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2006年05月09日(火)更新

社内コミュニケーション

イントラネットや、社内報など、社内コミュニケーションに関わる相談も
よく受けます。もちろんブログ導入の話もいただきますが、闇雲に企画
提案する前に状況をヒアリングすることがとても重要です。

いきなりこぼれ話ですが、「ブログツールは安いので、イントラとして全
社導入したが、積極利用しようとする人がほとんどおらず、失敗した」
という話を聞きました。
「仏作って魂入れず」ではないですが、こういうことで「BLOGはダメだ」
とか「BLOGは慎重に」といわれるのはちょっと心外なのです。

なぜなら、ツールの選択以前にインターナル(社内)コミュニケーション
の成功には、ある重要なポイントが有るからなのです。
それは、「経営の理解と組織の横断的なつながりを作ること」で、私は
「クロスリレーション(C)」と呼んでいます。

上記のような相談のほとんどが、広報か人事から来るのですが、その
部門だけの予算、あるいは管理で行われることが多く、結果的に非常
に限定的な活動になりかねないのです。

小さな会社なら、社長のトップダウンである程度カバーできるかもしれま
せんが、大きな企業ほど、セクショナリズムによるコミュニケーションの
弊害を感じていることも珍しくないのではないでしょうか?

私自身はサラリーマーン時代に広報だったのですが、そのときにやって
いたのは部門を横断的につなぐコミュニケーションを作ることで企業メッセ
ージの風通しをよくしようということでした。

私自身の活動原資は広報部、および経営企画室からのサポートを得て
いましたので、それこそ、総務、マーケティング、人事部にまで顔を出し、
工場のサインシステム、環境キャンペーンポスター、販促ノベルティの
デザイン、展示会ブースの企画、採用DMや入社案内、新人教育セミ
ナー、会社案内、社長のプレゼンテーション、ポートレート撮影、プレス発
表会の司会まで、いろんなことをやってきました。

しかし、こうやって組織横断的に仕事をすることで、色々な部署から信頼
をいただくことができ、結果としてインターネットやイントラネットを企画する
際、ほとんどの方から協力を取り付けることができたのです。

「ギブアンドテイクはギブが先」とか「ギブアンドギブン(まず与えるものに
与えられる)」と言われますが、この考え方とネットは親和性が高いのか
もしれませんね。
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