のデザイン作品までも展示しているのだ。
しかもガレやラリックならまだわかるが、60~70年代のサイケデリックポ
スター、はては最近のコンピューターで生成されたフラクタル曲線やレー
ザー硬化樹脂で生成された椅子までを展示する。

*ウェブ担当者の方へ:上記美術館およびロココ展のウェブサイトは
デザインも秀逸です!

ただ、外国の美術館から借りてきて展示、ということが多い日本の美術館
と違い「何を伝え、感じてもらいたいのか」がしっかりと伝わってくる。
この美術館は前庭の感じも落ち着いていて、雰囲気も他の美術館と一味
違う。
cooper

その後、隣のグッゲンハイムを覗き、お昼過ぎまでセントラルパークを
散策しながら反対側のアッパーウェストに渡った。

このアッパーウェストにはいくつかユニークなお店がある。
ひとつはスーパーマーケットのZABARS。こじんまりとしたスーパーだが、
チーズ売り場とシーフード売り場の大きさを見ると、ここを利用している住
人の文化度が推し量れる。
オリジナル商品のギフトバスケットを見ていると、「このまま持って帰りたい」
という衝動に駆られること請け合いだ。

(下の写真をクリックするとサイトに飛びます)
zabars1

zabars

その隣には、ベーグル専門店のH&H。
カウンターの後ろで蒸し上げ、焼いているので入り口から湿気が逃げない
ように2重扉になっている。
出来立てのベーグルは本当にお餅のようだ。私に課せられた使命は、
ここのベーグルを買い、ジップロックで空気を逃がして小分けに密封し、
速やかに日本の持ち帰り家内に献上することだった。買ったとたんに
バックパックからジップロックを取り出し詰め替えている客など珍しい
のだろう、じろじろと怪訝な顔で見られた。

となりのZABARSのデリカフェでもH&Hベーグルのサンドウィッ
チが食べられる。
deli

2008年07月17日(木)更新

IABC参加記(9)

アクティビティ編:ニューヨークの「ロシア・トルコ風呂」に行くの巻

出張に行っても酒を飲まないゆえ夜は温泉か食事ぐらいしか楽しみが
無い私だが、それはここニューヨークでも一緒(悲)。今回のブルーマン
が夜のアクティビティとしては唯一のものだった。

さてぽっかり開いた3時間。「行く時間と勇気があれば行ってみたい」と
思った場所に行ってみることにした。それは、今はなき中尊寺ゆつこさ
んの本
にも紹介されていた、イーストヴィレッジの「ロシア・トルコ風呂」
だ。
rtb1
ここはまあ「スパ」なのだが、アメリカには珍しい「パブリックバス」だ。

基本はサウナなのだけれど、以下のようなバリエーションがある。

1.ものすごい高温のドライサウナ
2.ものすごい高温のドライサウナの部屋にユーカリプタスオイルをぶち
  まけたもの
3.ものすごい高温のサウナの中で手桶で冷水をばしゃばしゃかけなが
  らはいるもの。中で葉っぱの束で体を叩くマッサージ付き(ロシア風呂)
4.中温のミストサウナの部屋にユーカリプタスオイルをぶちまけたもの
  (トルコ風呂?)
5.低温のミストサウナ
6.30秒もはいっていられない強烈につめたいプール
  (3X5メートル、深さ120センチ)
7.シャワーブース

以下のリンクにウェブサイトと紹介ビデオがあります。
http://www.russianturkishbaths.com/enter.html

http://www.russianturkishbaths.com/movie.html

入場料30ドルを支払い貴重品はセーフティーボックスに。ロッカーのキー
をもらい無料レンタルのタオルとローブ、トランクスをもらってロッカールー
ムで準備。そして地下への階段を下りていく。なんだかドキドキだ。

基本、清潔で安全。あらゆる意味で恐れていたようなことはなく、お店の
人も利用者もフレンドリーでとても楽しかった。
ポイント(もちろんグッド)は男女一緒には入れるというところ。変な意味で
はなくほんとうに和気あいあいとしているのだ。

rtb2

女性は持参の水着か、水着の上からぬれても良い軽い上下を貸してくれ
る。男性はルーズなトランクスを貸してくれるが、なぜかみんなウェストを
まくってローライズにしている。
夫婦でも楽しそうだし、若いカップルやもちろん一人で来る人もたくさんい
た。みな気軽に話しかけてくれるし、とても人間味があふれていて私は
始終にこにこしていた。利用者はドルチェ&ガバーナのモデルのような男
の子もいれば戦艦ポキョムキン(?)みたいな親父もいるし、マトリョーシカ
みたいなおばさんもいれば、シャラポアみたいな女の子もいた。

最初は何も知らず高温ユーカリドライサウナに入ったら、目も開けられな
いし呼吸もできないしで5分も我慢できなかった。これは本当に強烈で「アロマ
テラピー」なんて書いてあるけど、かなりハードだ。おかげで翌日まで体が
ずっとミントっぽいにおいのままだった。(気分は良いのだが)

いくつかのブログで、ここに行った人のレビューがあったけど、最近リニュー
アルしたようで部屋もロッカーもプールも十分清潔だったことを付け加えてお
こう。

お風呂を出てブルーマン開演まで1時間。イーストヴィレッジの日本人街で
うどんを食べてシアターに向かった。
udon

2008年07月16日(水)更新

IABC参加記(8)

今日は完全なオフ。一日街歩きに精を出す予定だ。

実は宿泊しているホテルがタイムズスクウェアに近く、表通りはアトラ
クション(ミュージカル)やおみやげ物屋ばかりなのだが、裏に回ると
意外に静かなレストランが多く、ワンブロックで表情を変えるのもニュ
ーヨークらしいなあと思う。
その裏通りを2~3ブロック南下するとニューヨークタイムズの本社ビル
がある。現在近くに移転工事中だが、一階のファサードにある現代美
術作品はとても面白い。480X800ドットぐらいの光電管画面が、廊
下の片側に約300、両側で600並んでいる。これはマークハンセン
という作家の、その名も「ムーバブルタイプ」という作品だ。
nyt1
これが数分おきに様々な情報をランダムに表示していく。
とてもめまぐるしく、「まるで現在の情報洪水を揶揄しているようだ」と
最初は嫌悪感を抱くのだが、10分ぐらいボーっと眺めてると表示内容
がかなり有機的な条件によって表示されているのが感じられるのだ。

これにより、この作品が単なるテクノロジーを駆使した固定的な作品で
ないことがわかる -すなわち、日々更新され増加していくニューヨー
クタイムズのリアルなデータベースの中からカテゴリーごとに表現要
素を抽出しそれをランダムに表示しているのだ。
nyt2

また、このビルの1階の一角にはかなり大きな無印良品のショップが
ある。無印良品はここの他、前日に訪問したニューヨーク近代美術館
のショップにも入っており、そのコンセプトがかなり高く評価されている
のがよくわかる。
nyt3

その後地下鉄でSOHO地区へ。裏通りの小さなお店を見て回るのは
楽しいが、以前は独立系の大雑把でユニークなお店が多かったのだが
やはり大手資本下のブランドがこのあたりまで伸してきている、という
のが印象だ。

ならばもっとローカルなところが見たい、と地下鉄でブルックリンに渡り、
ウィリアムズバーグへ。高層ビルもなく、のどかな感じのする街だ。
グラフィティ(落書きアート)もポスターとのハイブリッドな目新しいもの
があり、とても刺激的だった。
will1

夕方マンハッタンに戻り向かった先はオフブロードウェイのブルーマン
劇場。ブルーマンは今、日本でもやっているがニューヨークではもう15
年のロングラン。私がインテルにいた頃(12年前!)からキャラクター
で使っていたから本当にすごいロングランだ。
で、当然ブロードウェイの当日券ブローカー(TKTS)では扱っておらず、
ネットブローカーでは40ドル近いマージンを取る(それじゃ日本で見る
より高い)。まあ「見られればラッキー」と劇場に向かうと当然のように
「Tonight Sold Out」の文字が。
それでもめげない私はチケット売り場で「まさかとは思うが1枚どこか
残っていないか」と聞いてみた。
「まあそうね。数時間前にキャンセルが出ることもあるから」と調べて
くれた。
「あ、一番最後列の真ん中でよければ、今、今だぞ、一枚キャンセル
が出た。今なら押さえられるよ」ということでラッキーを購入した。

さて観劇まで3時間。どこかで食事でもしてゆっくりしよう。
blueman5

2008年07月15日(火)更新

IABC参加記(7)

今回、会議終了が水曜日ということで、翌日の木曜日に出発しても
日本着は金曜日の午後となる。どうせ1週間不在になるのなら2日
間延泊して美術館を色々みたい、ということで時間をいただくことに
したのだ。

最終日、名残惜しさとともに会場をあとにした私が一番最初に向かっ
た先はすぐ隣にあるニューヨーク近代美術館(MoMA)だ。
20年前はちょうどマティスの素描展をやっていてノックアウトされたと
ころだが10年前は大幅な改装中で訪問できなかった。
今回はリベンジ(というと大げさだが)で訪問をとても楽しみにしてい
た。もちろん近代絵画や彫刻だけでなく、写真や映像作品、そしてデ
ザインコレクションが秀逸だ。
moma1
絵画の企画展はダリだったのだが、ちょうど開催前のプレビューの時
期でこれは残念ながら見られなかったが、写真のフロアは実験的な
インスタレーションが多く、とても楽しめるものだった。
moma2

たとえば長い渡り廊下がずっと黄色い特殊なライトで覆われていて、
ここを抜けて外を見ると、すべてモノクロームの世界に見えるというも
のや、広い部屋の中央に置かれた360度に光を放つ光源とその周り
を動くカラーフィルターによって観覧する私たちのシルエットが周囲の
壁に形成され流れていくものなど、まるでアップルのiPODの宣伝の
一部になったかのような(タイムリーな)楽しさがあった。
moma3

またMoMAのすばらしいところはところどころ大きな外窓があり、開
放的なところだ。 ここから切り取られたマンハッタンの景色や下を
走る車まで、アートを感じる気さえ起こさせるのだ。
moma4

中庭には彫刻だけでなく、憩いを感じさせる空間のムダ、というか余
裕すらも計算されているようで、思い思いに腰をかけている人たちも
また作り出された空間の一部となって溶け込んでいるため、「人がい
なければもっと作品を味わえるのに」といったセコい気分にならない
のが良い。
moma5

この日はさらに5THアベニューのブランドショップ街(入らず)まで覗き、
夜まで開いているのを幸いに地下鉄で南下しデパート(Macy's)を徘
徊したがほとんど何も買わなかった。ここにきて感じることは「量産さ
れるもののほとんどは東京で手に入る」ということだ。ただ、ショーウィ
ンドウ見ているだけでも十分刺激を受けるので歩く価値は感じるのだ。
moma6

2008年07月14日(月)更新

IABC参加記(6)

日曜日から4日間にわたるコンファレンスに参加して感じたことは、
「参加者に孤独を感じさせない工夫」だ。
1800人の参加者で日本からは2人(しかも多分初参加に近い)と
言う状況にもかかわらず、気がつけばIABCのプレジデント、会議
の議長、副議長、アジア地区の代表など、せっかく行くのであれば
会っておきたい人たちとは全員面識をいただくことができた。
しかもほとんどの場合、向こうが会いに来てくれた事が驚きなのだ。

iabc6a
これは偶然?いや、受付をしたときに渡される資料やデータを見て
も事前登録したものにきちんとマークがしてあるし、運営委員会は
今後の会の発展のためにできること、その些細なチャンスに目を行
き届かせている様子が伝わってくるのだ。特に初めて参加した人や
遠くからの参加者などにはそれとわかるような工夫がIDバッジに
なされていたりもした。この細やかさはかつてないものだ。

また、アナログな伝言掲示板もあり、各地域同士のオフ会や、「せっ
かくの機会なので特定のトピックで情報交換したい」とか「一緒に会
食、ミュージカル見に行こう」というような誘いもいっぱい見受けられ
た。

↓クリックすると動画(ウィンドウズメディア)が見られます
iabcmov

セス・ゴーディンさんのクロージングノートを聞いているときに「これは
あなたに宛てたものだと思う」と手渡されたメモ(と名刺)の表には、
「日本からの参加者の方へ」と書いてあり、とあるカナダの参加者か
らの走り書きで「わたしの家内が日本人で来年早々に日本を訪問す
るから機会があれば企業コミュニケーションについてそっちで意見交
換したい。ぜひ数人で集まれるテーブルをセットして欲しい」というも
のだった。

通常、会議で同席した際に儀礼的に名刺交換して「今後もよろしく」
というようなことは日本でも多いが、それで何かが起きることは少な
い。
今回はそれとはまったく逆で、まず目的意識があり、その機会を見つ
けるためにコンタクトしてくる、というものだ。
もちろん帰国後すぐにメールを送ったが、とても喜んでくださり、レス
ポンスも早く具体的だ。まだ半年先のことだが、今ではとても楽しみ
だ。(このブログを読んでくださっている方でご興味のある方は連絡
ください)

また、初日のレセプションで名刺交換とともに10分程度雑談しただ
けなのに、彼のプレゼンテーションに参加した際に僕の顔を確認した
だけで、いきなり「たとえばここにいる東京から参加しているKAZだ
ったら、こんな課題があるはずだ」といきなり話を振ってきたベストバ
イの社内コミュニケーションマネージャーにも驚かされた。

先日のエントリーで「カテゴリーキラーの意識」ということを書いたが、
そうあるためにも企業コミュニケーターは他部署や様々なステークホ
ルダーに対する理解とユニークなアプローチが必要とされるようだ。
今回の参加者の行動特性を見るとその積極性とクリエイティビティ(
創造性)に学ぶものが少なくなかった。何よりあきらめない粘っこさ、
そして明るさを感じる。

IABCの4日間は、セミナーを通しての知識レベルでのインプットだけ
でなく、コミュニケーターの資質や特性を見せ付けられた、本当に刺
激的な4日間だった。

iabc6c
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会社概要

1999年2月創業。 ビジネスにおけるインターネット活用経験は日本のインターネットの発展の変遷とほぼ同期しており、豊富な経験を有する。 主宰者は企業広報から自己啓発でWEBマスターになった経験から、今後オンラインを中心とした企業コミュニケーションが重要になるとの思いで独立、創業した。...

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個人プロフィール

美術大学デザイン科を卒業後、12年間工業デザイナーを勤める。当時勤めていた外資系メーカーで本社出張を重ねるうち、本社の親組織で行っている「コーポレートコミュニケーション」の役割と重要性に魅了され、セルフリストラして広報部に社内転職。自ら部門を超越した「コーポレートコミュニケーション」を実践する...

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