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2006年09月05日(火)更新

中小企業大学関西校「経営管理者コース」

5年ほど前から、姫路にある中小企業大学関西校におせわに
なっています。
今回も先の日曜日に姫路に入り、昨日の月曜日に、半年がかり
で経営後継者を育成する「経営管理者コース」の一こまで丸一日
プレゼンテーションについて学ぶクラスを担当してきました。
これは、コースで学んできた経営学の総仕上げで、自らの経営計
画をまとめ、発表するわけですが、その発表のポイントとなるプレ
ゼンテーションをどのような心構えでまとめ、臨むのか、という
講義です。
5年お世話になる中で、正直言うと内容的にやっとまとまりが
ついてきたなあ、と感じているところです。

と、いうのも、5年前は実際にパソコンを日々使っている人は
参加者(約40名)のうち3分の1。実際のレジメはさておき、
ほとんどの時間をパワーポイントの作り方研修にあてられて
しまいました。(結構ショックでした)

昨年あたりから、プレゼンテーションのノウハウ、というよりも、
いかに短時間に自分の思いをきちんと伝わるようにまとめる
か、というマッピングの実習と、ビジネスコミュニケーションの
基礎としての会議のハンドリング方法などを織り交ぜ、「結果
を出すプレゼンテーション」を学べるようにアレンジしています。

今回は午前中にプレゼンテーションの基本を学び、午後に
マッピングを中心とした発想をまとめる実習をしたので、あまり
退屈せずに出来たのではないかと思います。

5年間の変化は参加する方々のPC習熟度だけではなく、
関西校は山の中(失礼)にあるのですが、それでも構内は
いつのまにか無線LANが完備されていました。

今までは姫路にうかがうのはこのコースで年に1度でしたが、
これからはいくつかのトピックでワンショットのセミナーをまとめ
ていただくことも相談されました。

姫路は新幹線で3時間かかり、やはり移動は大変ですが、
自分としては移動時間は貴重な黙考の時間にもなるので
体は疲れますが脳が活性化されるようで意外に貴重な時間
だと感じています。

2006年09月01日(金)更新

なぜ日本企業では情報共有が進まないのか?

「なぜ日本企業では情報共有が進まないのか?」
田坂 広志


田坂さんのこの本が上梓された1998年に私は独立しました。
言ってみれば、自分の起業の根っこにあった思いを代弁して
くれているような本でした。

ビジネス書は5年もすると古くなって使いようもなくなることが
多いのですが、真理に触れている本はそうならないものですね。

この本は、ビジネスにおいて、特にIT化によって引き起こされる
コミュニケーションの不可視化の弊害の解決を、「ナレッジマネ
ージャー」という管理職のマネジメントスタイルにあててわかり
やすく解説しています。

毎日同じようなことを書いている気がしますが、
企業WEBサイトやイントラネットについて、「何をするのか?」とか
「どう使うか?」とか「どんな機能を持たせるか?」というような悩み
をお持ちの企業様からの相談が増えています。

しかし、お話を伺えば、おのずと根源的にツールやテクノロジーだけ
では解決できない問題があることに気がつきます。

久米さんもよく語っているように、ブログは人に自分の思いをひけ
らかすためではなく、自身の思いを整理するために使うものだと
思います。
自分で書いて自分でその知見を積み重ね、再利用できる。
企業コミュニケーションもその延長のような気がします。
自分に対するホスピタリティの延長に、自分の部署、あるいは
組織、あるいは社会に対するホスピタリティがある。

こんな積み重ねをしていけるナレッジマネージャー。そしてそんな
彼、彼女に率いられた組織であれば、その思いを最大限に活用する
ツールを見出すのはそんなに難しいことではないのです。

久しぶりに本棚から出してページをめくり、8年たってもあまり状況は
変わっていないなあ、という思いを持ちました。
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