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2007年02月07日(水)更新

ビジュアルコミュニケーションの重要性

グラフィックデザインやデザインディレクションに関わっていて、
日本では商業写真の品質が低い、とずっと感じてきた。
そして私自身、この分野が米国でかなり体系化されているの
を知り、独自に勉強してきた。

このあたりの経緯は以下のブログエントリーに詳しいので一読
願えると幸いだ。

インダストリアルフォトグラフィーの世界
http://crossmedia.keikai.topblog.jp/blog/105/10001589.html

実際、これを実践すべく、色々なカメラマンと話をしてきたのだが、
昨年暮れに知り合ったカメラマンの方にピンとくるものがあり、

「じゃあ、雨宮さんをネタにどれだけやれるかやってみませんか?」

ということで恥ずかしながら会社の会議室で先日撮影してもらった。
意図を伝えることをきちんとするだけで、ライト1本でここまで変わる
のか、と正直驚いた。

モデルの質を上げることはできないが、写真の雰囲気は劇的に
変わる。

以下、素人がそのままデジカメで撮影したサンプル(使用前)と
ディレクションを入れたプロの撮影(使用後)


before

after

かなり有名な企業のサイトや広告でも安易に著作権フリーの写
真を使っている例を散見する。(外国人の社員がいないのに外人
が働くイメージ写真使ったり)
多くの代理店や制作会社のデザインディレクターはいまだ無頓着
だ。

単に社長のポートレート写真だけでなく、ここには多くの即効性の
ある可能性が秘められていると思う。
もっと具体的な多くの例をお見せできる。興味のある方はぜひコ
ンタクトしてほしい。

*今回のエントリー(と写真)、本人そうとう勇気を振り絞っています。
かなり恥ずかしいのですが、思いを伝えたい一念で恥を忍んでやっています。
ご理解ください。

2007年02月07日(水)更新

【明大生との毎週一問百答】質問第42弾は、「経営者の孤独をどうやって克服するか」

今回の質問者は、久米さんの門下生の方から誘われて「就活
特別セミナー」に参加された重光さんからのものです。

<質問>
経営者は孤独だと言いますが、その孤独をどんなふうにして
紛らわせていらっしゃいますか。
たとえば経営者同士で共感しあうことで癒されるようなご経験が
ありましたら、教えてください。

<おこたえ>
自分の中に色々な違うタイプの価値観を持つことだと考えています。
会社のわたし。友人との間のわたし。家族の中のわたし。趣味の
世界でのわたし。社会の中でのわたし。
それぞれの楽しみと責任、そしてフィードバックや評価があります。

まるで、学校にいるときにいろんな勉強をすることが価値があるのと
同じで、それぞれから得るものは自分を支えている気がします。

かように入り口と出口を複数持ちえているので、一面的な孤独を感
じることはあまりありません。

もし自分の中にに、経営者としての価値観しか持ちえていなかったら、
厳しすぎてきっと耐えられないと思います。

2007年02月06日(火)更新

丸い半導体に挑んだ男たち

私自身のキャリアは工業デザイナー→広報→ウェブマスターだったので
直接業務に関わったわけではないにしろ、在籍した会社が2社とも半
導体メーカーだったので、半導体には格別の思いがある。

いまだに半導体メーカーとお付き合いがあり、とても不思議な感じだ。

最初の会社、テキサス・インスツルメンツは、そもそも「ICを発明した会
社」でもあり、その後も数多くの発明や技術革新を重ねてきた。

その中でも面白いのが、「DLP」という、半導体素子のうえに微細な鏡を
何十万個と組成し、その鏡の向きをデジタル制御することで反射画面に
結像させる、というもの。
簡単に言うと、「PCプロジェクターで液晶じゃないもの」のひとつです。
元々は社内ベンチャーで、最初に見たときは驚いたものですが、こんなに
普及するとは思わなかった。

もうひとつ、私がお世話になっていた当時の社長だった石川明さんが、
米国本社の副社長になり、その後リタイヤされてはじめたのが

「ボールセミコンダクター」

という会社。その名の通り球状半導体です。

球状ということで素子の中の回路の距離が均等だったり、クリーンルーム
なしの環境下で作れるなど、革新的です。

このベンチャーがどこまで伸びるかわかりませんが、人間の脳にだってIC
が入っているわけではないので、まだまだ可能性があると思います。

この創始者の石川さんは数年前に志半ばでお亡くなりになりましたが、
同じく石川さんとともにボールセミコンダクターを立ち上げ、サポートされ
てきた仲野英志さんもまた、数日前に急にお亡くなりになった、と報告を
受けた。

奇しくも石川さんのレクイエムとして本を書かれたばかりだったと聞き、
とても残念でならない。

日本人にオリジナルな発想は珍しい、といわれることもあるが、そんな技
術革新のストーリーにご興味があれば、ぜひこの本を手にとって見ていた
だきたい。

ITの先駆者 丸い半導体(ボール・セミコンダクター)に挑んだ男たち

2007年02月02日(金)更新

Timeless Rock''n Roll

今日は趣味の音楽の話。

17歳の夏に友人とキャンプに行き、焚き火を前にバッドカンパニーや
フリーが好きだという話をして鼻歌を歌った。

「なんだ、それなら一緒にバンドやろうぜ」

という友人の一言。

それが僕のバンド人生の第一歩だった。

思えばそれから30年。

今のバンド仲間は大学のときのクラブの奴らだけど、そいつらとの付き
合いも早いもので四半世紀。。。

アトランティックレーベル25周年の時のジミーページは、まるでクマさん
の着ぐるみのようだったが、それに比べればみんなまだまだ体型もキー
プしている。

先日、今年最初の練習をするのに久しぶりにスタジオに入った。
そうしたらギター2人とベースの奴が、そろって新しい楽器を持ってきた。

ベースの奴はスタインバーガーモデルのホフナーのヘッドレスベース2台
を不完全品でヤフーオークションで落とし、合計2万円もかけずに完動品
をくみ上げた。これがなかなかいい音。
ベースを知っているからできる所作だ。

リズムギタリストは30年ぐらい前のグレコのレスポールパーソナルタイプ
を中古で買ってきた。シングルコイルが二つ斜めにセットされている。
かなり重く、ジャックのノイズの調整をすれば、完璧。しかも良く鳴る。

とんでもないのはリードギタリストだ。
彼が持ってきたギターケースには「Gibson Custom shop series」 と書い
てある。ギブソンの中でも特定の腕の良い職人が作成した60年モデル
のレプリカだ。(ジミーページモデル)
本人は言わないが多分軽自動車一台分。

しかし、いざ鳴らしてみると

「はぁ、ギターってこんなに音が違うものなの」

というぐらい違う。

でっかい音でもまったくつぶれない。
しかもいちいち色っぽい艶やかな音がする。一緒に演っていて、全員にや
にやしてしまった。

理解のない人にとっては、「えーっ、ギターに数10万円!」というかもしれ
ないが、本物は一桁か二桁違うし、これだけ楽しめて、大事にすれば数
10年使えて、価値が下がらないとすれば、楽器は本当に安い。

しかも3時間スタジオに入ってひとり2000円ぐらいだからカラオケとたい
して変わらない。

車や他の趣味に比べたらバンド遊びはまったくといってよいほどお金がか
からない。

進歩がないことを除けば、言うことのない趣味だ。
きっとじじいになってもハードロックやってんだろうな。

2007年02月01日(木)更新

不二家、不祥事の功罪

ヤフーニュースの「食品の安全性」というトピックを見ると、不二家の影に
隠れているかのように同様の不祥事を公表している会社の多いこと。。。

http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/domestic/food_safety/news_stories_1.html

確かにこのタイミングなら注目される危険性は少ないし。
こんな危機管理(?)をやる会社というのも情けないな。

しかし今回のヤフーニュースのように同様のトピックでくくられると
浮かび上がってしまうというのは皮肉なものだ。
もうごまかしが利かない世の中だ、ということを悟ってほしい。
さもなくば、社員の信頼は得られず、遅かれ早かれ事業は衰退
していくだけではないか。

今日は、
「雨宮さん、CSRの観点からコミュニケーションの上手な事例を
ご存知ありませんか?」という問い合わせをもらった。

本当に功を奏している会社がやっていることは、得てして実直で
地味な場合が多い。
しかし、継続し積み重ねている。
継続できるということは、社員が理解しているということだ。
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