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2006年06月21日(水)更新

短いメールほど気をつけろ

社会人になったのが1983年だから23年前ですか。いやはや。
しかしその当時、僕が所属するデザインスタジオにはネットワーク
端末とインパクトプリンター(2~3枚つづりのプリンター用紙で、
蛇腹に長くつながっていて、両側に並んだ穴にギヤをかませて
送っていく。このプリントのコピーをカーボンコピーと言い、電子
メールのCCの元になっている)がありました。

使えるのは英語だけだけど、直接米国本社とやり取りができる
のは画期的でした。ただし、手元にハードディスクもテープドライ
ブもない単なるネットワーク端末でしたので、メールを書いている
途中でシステムがダウンしたり、送ろうと思って送信ボタンを押
したら、そのままメールが消えた、何てこともしょっちゅうでした。

そのたびに端末のブースから上司やマネージャーの叫び声が
聞こえてきたのを今でも良く覚えています。

僕自身は、まだそんなに英語に自信がありませんでしたので
常に「簡潔に、伝わるように」と心がけていました。
実際、米国の同僚や上司は、英語が母国語でない私たちのメー
ルを「おもんばかる」気持ちが強かったので、それほど問題は
ありませんでした。
社内的に、日本語で電子メールが打てるようになったのは85,6
年ごろだったと思います。
問題はそれ以降に起こりました。

ついつい、英語のメールのノリで、余分な説明は避け、簡潔な
メールを書いていたのですが、ある日マネージャーから、
「お~い、雨宮くん、人事の○○さんからこんなメール来たけど
だいじょうぶかぁ?」といわれました。

要は、
「あんたの部下からこんな失礼なメールが来た。どういう教育を
しているんだ?(以下添付参照)」
というものです。

もちろん、私にはそんなつもりはなく、短いメールゆえの誤解
だったのです。
私の上司もそんなことはわかっていて、相手にしませんでしたし、
「君が誤解を解くのはそんなに難しい話ではないだろうから自分
で解決しなさい。どうしてもトラブルが続くようなら私がサポート
するよ」
といってくれました。

会社のメールで顔文字や(笑)とするわけにもいかず、それ以降
は昨日書いたように、まず、どんな手段でコミュニケーションとれ
ば最適かを考えるようになりました。
いまだ、失敗することもありますが、できるだけ「何を伝えたいか」
よりも「どう受け取られるだろうか?」を考えるようにしています。
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