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2008年09月30日(火)更新

天才アラーキーの眼を磨け 荒木 経惟 (著)

週末にはおおよそ夢遊病者のように古本屋に立ち寄る習慣が付いてし
まった。
今週、ふと目に入った本は写真家、荒木経惟さんの「天才アラーキーの
眼を磨け」という本だった。

araki

あまり目にしない本だと思って手に取ると、なんと対談集で、しかもそ
の対談相手が竹原あき子さんなのだ。

竹原あき子さんといえば、私の前職である工業デザイナー界の大先輩で、
現在は和光大学表現学部芸術学科教授でもあられる。
私はプラスチックという素材がいまだに大好きで、彼女の「魅せられて
プラスチック―文化とデザイン」という本は、工業デザイナーをやめてから
読んだぐらいだ。
とまれ、その竹原さんが荒木さんと同級生だったということで、フランク
でテンポの良い会話から荒木さんの想いがストレートに伝わってくる。

荒木さんは時にぶっきらぼうな物言いになるが、実は非常に良く考えて
モノを言っている。別の言い方をすれば彼の写真と同じで突き詰められ
ているから無駄がない、ということなのだろう。
この本は対談集だが、まさに天才アラーキーのエッセンス、名言にあ
ふれていた。

「シャッターチャンスは神が与えてくれるものなので、逃すはずがない」

「良くヌード写真のことをいわれるが、一番”真っ裸”なのは、実は人
の顔だということにあまりにもみんな気がついていない」

「人の顔を撮ればすべてがわかる。ただ女性の顔は50過ぎじゃない
と語るものが少ないのでなかなか写真にならないんだ」

「芸術家は自殺する奴はいるが、写真家は自殺しない」

「朝、目が覚めたらバルコニーから青空を撮る。眼を磨くんだよ。毎朝
歯を磨くみたいに」

「良い写真を撮るコツは量を撮ること。量は質を凌駕する」

「レンズで撮るもんじゃないね。知性が先に走ったらいい写真なんか撮
れないってこと」

「写真はやはりアナログが良い。アナログの写真は現像するときに一度
濡れる。それが重要なんだ。デジタルはプロセスが乾いているのが問題」

「みんなPCや携帯で同じ文字を打っているだろう?あれじゃ気持ちなん
か伝わらないよ。自分の字を書く。自分の声で伝える。それが大事だ」

「写真には”情”が写る。被写体に対する思いやりと慈しみ、つまり情を
写してあげる気持ちが必要なんだ」

自分で撮ってみてわかるが写真を写真たらしめるのは、やはり想いだ。
そう考えるとこの本で言っていることはほぼ「コミュニケーション論」と捉
えても差し支えない内容だ。

何を伝えるか、ではなく、どうしたら伝わるか、そんなヒントを沢山いた
だいた。

2008年09月29日(月)更新

10月のオープンセミナーのお知らせ

9月半ばから今年の秋のセミナーシーズンがスタートした。
とてもありがたい話だが、セミナーの受託は年々増加してきていて、オンライン広報や
企業コミュニケーションへの興味や期待が高まってきているコトを実感する。
しかし10月だけで10本15コマあるので、準備とスケジュールを考えるとぼちぼち限
界かもしれない。

企業のオンライン・コミュニケーションの話が中心だが、出来るだけ本質的なこと、すな
わちコミュニケーション職の変化とチャンスをオンライン(ネット)活用を通じて見い出し
ていこうというメッセージをお伝えしていくつもりだ。

間際になるが今からでも参加可能なものは以下のリストに表記を入れてあるので
もしご興味いただけるようであれば適宜お申し込みいただきたい。

□ 10月01日 札幌 宣伝会議 マーケティングセミナー
<途中参加不可能>
12回のシリーズ講義の中の1回として、オンラインマーケティングの回を担当させて
いただき、「オンラインマーケティングの背景」、「事例紹介:ユーザー視点と対話姿勢」、
「日本の企業ウェブサイトの問題点」などをお話しする


□ 10月02日 東京 宣伝会議 ウェブライターセミナー
<途中参加不可能>
18回のシリーズ講義の中で、やはりオンラインコミュニケーションの回を担当させて
いただき、「オンラインコミュニケーションの現状」から「事例紹介」、「企業ウェブサイト
のメディア特性」などをお話しする


□ 10月07日 東京 自社主催セミナー
<参加可能><残席若干名>
以前もご紹介したが、アメリカで6月に開催されたIABCインターナショナルビジネス
コミュニケーターコンファレンスのフィードバックから、企業コミュニケーターの可能性と
重要性についてお話しする。
今回は現地で知り合え数少ない日本からの参加者も出席していただけることになり、
生の声をお届けできる事となる予定だ。今回は特に様々な業容の企業から参加の表
明をいただいているので、参加者同士の交流の時間も設けるつもりだ。


□ 10月08日、29日 東京 宣伝会議 インターネット広報

<途中参加不可能>
おかげさまでとても好評をいただき、今回で3期目を迎える。10回シリーズのうち
5回を担当させていただいている。9月にスタートし、8日は私として3回目。
企業ウェブのマネージメントと制作管理のお話をさせていただく。
29日はコミュニケーションデザインやビジュアルの重要性についてお話しする。


□ 10月10日 大阪 日本経営協会 ウェブリニューアル講座

<参加可能>
昨年より、会報誌の寄稿やセミナーでお世話になっている日本経営協会の大阪支部。
今回は「企業ウェブ活用のための効果的なリニューアル」について、5コマ、丸一日の
セミナーだ。


□ 10月14日、21日 東京 共同PR広報の学校 オンラインPRセミナー
 <途中参加不可能>
5月よりスタートした21回の対外広報(メディアリレーションズ)実務講座。わたしは
そのうち2回を担当させていただき、「企業とウェブ:発展の経緯との現在」、「企業、
メディア、ユーザーの関係の変化」、「オンラインにおける危機管理」、「企業ウェブ
サイトのメディア特性」などをお話しする。


□ 10月17日 姫路 中小企業大学 コミュニケーションセミナー
 <途中参加不可能>
「新任管理者研修 ~プロの仕事術~」という3日間のセミナーの最終日を担当さ
せていただく。
管理者がマネジメントを実践し、その効果をより高めていく上で重要となる「仕事術」
について、「プレゼンテーションスキル」、「迅速な意思決定方法」、「時間管理と効
果的なミーティング 」について丸一日のセミナーとワークショップを行う。


□ □ □ 
このほか、最初に働いていた会社のOBが集まって月に1回開催している勉強会に、
数年ぶりに講師として参加させていただく予定だ。この回は参加者全員が持ち回り
で講師となり、聞く側になったときにも非常に厳しいご意見番となる。
私などはOB最後発の若輩なのだが、こうやって叩かれる場を用意していただけるの
は本当に幸せなことだ。

さて、体力と健康維持、そしてのど飴の常備だ。
のど飴はもちろん、森川健康堂のプロポリスキャンディだ。これは喉から来る風邪の
初期症状の緩和にも優れているし、そもそも常用していると喉から来る風邪をひきに
くくなる。辛くて甘く、クセになる。お試しのほど!

2008年09月26日(金)更新

良い情報を出す(提供する)人のところに良い情報が集まる

広報や企業コミュニケーションに関わる人の重要な役割ってなんだろう?
と良く考える。

もちろん「広く伝える」という意味ではメディアリレーションやIR、
社内コミュニケーションなどを通じて会社や経営者の考え、事業部の戦
略や新製品のポイント、さらにはその背景となる市場の変化の捉え方な
どを社内外の人に届ける、ということかもしれない。

ウェブサイトはさらに効率的にそれらを届けることが出来るメディアだ。

しかし情報を探している私たちユーザーや社員の側に立ってみてみると
「あまりに情報過多でもうこれ以上チャネルを増やさないで欲しい」と
いう思いも少なからずあるのではないだろうか?
特にウェブサイトは無尽蔵に情報がつめ込まれていて、多くの企業のウ
ェブサイトのトップページはリンクだらけでどこを見ればよいかわから
ないことが多い。

社内コミュニケーションにしても、イントラネットの管理者や広報コミ
ュニケーションの担当者は、メッセージデリバリーが仕事だし、良かれ
と思ってやっているのだけれど、

「お前らいつもこれ読め、これを見ろというけど、そんな時間無いよ」

といわれてしまう。

いくら優れたイントラネットやブログ、社内SNSのツールを導入した
ところでそれだけではこれらの問題は決して解決しない。

やはりそこで問われるのは「テクノロジー」以前の「他者理解」なのか
もしれない。
さて、私の友人に「栄養学博士」を持つ広報マネージャーがいる。

日本ケロッグ株式会社の井出留美さんがその人だ。

広報コミュニケーションの世界ではすでにかなりの有名人で、超多忙に
もかかわらず私のセミナーにも良く顔を出してくださり、「井出さんを
紹介して欲しいのでセミナーに参加したい」という人も居るほどだ。

iderumisan

彼女のコミュニケーションスタイルはすごい。
常にどこでも仕事が出来るよう、いつもノートパソコンと資料、製品サ
ンプル(シリアルやクッキー)をビジネスキャリー(ホイールの付いた
引っ張るカバン)で持ち歩いている。そして颯爽とおしゃれないでたち
で隙がない。(いつでも広報体制)

http://www.voluntar.com/editors/community/kyoiku/kyoiku_001.php

http://job.yomiuri.co.jp/news/special/ne_sp_08061601.cfm

製品の栄養表示の監修に加え、対外広報と社内広報を一人でこなしてい
る。
社内広報に関しては、出先や会合で得た情報と、合間の時間にウェブで
拾ったニュースなどの中から社員の人が興味を持つだろうな、と思った
ものをワードファイル1ページ程度にサマリーとリンクをまとめ、PD
Fにしてイントラにアップし、同報メールで通知する。

これをほぼ毎日やっているのだ。

PDFなので社内DB上で検索もできるし、プリントも出来る。
通常のイントラネットだと、ボリュームの制限はないので、逆にいくら
でも情報を掲載することが出来るが、それが

情報過多→消化不良→利用者の減少

につながる。しかし彼女は「1枚」に編集することで情報品質と利便性
を維持しているのだ。

当然利用者(社員)の反応も早く、「関連してこんな情報もある」、
「いただいた情報をお客さんに伝えたらこんなアドバイスを得た」など、
連鎖が起きる。

かつて「毎日続けるのは大変でしょう」と尋ねたことがあるが、上記の
ように利用価値をあげれば「それに準じて入ってくる情報も増加する。
よってどんどん仕事が楽になる」というのだ。

かつては「情報は出すところに集まる」といわれたが、今はさらに情報
を相手によって精査する編集企画能力が求められる。

もちろんある程度はテクノロジーでカバーできるのかもしれないが、
「思いやる」レベルの細やかさにはまだ追いついていない。

彼女と話していると、企業コミュニケーターとしてのヒントをたくさん
もらえる。
それは常に他者理解に立脚した使命感が人一倍強いからだろう。
あとは自社の製品やビジネスに対する誇りと愛情か。
本当に見習うべきことが多い。

ちなみにそのシリアルだが、うちでは彼女と知り合うずっと前から家族
で良く食べている。
アメリカに出張すると、日本で売っていないシリアルを買って帰るほど
だ。

「シリアル朝食は健康に良い」とはわかっていても、すぐ飽きてしまっ
て続かないという人も多い。
家族だから出来ることかもしれないが、うちでは常に5~6種類のシリ
アルを常備している。これだと飽きないし、ミックスしたり、外出する
とき(特にアウトドア)に小さなジップロックやタッパーウェアに入れ
ておやつ代わりにしている。

2008年09月24日(水)更新

色と線:ジュリアン・オピー展@水戸芸術館

秋分の日の昨日は家族で早起きして水戸芸術館までジュリアン・オピーの
展覧会を見に行ってきた。
片道120キロのちょっとした小旅行ではあったが、すこしだけ早起きしたお
かげで、初秋のさわやかな天気とあいまって良い気分転換のドライブにな
った。

opie exhibition

http://www.arttowermito.or.jp/art/modules/tinyd0/index.php?id=1
ジュリアン・オピーといえば、最近では表参道ヒルズのグラフィック、ちょっと
前ならロックバンド「Blur」のCDジャケットデザインで有名なイギリスのアー
ティストだ。

hills

オピーは1958年ロンドン生まれだからほぼ同世代だ。現代美術を学ぶ傍ら
葛飾北斎や安藤広重など、江戸時代の浮世絵作品の構図や表現方法か
らも大きな影響を受けているようだ。

ただ、その簡素化された線や表現は、浮世絵のものとも異なり、表情の切り
取り方や足首の切り取り方など、さらなる要素のマイナスの方向性によって
彼独自の饒舌な表現がなされている。

もうひとつは「色」だ。例えば似たようなポップ表現であっても、明らかにリキ
テンシュタインとは違う。私が感じたのは、同じく浮世絵の感覚にモダニズム
のフィルターをかけた川瀬巴水や小泉癸巳男の版画と近い色気だ。

オピーの表現のオリジナリティはさらに「動き」の要素が加わることだ。
人の動きや風景の移ろいがコンピュータグラフィックやレンチキュラー印刷で
再現されているのを見ると、簡素化された線や色の意味が理解できる。

彼自身のウェブサイトに行けば、これらの一部が再現されている。

opie0
http://www.julianopie.com/

下の2枚はクリックすると動きが見られます。

opie1

opie2

水戸芸術館は空間設計も展示もすばらしい。うちの小学生と幼稚園の子供
たちは、休日に「美術館に行く」というとすねることが多いのだが、ここは
タワーの展望室や前庭なども子供が楽しめる要素があり、喜んでいた。


会期はあと2週間だが、水戸まで足を運ぶ価値は高い。オススメの展覧会だ。

2008年09月18日(木)更新

日経パソコンの企業サイトランキング 2008

今年も日経パソコンの企業サイトランキング 2008が発表された。

多くの企業ウェブ管理者にとって、ひとつの大きな指標であることは
間違いない。

過去数年にわたって測定指標の見直しが何度か行われていたが、
本年は基本的に昨年度と同じという意味では安定的だ。

いまだ多くの企業が事業部ごとの分散管理を行っているのに対し、
今回1位を獲得した富士通などを代表的な例として全社をあげて組
織的にサイト構築を進める「Webガバナンス」が評価されるようになっ
てきたのは特筆すべきことだ。
その他、高順位の企業を見比べていくと、やはり近年リニューアル
を行った企業は「アクセシビリティ」や「使いやすさ」の点での対策が
しっかりと取られているため評価が高くなっているようだ。

また、2000年以降の会計制度改定で連結会計性となった結果、
多くの企業が持ち株会社化され、それらホールディングカンパニーの
ウェブサイトが事業系サイトと別途にノミネートされている。
これらは事業系サイトと違い、当然「基本情報」「ブランディング」「リス
ク管理」に集中しているのでそれらの点で評価が高くなるだろう。

私が気になるのは(これだけ詳細な調査なので致し方ないことなの
だが)母数が500社しかないことだ。上記のようにホールディングカン
パニーのサイト、事業系のサイト、それらが混在したような総合サイト
が同軸に評価されていることなど考えれば、かなりの企業が500社
の選から漏れているのも事実だ。

しかし依然この指標は興味深い。
たとえば同じ業種、事業規模、サイト構成などで比較をするとそれぞ
れの改善点や特筆性が見えてくるのではないかと思う。

良くセミナーで、
「ライバル企業よりランクが大幅に下がり、上司に”とにかくライバル
以上にあげろ”と言われている。どうしたらよいか?」
というような質問を受けるが、他社との相対的なランク比較よりも、
自社のランク推移の原因や、上記のようにある特定のポイントで評価
の違いを見ていくほうが良いのではないだろうか。

http://pc.nikkeibp.co.jp/article/trend/20080916/1007963/

2008年09月11日(木)更新

来週から宣伝会議のセミナー「インターネット広報講座第3期」がスタート!

この「インターネット広報講座」は連続10回のヘビーなセミナーだが
私がお世話になっている宣伝会議さんのセミナーの中で一番集客が多い
人気のセミナーだ。
第3回目の実施だが、今回も10回のうち半分の5回分のコマを担当さ
せていただくことになった。

http://www.sendenkaigi.com/kyoiku/net-pr/index.html

sendennkaigiseminar
わたしは、今日スタートの1回目に続き、2、5、6、7の5回担当。
レジメは以下のようなものだ。

================================================================
第1回:9月17日
ネットによって変わる企業広報
ネットの活用によって変化する企業コミュニケーションのプロセスと日
本企業の広報組織の課題について触れながらこの講義のシリーズを通し
て身につけるべき「視点」を明らかにします。
インターネットの影響と企業広報の変化/日本と海外のウェブ利用の考え
方の違い/ユーザー視点の見直しの重要性/企業広報から見たWebサイト活
用事例/コミュニケーション組織を作る

第2回:9月24日
インナー(社内)コミュニケーション
近年、企業コミュニケーションの中でインナー(社内)コミュニケーシ
ョンの重要性が高まってきました。
ますます複雑化しスピードアップするビジネスをドライブするためには
企業の目指すビジョンや価値を社員と共有することが重要です。「イン
トラネットが利用されない」と言う悩みが多い中、オンラインとオフラ
インをうまくつなげ、成功するインナーコミュニケーションの条件を解
説します。
なぜ社内コミュニケーションが重要なのか?/社内コミュニケーション
戦略の作り方/オンラインツール活用のポイント/社内コミュニケーショ
ンを向上させる条件

第4回:10月8日
Webの制作と管理
近年、Web開発はユーザーエクスペリエンス、アクセシビリティ、CM
Sなどどんどん高度化してきています。反面、企業担当者は「何をお願
いすれば良いのか」「技術のことはわからない」、「制作会社の評価が
できない」など、課題が少なくありません。基本方針としての戦略の策
定から制作を委託する際の要件定義の立て方、評価、管理までの実際を
解説します。
戦略策定/要件定義の立て方/コンペと評価の方法/制作管理と品質チェ
ック/Webの管理方法

第7回:10月29日
企業Webにおけるデザイン・ビジュアルの理解
デザインは感覚的なものでセンスが無いからわからない、という悩みを
解決します。「見る目」をもち、自社に必要なデザインやビジュアル表
現の質を高めましょう。
コミュニケーションデザインの理解/Webから見るデザイン3大要素/ビジ
ネス写真の世界/ビジュアルから創る独自性と信頼の構築

第8回:11月5日
オンラインリスクマネジメント
ネットの発達は企業による情報のコントロールを無力化します。そのよ
うな環境でどうすればステークホルダーと良い関係を築いていけるのか
?さまざまな企業の対応事例から解説します。
危機管理の種類(リスクマネジメント・クライシスマネジメント)/オ
ンライン危機対応事例/企業に求められる情報開示力と対応力

       ◇       ◇       ◇

前回までに参加された方からは以下のようなコメントをいただいている。
今回もたくさんのお仲間とお会いできるのが楽しみだ。

「リスクマネージメント、クライシスマネージメントにおいて沢山の事
前を知ることができて参考になりました。起きてしまった後の対処の仕
方など、情報開示する際に注意すべきポイントをまとめて考える機会と
なりました。」

「デザインを定量化するという発想がなかったのですが、どうすれば伝
えられるのかヒントをいただけました。今までは漠然とした言葉でデザ
イナーに伝えていたので本日学んだ手法を活かしてみたいと思います。」

「どこの会社でも部門間の関係性に溝が出来てしまうものですね。自分
は仕事の内容的に他部署の人から話を聞くことが多く、この話を社員み
んなで共有出来たらいいなと感じることも多くありました。社内ツール
の活用、社内広報の活用の大切さを改めて感じます。」

「サービスのサイトは、時間もかけ、お金もかけ、マネージメントを行
っていますが、コーポレートサイトは社員が見ることもなく(=好きで
もなく)ないがしろにされている状態でした。コーポレートサイト=社
員の露出=どう見せるかで、社員が楽しんでくれるサイト、みんなに自
慢したくなるサイトに一歩前進するように思いました。」

「広報としてウェブサイトを通じてブランド価値を”伝える”という大
きな目標に一歩ずつ近づく手段が掴めた気がします。」

2008年09月10日(水)更新

「コミュニケーション・プロフェッショナルが会社を変える」セミナー

IABCレポート:
「コミュニケーション・プロフェッショナルが会社を変える」セミナー

 来る10月7日「コミュニケーション・プロフェッショナルが会社を変える」
と題し、企業広報、コミュニケーション担当者に向けたセミナーを実施いたしま
す。
 上記でご紹介した6月の米国のコンファレンスで得た多くの米国事例のご紹介
を中心に、企業でコミュニケーションに関わる我々の課題は何か。どんなアプロ
ーチが学び取れるのか、をご紹介していきます。何かとソーシャルマーケティン
グ系の事例が多い昨今ですが、このIABCのコンファレンスの中心はどちらか
というと内向きの「社内コミュニケーション」、「Change Management(チェンジ
マネージメント)」、「Communication Leadership(コミュニケーションリーダ
ーシップ)」などの話題が中心でした。
「社員を構成する4つの異世代の特徴と関わり方」
「採用から新人導入研修までの流れを作り定着率を高める」
「インターナルブランド創生による社内コミュニケーション強化」
「社会の変化に呼応する社内コミュニケーションとは?」
「社員が主役のイントラネットの作り方(ベストバイ、ベリゾンのケース)」
「社内の政治とパワーゲームを支える企業コミュニケーター」

など印象的だったセッションの紹介を中心に、これからの企業活動のパワーフォ
ースとなる「コミュニケーション・プロフェッショナル」の可能性を探ります。
ぜひ奮ってご参加ください。

───────────────────────────────────
○日時:   2008年10月07日(火)19:00~21:00
○場所:   渋谷 ティーズ東宝ビル別館
○会費:   4,000円(消費税込み)
 *「イントラネットアンケート」にご協力いただいた方には無料
     でご招待いたします。下記PDFにチェックして申し込みください。
○募集人員: 50名(先着締め切り)
○講師:   クロスメディア・コミュニケーションズ株式会社 雨宮和弘

■セミナー詳細・お申し込み
───────────────────────────────────
以下のPDFファイルをダウンロードの上、お申込書(資料の3枚目)に必要
事項を記入して、FAXでお送りください。
http://www.crossmedia.co.jp/seminar/20081007registration.pdf

2008年09月10日(水)更新

「イントラネット」アンケートにご協力ください!

 御社の「イントラネット・ポータル」どうなっていますか?

「イントラブログを導入したが使われない」
「イントラを刷新したいのだがふさわしいツールを紹介して欲しい」
「システム部がイントラネットのシステムを新しくしたが使いにくい」
「イントラポータルで社長のメッセージを載せているのだが誰も読まない」
「社内報が読まれないが廃止してイントラにしたい」

など、昨今弊社がいただく問い合わせの半分近くが社内コミュニケーション、特
にイントラネット関連の相談です。反面、事例に触れる機会が少なく他社はどの
ように解決しているのだろう?と悩まれる担当者も少なくないようです。

そこで簡単なアンケートを作ってみました。ぜひご協力ください!

フィードバックコメントなどのレポートはアンケート協力者のみにご返送いたし
ます。
個人情報を含む1次情報(どの会社がどんなことをやっている)は口外いたしま
せんが、全体の傾向値などの2次情報は以降につなげるために公表させていただ
くことがございます。
(アンケート受付期間9月8日~19日、結果は10月中旬にフィードバック差
し上げます。

 加えて!アンケートに協力いただいた方には、10月7日開催されるCMC主
催セミナーに無料ご招待いたします。

お手数ですが以下のPDFをダウンロードいただき、FAXでお送りください。
よろしくお願いいたします!
http://www.crossmedia.co.jp/seminar/20080908-IntranetSurveySheet.pdf

2008年09月08日(月)更新

スポークスパーソントレーニングは必要十分条件に過ぎない

平日、家に帰ってからの時間は重要だ。食事に入浴、そして子供や夫婦
の語らいも大事にしないと。。
加えて自分の時間となると読書かネットかテレビ、となるのだが、、、その
テレビを見ようと思っても、夜の民放はくだらない芸人の楽屋話ばかりで
いかにもスポンサーが集まらない昨今の状況を象徴しているようだ。

たまたま住んでいるマンションの契約でケーブルテレビが見られるので
時々外国の番組を見ているのだが、外国でも「人工的に作られた番組」
に対する批判が高まっているせいか、最近の傾向としてドキュメンタリー
や「リアリティTV」という、ハプニングも含めてどういう結末になるかわか
らないまま進行する番組が人気のようだ。

topmodel
以前紹介した「アメリカンチョッパーズ」もそのひとつ。
http://crossmedia.keikai.topblog.jp/blog/105/10006107.html

最近のお気に入りは、「America's Next Top Model(アメリカズ・ネクスト・
トップモデル)」と言う番組。これはトップモデルを夢見るモデルの卵が毎週
様々なチャレンジを繰り返し、一人ずつ脱落して絞られていく、というオーデ
ィション型リアリティTVだ。

http://ja.wikipedia.org/wiki/America%27s_Next_Top_Model


http://www.cwtv.com/shows/americas-next-top-model/

単に着こなしや撮影での表現力だけでなく、現場での協調性やリーダーシ
ップ、インタビュー対応までもが評価される。

ここで面白かったのが有名ファッションジャーナリストによる1対1のインタ
ビューだ。もちろん彼女たちは基本的なスポークスパーソントレーニングを
受けていると思われるのだが、優秀なインタビュワーの手腕の前に一人
一人の本音がみごとに暴き出されていくのだ。

私自身もかつて企業広報に属し、メディアリレーションをやっていたのだが、
そのときは厳しいアメリカのスポークスパーソントレーニングを受け、会社を
守ることを念頭においていた。
しかしそのときに学んだことは、メディアの人の話を聞くこと、すなわち、彼
らの目的や狙いをどれだけ理解してサポートできるかと言う姿勢だった。
そうでなければ、「会社の立場で語っているあんたの話なんて興味ないよ」
といわれておしまいなのだ。

この番組のインタビューもまったく同じだ。
気に留めてもらおうと正義感を振り回す人。宗教観や倫理を盾に自分の価
値観を訴える人。自分を客観視できる(どこかの総理大臣みたいだ)と冷静
に自己分析できるが情熱を伝えられない人。最後は本来やってはいけない
はずの他人の批判を展開する人までいた。

通常のスポークスパーソントレーニングでは最初の3人は良いとして最後の
人が問題視されるはずだが、なんと最初に合格した人は他人を批判した、
その最後の人だったのだ。
インタビュワーの講評ポイントは「みんな建前が強すぎでパーソナリティバリ
アを取るのに大半の時間を割いた。最後の彼女がやった他人の批判はあま
りほめられたものではないし、そのことを取り上げるつもりがないが、短時間
で彼女のパーソナリティを引き出すきっかけをいっぱい与えてくれた。限られ
た時間のなかで自分の仕事が一番しやすかったのは彼女だ」というもの。

結局はそれぞれの目的意識の根幹がどこにあるのか、がハッキリしている
からできることかもしれないし、尻馬に乗ったり揚げ足取るしか能がないよう
なメディアの場合は墓穴を掘る場合もあるだろう。

しかし建前ばかりのスポークスパーソントレーニングで理論武装だけしてい
るとメディアばかりか、ダイレクトにユーザーに誹(そし)られる可能性もある。

有名な例は「メントスガイザー(ダイエットコークにメントスを入れると化学反
応で噴き出す)」が流行ったとき、メントス社の対応は「おもしろいじゃないか」
とトップページからYouTubeにリンクを貼ることだったのに対し、コカ・コーラの
広報担当者は
「コーラは実験の道具としてよりも飲んで楽しんでもらいたい。メントスとコーク
で遊ぶのは私たちのブランドパーソナリティに合っていない」
というものだったのだ。このコメントは経営者から見れば100点満点かもしれ
ない。しかしネット上では
「そんなことはわかっている。シャレのわからない会社だ」
と大ひんしゅくを浴びたのだった。

最後は人間力だ、といっては答えにならないが、スポークスパーソントレーニ
ングはあくまでも必要十分条件に過ぎず、相手の狙いを正確に引き出す傾聴
力、そしてダイレクトにそれに答える勇気が求められる。結果が出るのは、あ
くまでもそれからだ。

2008年09月01日(月)更新

「作って終わり」のリニューアルにしないために

本日(9月1日)発売の宣伝会議「PRIR10月号」の特集
「企業広報に活かすためのウェブサイトリニューアル」に、

「作って終わりのリニューアルにしないためにはどうするか?」

と言うタイトルで2ページ寄稿させていただいた。

内容としてはセミナーや実際の業務でお会いする企業のウェブ
マネージャーが持つ多くの悩みの根源に触れたものとなってい
る。

prir10
prir10ka

すなわち
1.
この10年でウェブの技術や利用方法(マーケティング)は飛
躍的に進み、担当者が理解しなければならない要素が増えた。

2.
反面、外部の協力会社(制作会社や代理店)は、企業に向けた
提案力をどんどんつけてきている。

3.
かつては制作会社の粗製濫造が危惧されていたが、今では発注
側の体制不備で「よくわからないからおまかせ」となっている
場合が多い。これでは「作ってお終い」になってしまい、活用
が期待できない(→3年後に飽きてまたリニューアル)

こうした状況を打破するためには、一人で悩まずに協力者を作
ることでウェブ管理者としてのポジションを作ることが必要だ、
と書いている。なぜなら基本的にこれらの仕事は一人で考えて
一人でやり切れるキャパのものではないからだ。

さて、これは本文には書かなかったことだが、仕事をする上で
社内外の協力者を得て自分の職務をより高めていくためには、
どうしたら良いのだろうか?ひょっとしたらこれは現代のビジ
ネスパーソンのサバイバル・ルールかもしれない。

手伝って欲しかったら手伝って欲しい人の仕事を手伝って、そ
の人の仕事を理解することだ。「何やってるの?」「それ、私
ならこんな風にお手伝いできるけど」と言ってみる。
しかも「自分の仕事がまずあるので、それを片付けてから」と
かごちゃごちゃ考えずに、相手が困っているその場で、困って
いなくても新しいヒントをその場で与えることだ。

こんなおせっかいしても自分の残業時間を増やすだけだ、と思
われるかも知れないが、意外にそんなことはない。それでも自
信がもてない人はこの本に多くのヒントが書かれているので参
照してみて欲しい。

考えすぎて動けない人のための 「すぐやる!」技術
久米 信行 (著)


宣伝会議の記事に関しては以下を参照

http://www.sendenkaigi.com/hanbai/magazine/prir/index.html#article_03

(このページの記事紹介にPDFがぶら下がっているので全文読
めますが、、、ぜひ雑誌を買ってください!・懇願)

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会社概要

1999年2月創業。 ビジネスにおけるインターネット活用経験は日本のインターネットの発展の変遷とほぼ同期しており、豊富な経験を有する。 主宰者は企業広報から自己啓発でWEBマスターになった経験から、今後オンラインを中心とした企業コミュニケーションが重要になるとの思いで独立、創業した。...

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個人プロフィール

美術大学デザイン科を卒業後、12年間工業デザイナーを勤める。当時勤めていた外資系メーカーで本社出張を重ねるうち、本社の親組織で行っている「コーポレートコミュニケーション」の役割と重要性に魅了され、セルフリストラして広報部に社内転職。自ら部門を超越した「コーポレートコミュニケーション」を実践する...

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