大きくする 標準 小さくする

2008年01月18日(金)更新

PR会社に求められる資質と役割

今日はお世話になっている日本パブリックリレーションズ協会主催の
特別国際セミナーに参加してきた。

世界最大級のPR会社「 ヒルアンドノウルトン(H&K)」の会長兼CE
O、ポール・テーフ氏の講演だ。

「グローバル化、デジタル化が進む中で今後のPR会社に求められる
資質と役割」という演目で、年初に申し込んだときにはすでに満席キ
ャンセル待ち。
それが本日開演1時間前に「キャンセルが出た」と連絡をいただき、
ラッキーにも参加することが出来た、というわけだ。
ほぼ1時間のお話はレジメなし、通訳のみだったが、非常に簡潔にま
とめられており、さすがはコミュニケーション企業のトップと唸らせる素
晴らしいプレゼンテーション(講演)であった。
ある意味、通訳を通しての講演というのは一定のセンテンスごとに間
があるので、ゆっくり内容を反芻出来るメリットも有る気がする。
とてもよく主旨を飲み込めた。

さて、内容は「変革の時代を支える重要な3つのキーワード」というもの
で、一つ目は「Globalization(国際化)」、2つ目が「Digitalization(デジ
タル化)」、最後が「Rise of stakeholders(多様なステークホルダーの
出現)」だ。
以下、簡単におさらいしてみる。

「Globalization(国際化)」
20世紀の国際化はアメリカ中心。後半になって日本が台頭してきた。
21世紀はEU、BRICs、中東が台頭してきているので既存の経済大
国からの情報の一方通行ではすまなくなる。
よって多くの国際企業はその商品、サービス、ブランドの再ポジショニ
ングをしなければならない。
この動向には大きなチャンスとリスクが存在するが、いずれにせよアク
ションを取らないことはリスクの増大を意味する。

「Digitalization(デジタル化)」
インターネットの普及率は現在、地球規模で約10億人。利用言語は
英語に次いで日本語が僅差で2番手という状況だ。しかし上記のよう
な新興国の台頭で、これからわずか2~3年で20億人に倍増する、
とも言われている。
増加の大半は企業ユーザーではなくユーザーサイドだとすれば、この
点においても情報は企業からステークホルダーへの一方通行にはな
らず、より水平(ホリゾンタル)なコミュニケーションになって行く。

その際のキーワードが「Conversation(カンバセーション:会話)」だ。

かつて企業のコミュニケーションで重要だったのは「Awareness(認知
度)」だったが、今後は「Relevancy(関連性)」と「Credibility(信頼性)」
がそれを凌駕する。
既存のマスメディアに圧倒的な影響力はすでになく、人々は企業に対
話を求め、企業はそれに応えなければならない状況にきている。

企業コミュニケーションに関わる私たちは、これらステークホルダーとの
会話がどのような価値を生むのか、その影響力などを測定し、分析する
力を要求されているのだ。

「Rise of stakeholders(多様なステークホルダーの出現)」
現在世界には1億を超えるブログがある。多くの人が自分の意見を言う
ようになって来た。
もはや企業は法規で守られた機密以外に社内外に「かくしごと」はでき
ない状況にきている。今までのように学生、消費者、株主、社員と、ス
テークホルダーごとの個別のコミュニケーションは成り立たないのだ。

またここ数年、企業コミュニケーションで重要なキーワードのひとつに
「Transparency(透明性)」がある。企業は自ら積極的に情報を開示し
ていくことによって多様なステークホルダーと良い関係を築くことができ
る。

最後に、まとめとして繰り返し語っていたのは、やはり企業コミュニケー
ションに関わる人々の測定、分析、判断力の重要性だ。

特に、多様性の時代にすべての人を満足させることは不可能、という前
提がある以上、どんなコミュニケーションを行ったら、誰が、どんな反応を
するか。その結果、どんな関係を築くことを望むのか。それらを事前にで
きるだけ考えておくことが重要だという。

質疑応答で一番印象的だったのは、日本におけるPR/コミュニケー
ションの仕事の「Credibility(信頼性)」をあげるためにはどうしたらよい
か?という質問に対してのものだ。
彼は米国の大手PRエージェンシー企業のトップだが「米国と他の国で
のアプローチはさほど変わらないが日本だけは特殊だ」と語った。

多くの日本企業はPR/コミュニケーションに(特に戦略面において)外
部のプロをあまり使いたがらない、という背景もあると語っていたが、一
番の問題は多くの日本企業が前述のような世界的なミュニケーションの
変革の波に対する意識がまだまだ低いからではないだろうか?

そもそも企業もエージェンシーも、まだあまり積極的にコミュニケーショ
ンを行っていない(開かれた対応をしていない)。
それでは担当者は経験値を築けないので、前述のような分析力や判
断力はいつまでたってもつかない。
結果、いつまでたってもコミュニケーション業務の重要性や信頼性を
経営陣に説明できない。

負の連鎖を断つために、おまえたちはやらなきゃいけないことがたくさん
あるぞ。もっと危機感を持て!と語っているようでならなかった。

目の覚める思いで会場をあとにした。

2008年01月18日(金)更新

麺食い

うちは一家そろって面食いではなく、麺食い。
何しろ麺類が大好き。
台所のストックにも常にかなりのボリュームで和洋中の様々な
麺類があふれている。
そこに特別グルメなこだわりはないのだが、私たち親よりも、子
供たちのほうが「質」に対する舌は敏感なのに驚く。
どんなものを出しても文句は言わないが(言わせないが)、茹
で方がうまくいったときの食べっぷりはギャル○根か、と言いた
くなる。
今日は趣旨を変えて年末年始や昨年の出張で訪れたおいし
った麺の店、家族でお気に入りの店などを紹介したい。
博多めんちゃんこ亭(福岡)
http://www.menchanko.co.jp/

ちゃんこ鍋に、煮崩れない麺をいれたもの。ちゃんこ料理の仕
上げにうどんを入れる、というのはあると思うが、はじめから中
華系の麺入れて出す、というのはありそうでなかったコンセプト。
しかも野菜たっぷりで温まる。
福岡地区以外はホノルルのみで、東京には来ない、というあた
りにこだわりを感じる。

峰松本家(福岡)
http://mineya.co.jp/minematsuhonke.html

名物 「どんめん」はうどん麺をちゃんぽん風にあしらったもの。
こちらも大きな器に野菜たっぷりボリュームたっぷりだが、意
外とぺろりと食べられてしまうあっさり味。
野菜が多いとどうしても甘みや薄めの味付けになってしまうが、
年のせいかそれがちょうどいいのだ。
関西以西の細めのもやしを使っているのも、うどんと相性が良い。
ランチにぴったりだ。

上記2件は福岡=博多ラーメン・長浜ラーメン、という常識を覆
す。(もちろんそれらもおいしいけれど)

三幸苑(横浜)
http://www.ternet.jp/sankouen/

地元横浜は野毛と港南台に店を持つ三幸苑。
タンメンが有名だが、横浜で中華といえば「サンマーメン」。
しいたけ出汁のしょうゆあんかけモヤシそばといえばわかりや
すい。昭和そのままの店のレトロな風情も良い。
うちの甥っ子は「タンギョーショーライス(タンメンとギョーザと小
ライス)」をオーダーする。スタンダードだそうだ。(笑)

「げた屋」(川崎)
http://www009.upp.so-net.ne.jp/GUETAYA/

この週末に行って感動した京風うどんやさん。
場所は東名川崎インターを出て北部市場の先。
駐車場はたっぷりある、というか車でないといけないのが難。

京風なので「天ぷら」と呼ばれるものはさくさくの衣で揚がった
モノではなく、ねりもの(おでんにちかい)で、これがまたおい
しい。揚げ物のトッピングだけでなく、お稲荷さんなどのサイド
ディッシュもおいしい。

まい泉(青山)
http://members.aol.com/maisenpr/

え?まい泉って、とんかつでしょう?はい、その通り。
しかしこのお店、とんかつだけ食べて帰るのはもったいない。
実は煮物、おつくり、焼き物など、和食ならひととおりそろえて
いるのでコースでも食べられる。しかもすべて丁寧でおいしい。
しかも意外(失礼)だが、お蕎麦がおいしいことは通の間では
有名な話。
蕎麦付きのセット料理もあるし、追加で単品で頼むことも可能。
コースは外国のゲストにはとても喜ばれる。

おとりよせ:
玉谷製麺
http://www.tamayaseimen.co.jp/

我が家では常にここの「蕎麦つぉろ」と「月山うどん」は切らさない。
「黒米うどん」も独特の風味と弾力が楽しめる。
どんどん食べられる。そして、どんどんなくなる。
ご進物にも、とても喜ばれる。 (暗に期待しているわけではない)

最後に:
なぜ年に数回、無性にカップめん(特に夜更けのシーフードヌ
ードル)が食べたくなるのだろう?常備はしていないがコンビニ
まで走ることがある。
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