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2007年03月14日(水)更新

航空機しりもち事故で想う事。

時々海外旅行(出張)にいくと、現地のローカル線でプロップエンジン
(プロペラ機)に乗るときがある。
数年前、シアトルからバンクーバーまで、今回胴体着陸したボンバル
ディアにも乗った。
国内ではもちろん、先日引退したYS11にも数回乗った。
ボンバルディアはスマートだけど、なんだかインテリアも総プラスチック
という感じで安っぽかったなあ。

今回のニュースで
「速度は劣るけどYS11を使っとけば良かったのにね、
定時就航率99.8%は伊達じゃないと思う・・」

というコメントがあった。
デザインバランスだけでなく、性能的にも安定していた名機だったんだ
なあ、と感心した。
ただ、今、日本のどこかの会社がYS12を設計したとしても、YS11をし
のぐ飛行機を作れるとは考えにくい。
(そもそもターボプロップは作らないだろうけど)

高層ビルやマンションの耐震構造問題もそうだが、構造計算や設計が
精緻になってきているので、みんなぎりぎりで作っているんだ。

もうだれも、40年使うために100年持つモノを作らなくなってしまった。

だから会社も20年持たなくなるのじゃないか?

2007年03月13日(火)更新

皆さんの仕事内容は3年前と同じですか?(その2)

「仕事に変化のない広報・コミュニケーション担当者は将来厳しい」と、
なんともきつい書き方をした。
でも正しくは「広報に変化のない企業は厳しい」だ。

もちろん今まで同様、メディアリレーションは行われるし、社内報は
出版されるだろう。
しかし、それらによって会社がどのように理解されるのか、の道筋は
はまったく変わってしまう。なぜならITツールの発達で自分の手元
でコントロールできる情報がどんどん減っているからだ。

担当者にとって、これはチャンスなのだ。
今までのままでは、広報コミュニケーションの職能そのものに対する
昇進やプロモーションのチャンスは限られている。
海外に比べ、コミュニケーションプロフェッショナルの認知は皆無に
等しいのだ。
言ってみれば、世の中の変化で、とうとう企業広報やコミュニケーシ
ョンの担当者も飛躍できる機会がやってきた、ということだ。

さて、ITツールだ。

「やっとWEBサイトをリニューアルしたところなのに、イントラ、ブログや
コミュニティ、と言われても理解しきれず、怖くて活用できない」

という意見も多く聞かれる。

しかし問題の大半は、ツールの理解不足よりも、経営課題やその目
的と、コミュニケーションを通じて目指すゴールが共有されていないこ
とのほうが圧倒的に多く、ほとんどが社内の担当者(および多くの社
内関与者)がこれらを解決するプロセスを持っていないことに起因し
ている。

ここで担当者がツール導入のみに走ることは得策ではないばかりか、
却って泥沼にはまることになりかねないことがわかる。

たとえば、
「社内のコミュニケーションの活性化に全社ブログを導入した」
としても、何の準備もないで始めただけでは、

「いったい何のためにわざわざ時間を割いてこのブログを見たり書い
たりする必要があるの?」

と言われるだけだからだ。

もしくは最初だけものめずらしさで特定の人が書き込むが、だいたい
3ヶ月で沈静化する。これはユーザーを巻き込むことを前提に作られた
コミュニティサイトも同様だ。

今までのコミュニケーションプロジェクトは自部署のみ、もしくは自分
ひとりで運営管理できたかもしれないが、これからは社内の関与者が
増え、それらの人との協調が重要になってくる。
社内調整能力とマネージメント能力。
この二つに「コミュニケーション能力」を加えた3つのスキル。

じつはこれこそ、今、企業が働く人に一番求めている能力なのだ。

自分の新しいポジションの先に、様々な可能性が見えてくるはずだ。

2007年03月07日(水)更新

皆さんの仕事内容は3年前と同じですか?(その1)

インターネットや情報技術の発達が企業で働く私たちにとって
何を意味しているのか?
そのヒントとなる本が手元にある。

1993年
リエンジニアリング革命
マイケル ハマー

1999年
なぜ日本企業では情報共有が進まないのか
田坂 広志

2000年
チェンジ・リーダーの条件
ピーター・F. ドラッカー


どれもうまくすればコーヒー一杯以下の値段で古本屋で買えるが
ひさしぶりに手にとってみても、いまだに新鮮な感動を覚える。
なぜなら、日本の世の中において、これらの本の中で語られていた
警鐘は、一向に改善が見られないばかりか、さらに悪化しているの
では?とさえ思えるからだ。

正確に言えば「リエンジニアリング革命」はインターネット前夜に書
かれたものだが、実感としてこれらの本で語られているパラダイム
シフト(共通概念や価値観の変化)とインターネットや情報技術の
発達はシンクロしている。

しかし人というものは、えてして自身に変化を受け入れることは苦
手なのかもしれない。
その間にも、ますます技術は進歩していく。

今、企業の中で顕在化しているコミュニケーションクライシス(危機)
はこのようなギャップを見直すことを怠ってきたツケのような気がして
ならないのだ。

以前は、
「企業のコミュニケーションやPRにとってのネット活用について講義
やセミナーを行ってくれませんか?」
という依頼が多かった。

最近では
「世の中の変化に対し、企業コミュニケーションや広報の業務は
どう変わるのか?」
という話に変わってきた。

もし今、自分の仕事(やそのプロセス)が3年前と変わっていないよう
なら、今から3年後を疑ってみることだ。

そのときに選択肢がない状況はあまりにも厳しいのだが、、、
(続く)

2007年03月06日(火)更新

口説いているのはあなただけではない(かも知れない)

日曜日から月曜日にかけて三重県の松阪に行ってきた。
内容としては「効果の出るプレゼンテーションセミナー」というものだ。

プレゼンテーション系のハウツーの本は多いし、セミナーも多い。
話し方や印象も大事。最近であればパワーポイントのまとめ方も
大事だ。

しかしものの3時間足らずでそれらを全てカバーするのは難しいし、
人の受け売りをまとめても面白くない。

もちろん、プロのプレゼンターを養成するためのセミナーでもない
ので、いきなりテレビのMCのような振る舞いを期待すべくもない。
今回のポイントは3つあった。

一つ目は、「良いデザイン」、「伝わるデザイン」とはどういうものか。
デザインの基礎要素、色、形、そして文字を解説し、「やっては行けない事」
を説いた。

二つ目は、「考えを短時間にまとめる方法」。
マッピングのアレンジで、これを個人とグループで実習した。

三つ目は勝負の仕方だ。
つい、プレゼンテーションというと、1対1の勝負で、自分をいかに売り込むか、
とか、自社のサービスやプランを理解してもらうか、に腐心しがちだが、
あなたの知らないところで、他のチームもアプローチしているかもしれない、
と考える事が大事なのだ。
すなわち、もし、自分以外の会社やチームが同じ相手にアプローチするとしたら、
どんな違うアプローチが考えられるか。
そのなかで自分のプランはどれだけ優位性を保てるのか。

これは一つの危機管理とも言えるが、一度事前にこのような水平展開を
考慮に入れておくと、想定質問の準備が楽なだけでなく、プレゼンテーション
をしながら相手の興味がどの辺りにあるのかを探りながらアピールポイントを
しぼって行く事も可能になるのだ。

プレゼンテーションはライブだから、このようなコールアンドレスポンスを
行う事で相手と一緒に着地点を見つけて行く事が成功の鍵なのだ。

2007年03月02日(金)更新

アウトプットが多いとインプットも増える

2月にはいってから、ブログの更新がままならない。

ひとつには、久しぶりに腰を痛め、余剰時間が減って
しまったこともある。

さらには業務そのものが立て込んでいること。

加えて2月からセミナーの依頼が増えていること。
先週に引き続き、今週も2本。そして週末に移動して
月曜日は松阪でのセミナー。
セミナーが増えれば比例して多くの方とお会いできる。
その場で難しいご質問をたくさんいただくが、個別にお
話しすると、現場の色んな悩みや伺えるので逆にとても
参考になる。
また、事後にも結構メールをいただき、とても励みになる。
ぶつけただけのことは帰ってくる、というのがうれしい。


3月は久しぶりに自社会議室を使っての自主セミナーを
開催しようと画策している。(下記参照)

今までご縁をいただいた方には個別にメールでお知らせ
する予定だが、興味をいただければご連絡いただきたい。

・企業の対応に見るオンライン危機対応の実際

・効果的な意思決定を促すプレゼンテーションセミナー

・変化する広報コミュニケーションとキャリア形成

【日程は未定】
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