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2006年05月24日(水)更新

趣味の効用 その2

気がついたら生まれてから学校を卒業するまで費やした時間を
就職してから今に到る時間が追い越してしまいました。

先日も久しぶりにバンドの練習があり、一緒に演っている仲間も
音楽も、20数年前とまったく変わっていないことに愕然とする自
分です。

なんら精進せず続けている、ただそれだけのことなのですが、本
当に驚異だとおもいます。

昨日に続いてし趣味の話になりますが、大人の趣味というのは
結構お金がかかる(かける)ものだったりしますが、音楽は本当
にお金がかからず、楽しめる趣味だと思います。
ドラムをフルセットもてる環境ではないにしても、自分の楽器(ス
ネアドラムとキックペダル)だって、充分良いものを買っても10万
でおつりがきますし、僕自身もそれを20年使い続けています。

ギターだって同様です。本当にコレクションレベルのものでも、
100万ぐらい、とすれば、(直接価値の比較はできないけど、額面
だけでいえば)車やファッション、旅行などに入れ込むことを考えれ
ば比べて格段に安いのではないでしょうか?

先日も子供をつれて閉館間際の交通博物館に遊びに行った帰り、
御茶ノ水の楽器屋さん街を久しぶりに歩いてきました。

きらきらした目でギターを見上げている同世代の人たちの顔はみんな
素敵でした。

2006年05月23日(火)更新

趣味の効用

結婚してから子供が生まれる前、すなわち15年前から8年前まで、
私たち夫婦は軽い病気にかかっていました。
それは一種の「収集病」というもので、気がつけば「なんでこんなに
モノがあふれかえっているの?」という状況でした。

子供が出来てからも、そもそも家の中がおもちゃ屋さんのような状
況で「これらはオモチャのようでオモチャではない」ということを子供
にわかってもらうのが大変でした。
うちにあふれかえっているのは、以下のようなものです。

・ベークライト(戦前の古いプラスチックの元祖)製品
・3D写真およびビューマスター
・お風呂で遊ぶゴムのアヒル
・アールデコ小品およびグラフィック
・スペース(宇宙もの)トーイ
・CDおよびレコード

こんなことをしている一番の弊害はもちろん散財ですが、わずかながら
メリットがあるとすれば、それはモノを見る目を養うことができる、という
ことです。

こんなご縁で知り合った骨董の先生は気さくな方で夫婦とも可愛がって
いただいているのですが、いわゆる「目キキ」になるのには近道はない、
「本物をたくさん見る」ことと「黙って自腹で100個集める」ことだ、とおっ
しゃっていました。

そうすると骨董市やフリーマーケットを歩いていても、探していたものが
向こうから声をかけてくるようになる、という感覚になるのだそうです。

企業のWEB活用のお手伝いの仕事をしているので、どんな会社がど
んなWEBを持って活用しているかを常に調べまわっています。
これもニュアンスとしては上記のコレクションと同じで、毎日見ているこ
とで嗅覚が発達します。
「どんな仕掛けがあるのか?」、「何が狙いか?」はまだよいとしても、
時々「往々にしてこういうところはリンクミスがおきやすい」というものを
ズバリ見つけたりもします。

散財の言い訳をむりやり仕事にすげ替えたようなオチですが、「感覚値
は数をこなすことで定量化できる」という論理をコレクションから学びまし
た。

幸い、子供が出来てから夫婦ともにかなり病気(というか催眠)から目
覚めてきて、今はかなりの勢いでコレクションの整理をしようかと考え
ています。

戒めのために家内のコレクションを開示します。(画面の数倍あります)
ゴムのアヒル

2006年05月22日(月)更新

どんな会議をしていますか?

今回のお題に対するお返事は、現在の自分の会社、というよりも
勤めていた頃の経験談になります。もっとも、エッセンスは今の
自分の会社でも継承し、効果はでています。

都合2社でサラリーマン経験をもつ私ですが、それぞれの会社に
素晴らしい理念、ビジネスモデル、教育システム、仕事のルール
がありました。

しかし一番大きく違ったのが、「会議の持ち方」でした。
転職後、2社目の会社で偶然に以前の会社でもおせわになった広告
代理店のアカウントの方とお会いすることができた時の彼のコメン
トが今でもわすれられません。
「雨宮さん、I社は楽ですよね。3時のミーティングと言うと、確
実に4時に終わるので5時からもう一本アポを入れられる。だけど
T社の場合は終わりが見えないので恐くて次のアポを入れられない」
というものです。

会議の進め方に付いて、いろいろなベストセラーが出ていたり、セ
ミナーもありますが、私自身の経験では、その2社目でお世話にな
った会社ほど、徹底して実践している組織を見たことがありません。
「なるほど、勝っている会社と言うのはこのようなことをやってい
るのか」と思いました。

通常、「効率的な会議」とか「生産的な会議」というと、会議その
もののあり方を徹底的に見直します。
しかし、1時間で終わる会議のために、その会社は周到な用意をし
ます。事前の仕込み、あるいは事後、どう次につなげるか?の意識
がはっきりしているのです。
つまり、会議そのものをどうするか?というよりも、「あくまで
ビジネスをどう効率良くすすめるために会議はどうあるべきか」と、
システムとして会議を突き詰めていった結果だ、ということなの
です。

そこには、パワーゲームも、足の引っ張りあいも、無言のやり過ご
しもありませんでした。
具体的な方法論はその会社のIPに関わることなのでここには詳細に
書くことはできません。

もし、このブログをお読みの経営者の方や経営企画、広報の方で、
「どうしても聞きたい」という方がいらっしゃれば、お話差し上
げることも可能です。(対価は要求いたしません)
気軽にお問い合わせ下さい。
ロジックや仕組みを理解することはとても簡単です。しかし全社的
に導入するところまで構築しなければ、ビジネスに影響するまでの
効果は見込めないと思います。

2006年05月19日(金)更新

■景気回復、実感していますか?■

今、ベストセラーになっている「千円札を拾うな」にも、同様のエッセンス
が語られていますが、目前の資金繰りを考えると、「いただける仕事は
ことわらない」というような姿勢に、つい、なびいてしまいがちです。

自戒も込めて書くと、やはり毎年1、2本は、売り上げにはなったけど、
やるべきではなかった、という仕事が必ずあります。
それは、仕事そのものの内容以前に、その会社にとって、その仕事をす
ることが本当にベストなのか?という疑問を抱くからです。

「景気の回復を感じるか?」というお題をいただいていますが、まさに「や
るべきか判断を迫られる仕事が多くなってきた」というのが、私が感じる
景気回復です。
景気の回復はそれだけ変な余裕を生んでいるのかもしれません。
本来、「尻に火がつかないと動かない」というように、人はぎりぎりになら
ないとなかなか大切な判断をしない気がします。
結局、少し余裕が出てきたから、なかなかできなかった仕事に着手しよ
うか、となるわけですが、そんなときにこそ、熟慮断行の姿勢が問われる
と思うのです。

むかしお世話になった外資系企業は、業績が好調のときに業務プロセス
を徹底的に見直し、リストラを敢行しました。業績が良いので、解雇する
人間にも十分な基幹と教育と手当てを与えられるので、ぎりぎりの状態で
「会社が大変な状況なので、解雇するけど一緒に痛みわけだよ」といって
ろくな対応ができない企業と比較すれば(あくまで相対的な比較だけど)
あまり問題も発生しにくかったようです。

今までもお仕事の依頼をいただきながら、「その状況だと、このままやって
も無駄になるので今一度、少し時間とをとって考え直したらどうか?」と
ご助言差し上げたこともあります。(儲からないのですが)

経験から、だまってやって、その後のことに責任が取れなくなることのほう
が問題だと感じています。

2006年05月18日(木)更新

日本プラモデル興亡史

本屋さんを覗いていて思わず手にとってしまいました。

小学校から中学校にかけて、私の青春はプラモデルとともにあった、
といっても過言ではありませんでした。
高校に進学し、将来何を目指すのか、決めあぐねていた私に、工作
やものづくりが好きなら意匠設計にすすんだらどうか?と勧めてくれ
たのも、そんな私を見ていた(あきれていた)母でした。
ベッドの下は未制作のプラモデルのストックでいつも埋まっているよ
うな状態でした。

これはそんな時代に一瞬でフィードバックさせてしまうような本です。
当時、スケールモデル(特に戦車)などの改造ばかりやっていたの
ですが、「タミヤニュース」という田宮模型から出されている小冊子
を目を皿のようにして見ていたのですが、特に開発者や金型設計者
のインタビューなど、琴線に触れるものが少なくありませんでした。

単にプラモデルを作る、それで遊ぶ、というだけでなく、このころは
「ものづくりの思いに触れる・伝える」という楽しみがあったような気が
します。

その頃読んだエピソードで、いまだに忘れられないのは(この本の中
では触れられていませんが)、こんなコメントでした。
「本物を計測したり、本物の設計図面が有ったとしても、それをスケー
ルダウンすればよいというわけではないんですよ。35分の1にしてみ
たとき、堂々と見える、大きく見える、強そうに見える、早そうに見える、
などの感覚値を盛り込んでディフォルメしていくんです」

最近は超精密に彩色を施した食玩がコンビニで売られていて、つい
手が伸びそうになりますが、このような思いを引き継いでいると思うと
少しうれしくなります。

日本プラモデル興亡史―子供たちの昭和史
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