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2006年05月26日(金)更新

日本のネット開拓者(その1)

幸いにも、日本での商用利用の最初期からインターネットに関わる
ことができたので、今までにインターネット上で起きたことをいろ
いろと身近に感じることができました。

そんな中で出会った方々(久米さんももちろんその一人ですが)とのエ
ピソードをいくつか紹介して行こうと思います。
インターネット系の大掛かりなイベントの筆頭といえるのが「インタロ
ップ」という展示会で、1996年、その第1回が幕張メッセで行われ
たとき、私自身も当時の会社として展示企画に関わりました。

今までの展示会と違い、天井からぶっといネットワークケーブルが
いっぱい降りてきて中央に組まれたサーバーラックにつながり、けっ
こう興奮したものです。
そのとき偶然、名刺交換してご挨拶したのが現在、エキサイト株式
会社の代表取締役社長である山村幸弘さんです。

山村さんとはその後、1,2度メールか電話でお話をしましたが、それ
っきりで、もちろん覚えていらっしゃらないと思います。

当時、山村さんはトランスコスモスにいらっしゃって、面白い物を紹介
されていて、それが印象的でいまだに覚えているのです。

山村さんは、一枚のフロッピーを見せてくださいました。
米国で成功したEマーケティングサービスで、そのフロッピーはリーボ
ックのスニーカーを買うと、靴箱に同梱されているものです。

そのフロッピーをPCに入れてファイルをクリックすると、特設WEBに
つながり、ID、パスワードを入れるとメンバーだけの情報が入手できる
というものです。

今では別に珍しいものではありませんが、当時リアルとネットをつなぐ
というアイディアは画期的で、何かのヒントになるか、としばらくそのフ
ロッピーのサンプルを大事に持っていました。

山村さんは、その後も大きなチャレンジを続けられ、親会社の米国エキ
サイトがアットホームに買収され、さらに経営破綻に陥ったり、というなか、
当時の筆頭株主である伊藤忠商事からほとんどの株式を取得して独立
という離れ業をやってのけられました。

僕自身、10年お会いしていないのですが、印象は当時のほうがふけて
いた(失礼)感じです。
私自身もそうありたいなあとひそかにあこがれています。

山村幸広ブログ
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