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2006年11月13日(月)更新

千葉県のロゴ問題

千葉県の新しいロゴがだいぶ話題になっているようだ。

中條さんという有名なグラフィックデザイナーが作ったものだそうだが、
これに対し、県民側からの反応は、やはりネガティブなものが多いよ
うだ。

この話題は先週からMIXIの企業ロゴトピックなどでも盛り上がってい
たが、週末にはとうとう一般紙でも取り上げられていた。
(一般紙もネットでネタ拾いしているので当然だが)

http://www.pref.chiba.jp/syozoku/b_kouhou/logo/logo061102.html
思うところは、このデザインだけを見て、好き嫌いを論じることの危険性
である。
ロゴは本来、物や企業、団体の信頼や品質の証として存在する。
どう使われるのか、という適応例を見せてもらえば、そんなに奇異に見え
ないかも知れない。また、ロゴ単体としては目立たなくても、何かの上に
表した時フィットする、ということもある。

ロゴ単体での好き嫌いも良いが、ある程度ありきたりでない、チャレンジ
の多いデザインを採用するのであれば、これだけ騒がれるのは予見できた
のではないだろうか。
日本でこのようなことが起きるたびに、「デザイナーというのは我々一般
市民に理解できない事をやる」というような意見が出るのが悔しい。
それこそはデザインに対する誤解の最たる物だ。
デザイナー本人にその誤解を解く責務はないのかもしれない。

そこでもまた、デザインの本当の価値を誤解なく皆にわかってもらう翻訳
者のようなミドルマンの存在が求められているのだ。

「こんな見方をしたら、このロゴはこんなに親近感がわくよ」ってひとこ
と言える人がいたら、中條さん(デザイナー)の挑戦は功を奏するのに。
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