大きくする 標準 小さくする
前ページ 次ページ

2007年08月22日(水)更新

初めて飛んだ日

先週は下の子供(男の子5歳)の誕生日で、自転車を買ってあげた。
もちろん補助輪つきの一番小さなものだ。
しかしとにかく漕ぐことがうれしくて、週末も水筒で水分補給しながら
小田急の引込み線の日陰で虫のように漕ぎまわっていた。
付き合ったこちらのほうが倒れそうだった。
実は上の子(女の子8歳)にも、今年の春に自転車を買っていた。
彼女の自転車は最初から補助輪はない。

さらに、買ったときに自転車やさんにペダルをはずしてもらった。
まずは足で蹴りながらバランスをとる練習をしようというわけだ。
どうしても手に力が入ってしまうのだが、少しずつ重心を腰に移す
練習をした。
なかなか時間が取れなかったので、そんなことばかり数回繰り返す
うちにバレエの練習が混んできてしばらく自転車から離れていた。

この夏は弟も自転車を買ったのでプレッシャーを感じたのか、改めて
集中練習をやった。

先週、片方だけペダルをつけてみると、
「なんだパパ、ペダルがあるほうが楽じゃん」と、だいぶバランスを
とることに自信がついてきたようだった。

そして昨日、家人がもう一方のペダルをつけて漕がせてみたら、、
あっという間に乗れてしまったそうだ。

その瞬間を見られなかったのが残念だが、話を聞いた瞬間に、30
数年前、自分が初めて自転車に乗れたときのことを、はっきりと、色
つきで思い出した。

「お兄ちゃん、もう手を離してもいいよ」

わたしがそう叫んで振り返ってみると、兄はすでに30メートルぐらい
前で手を振っていた。
なんだか初めてすごい自信をもてたような気がしたものだ。

初めて飛んだ日。

うちに帰って娘の顔を見ると、彼女はまるで空を飛べたかのような顔
をして喜んでいた。

みなさんは初めて自転車に乗れたのことを、覚えているだろうか?

2007年08月20日(月)更新

石屋製菓に見る不祥事対応

「白い恋人」の賞味期限改ざんやアイスクリームの大腸菌検出などの
不祥事により、先週社長の石水勲氏が辞することとなった(但し株は
保有のまま)石屋製菓だが、ウェブ上の対応を見ていると、誠実に会
社を見直して行きたいという気持ちが感じられない。

現在はウェブサイトトップに「お詫びとお知らせ」という画像が貼られて
いるだけで、8月16日の更新には、多少詳細な情報が、やはり画像
で貼られている。
いずれにせよ、基本的なステートメントは、

「内部自主検査によって不適切な製品が発見されたので回収する」

というもの。

情報筋によると、最初の告発は外部マスコミ等に対してではなく、社
内の上層部に対して行われたという。
結局、上層部の指示で行なわれていた賞味期限改竄を上層部に対し
て告発しても役員は無視する。そのため内部告発者は外部=保健所
に対して告発を行なった、というのだ。
すなわち情報筋によれば、(1)石屋製菓は内部調査により不信物
(不良品)が発見された時と、(2)従業員による会社上層部に対する
告発時の、二度のリスク回避タイミングを無視していた事になる。

加えて、この告発と時を同じくして、日経産業新聞の「仕事人秘録」と
いうコラムに石水勲社長自らの苦労話が連載されていたのだ。

通常1ヶ月近く掲載する、経営者にとっては日経本紙の「私の履歴書」
に次ぐ影響力の大きい人気のコラムなのだが、今回の件でたった連載
5回で掲載中止となった。

告発のタイミングと連載のタイミング。果たして偶然なのだろうか?

「内部自主検査」などの取り繕ったコメントは、まだ旧経営陣の息がか
かっていると受け止められかねない。
せっかく社長が引責しているのだから、これらのコメントも根本的に見
直さないと、ブランドの回復は想像以上に厳しくなる。

皮肉なことに工場長のインタビューは残っているが、
http://www.ibc.sec.or.jp/tech/2005/mono01/mono01.html
そもそも、
「白い恋人は北海道限定で販売され、ゆえにお土産で人気が高い」
というが、商品そのもののオリジナリティはどれほどであろうか?
東京で販売したら「○ック○ック」が黙ってはいないだろう、という声
もある。

2007年08月16日(木)更新

制作会社や経営層と対等に渡り合えるウェブマスターに

制作会社や経営層と対等に渡り合えるウェブマスターになりませんか?

多くの企業の広報担当者やウェブ担当者の方とお会いして感
じることがある。
それは、他の部門で働く方に比べても、みな「学ぶ姿勢」が高
いことだ。

セミナーでお世話になっている宣伝会議さんは、出版では広報
やIR向けに一昨年に創刊した「PRIR」が好調だと聞くし、セミナ
ーもそもそもは「広告・宣伝」向けのものを中心にスタートしたが、
現在は広報やWEB関連のものがすごく増えている。

ただし、一度のセミナーを聞いただけでは、思いを新たにするこ
とは出来ても学びを実務に落とし込むところまではなかなか行
かない。達成するためには、目標設定と継続的な積み重ねが
必要で、それはダイエットと同じだ。(自戒を込めて)
今から10数年前のことだが、わたしがまだサラリーマンの時代、
最初に企業で「ウェブを立ち上げよう」という社内プロジェクトに
関わったとき、リーダーは、
「どういうウェブにするか、ではなく、このプロジェクトを通して、
部門を超えたコミュニケーションチームを作っていくことが大事
なんだ」
と言った。

これはウェブが印刷物などとは違い、「継続のメディア」だと捉え
ると、非常に的確なポイントをついたコメントだったと思う。
しかし、多くの企業が情報化社会(陳腐な物言いですが)におけ
るコミュニケーション・プロフェッショナルをどのように育成してい
けば良いかは解決できず、上記のようなチームを作ることさえま
まならない。
結果、代理店や制作会社にプロジェクトを丸投げしてしまう、とい
う状況が続いている。

要は、上述した「学ぶ姿勢」に応える継続したコミュニケーション
トレーニングサービスが必要なのではないか?ということだ。

セミナーを受けた担当者は目的意識を喚起され会社に戻るが、
同僚や上司が同様の理解をもたないうちは、なかなかそれを実
行に移せないのだ。

弊社では、セミナーを受けてくれた担当者から再度問い合わせ
をいただくことが少なくない。
「セミナーと同じ内容を、少し弊社に特化した形でアレンジして、
弊社内のコミュニケーション関係者だけを集めてもう一度開催し
てくれないか」
というものだ。
もちろん既出のセミナーを繰り返すだけでなく、ワークショップと
して事後に参加者全員でディスカッションする機会を設ける。
これが効果を増幅する。

「今までこういう集まりで話し合う機会がなかったので画期的だ」

と言う言葉をいただく。

こういう下地の積み重ねがないと、社内の理解を得ながら自分た
ちで企業のウェブサイトやイントラネットをどうしてこうか、という考
えをまとめるのは難しい。

このあたりのアレンジ力が、わたしたちの会社の強みかもしれな
い。事後、実際の戦略策定やプランニングコンサルテーションが
非常にスムーズになるのも確かだ。

結果、コミュニケーション担当者の意識は
「私たちがやるべきことは何か?」
から
「ステークホルダーと良い関係を持つためにできることは何か?」
に変わる。

意識が変わると、はじめて結果(ウェブサイトそのもの)が変わる。
その逆はありえない。

コミュニケーション人材の育成を通じて、企業とソーシャルネットワ
ークをつなぐ。
かなりの遠回りかもしれないが、この価値を信じている。

2007年08月15日(水)更新

頭脳+愛情+一風変わったアイデア

「頭脳+愛情+一風変わったアイデアイケアのデザインはここから生まれる」

昨日の続きになるが、そうやってイケアのサイトを見ている
と、色々面白い発見があった。

多くの広告代理店主導で作られたプロモーション用途のフラッシュ
コンテンツは、苛つくものが少なくない。
なぜなら、それらのほとんどが相手の読むスピードを限定したり、
待たせたり、一方的なところが多いからだ。
ユニクロのインターフェイスなど、チャレンジが多く、新しくてブランド
の勢いを感じさせるが、とてもじゃないが付き合っていられない。
表題の「Ikea Madness」というコンテンツはフラッシュで出来ている
のだが、ひさしぶりにすっきり、良いな、と思えるコンテンツだ。

イケアの製品の革新性、ユニークネス、低コストは個々の卓越した
デザイナーのアイディアから生まれる、というものだ。

「本来捨てられるバナナの樹皮で作られたロッキングチェア」
しかもデザインがユニーク。それで値段は9490円。

オンラインショッピングはないが、店舗の在庫がその場で確認でき
るというのもグッド!

「Ikea Madness」

港北インターに近づくのは危険だ。
電池だけ買って帰ってこられるだろうか。

2007年08月14日(火)更新

IKEAの乾電池

先の週末に第三京浜を使って横浜の実家に戻ったのだが、通れば
かならず、といっていいほど見られた港北インタの出口渋滞がなか
った。

いわゆる「IKEA渋滞」というやつだ。

ひょっとしたら一時の混雑も緩和されたのだろうか?

別に今すぐ何かを買う、というわけではないが、また行きたいなと思
わせる上手なプレゼンテーション(空間)があるのは確かだ。
まだ数回しか行ったことはないが、行けば必ず買う物がある。
それは、多くの人が「IKEAで一番のグッドデザイン」と呼ぶ、乾電池
だ。

日本のメーカーにできそうで、できないデザインだ。
日本の乾電池は「売り場」のためにデザインしていて「使う人」のため
にデザインしているとは思えないからだ。

「利用者視点」

という観点から見ると、まだまだ考える余地のある製品、サービス、
コミュニケーションはたくさんある。

しかし、それに気がついても踏み切れない「足かせ」がどこにあるの
か?
そこを見直すことが一番先のような気がする。
ikea
«前へ 次へ»
<<  2007年8月  >>
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31