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2006年09月29日(金)更新

WEBサイトリニューアル

今まで何度か、同業者、というか企業サポートサービスの会社のWEB
サイトリニューアルをやったことがあります。

クリエイティブも強く、自分たちでも十分できるだろうに、と思うのですが、
彼らの言うことは、
「自分たちのことは自分たちでまとめられない」
というものでした。

「紺屋の白袴」といいますが、WEBのビジネスをしておきながら、自分
たちのことは一番後回し、しかもどうまとめていいかわからない、というの
も皮肉なものです。

かく言う私自身も、自社のWEBサイトは2度リニューアルし、現在の3代
目のサイトは2年ほど前にアクセシビリティ対応を主眼にリニューアルし
たところですが、半年ほど前からサイドのリニューアルを画策しています。
テクノラティプロフィール
普段、企業のWEBサイトをベンチマークしていますが、その傾向と呼応
するテーマを今回は掲げています。
すなわち、「メッセージ」、「シンプリシティ(単純明快)」、そして「コミュニ
ティ」です。

現在のWEBサイトはちょっと字が多すぎて反省しています。
自分のことばかりしゃべってふられる男の子みたいで、軽いデジャヴーに
頭痛が起きそうです(笑)。

ご相談に預かる企業のWEBサイトをチェックすると、いつのまにか数千、
あるいは万単位のページを保有する企業も珍しくありません。
10年たつと積み上げたページも馬鹿になりません。
それを、
「情報のアーカイブ」
とみるか
「検索特性を妨げるゴミ」
とみるかは、
利用者の眼でなければ確認ができません。

さらに(一番)大きな問題は、部門を統括したWEB全体の運営戦略や
目的が明確になっていないと、どのページをどう処分すべきか、は決断
できないのです。

「これは人事部が人事採用予算で作成したページなので人事が承認し
ない限り落とせない」
という結果になります。

企業WEBに関わるすべての部署が全体認識を持ち、運営コミッティー
を形成するか、全権を持つオンラインコミュニケーションマネージャーに
運営指針のドライブを委譲するか、どちらかが必要です。

「捨てられない」という問題と同様、「勝手に捨ててしまう」という問題も
あります。

たとえば、今は企業がブログやSNS的なコミュニティを持つのがはやっ
ています。
はじめるのが簡単で敷居が低い、ということもあります。
運営もがんばれば自主更新もできるので、管理費もそんなにかからず
なんとかなるでしょう。

しかしコミュニティの主題となる製品やサービスがなくなる、もしくは宣伝
期間が切れる、さらには担当していた人物が退社する、などの事態に
なった場合、どうするのか?
そこに集っている数千、数万人のロイヤリティカスタマーと、そこで交わ
された知見とコメントとトラックバックの数々。
それらを一瞬でシャットダウンできるのでしょうか?

まだまだ考える余地が少なくないですね。。
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