大きくする 標準 小さくする

2006年04月25日(火)更新

クリエイティビティとクラフトマンシップ

私自身が、元々工業デザイナーであるせいか、「ものづくり」の思いに触れると
どうにも冷静でいられなくなってしまい、それは、つい「散財」という形につなが
ります。

そもそも、ジュエリーやアクセサリーにそんなに興味が深いわけではないので
すが、アクセサリー界で異彩を放つ私のお気に入りの2つの会社をご紹介しま
す。
ニーシング
http://www.ginza-tenshodo.com/jp/nissing/index.html
http://niessing.kashikey.co.jp/

ドイツのニーシング社は違う組成の金属を合わせてひとつのリングを作ったり
するのが得意な会社でした。
しかし彼らを有名にしたのは「テンションリング」という、台座がなく、両側から
ただダイヤモンドなどの石を挟んでいるだけのリングです。
これは純度の高い金属と、設計精度がないとできないものです。

「アクロバット」などは、実際どうなっているの?といいたくなる状態で石が「ひ
っかかっている」セッティングです。

とにかくアイディアにあふれ、いつも驚かされます。
男性にも楽しめるデザインが多いので、ぜひ実物を見てみてください。
私はエンゲージリング、マリッジリング、両方ここでそろえたのですが、家内は
それ以降もカジュアルなシリーズのコレクションを続けています(させられてい
ます・笑)。
ショールームが会社のそばにあるというのも、私にとっては最悪です。


AROS
http://www.aros.jp/

AROSは若いブランドですが、やはり創業者が金属オタクで、ジュラルミンと
チタン、ジュラルミンと銀など、違う組成のリングを組み合わせています。
ここも鋳型成型のリングはやっていません。全てインゴット(金属塊)からの削
りだしです。

マリッジ用にはカスタムも色々やっているのでアイディアが豊富です。
ニーシングに対する日本からの回答、という感じですが、値段も結構安めのも
のから取り揃えているので、気軽に手にとることができます。
こちらも表参道ヒルズの裏手で、結構近所なので困っています。

というわけで、私は、両手にそれぞれひとつずつ、両社のリングをしているの
ですが、アイディアに詰まったり、チャレンジに胸が震えるときに手元を見て
彼らのクリエイティビティを感じ、勇気をもらっています。
<<  2006年4月  >>
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30