大きくする 標準 小さくする

2008年04月15日(火)更新

短時間でアイディアをまとめる方法。

先週一泊で姫路に行き、中小企業大学関西校にセミナーの講師と
してお世話になってきた。

テーマは例年通り「ビジネスプレゼンテーションと効果的に思考
をまとめる方法」というものだが、対象が昨年から、いわゆる経
営幹部を対象にした「経営管理者コース」から「新任管理者コー
ス」に変わったこともあり、全体の平均年齢も10歳ぐらい若返
っている。

思えば6年前に初めてお世話になった頃は「画面のアニメーショ
ンの方法を教えてくれ」など、「パワーポイントの作り方教室」
のような誤解が生じていたが、さすがにそれもなくなってきた。
そればかりか、ポストイットを使ったアイディア出しの実習も
かなりまとまりの良さが見えてきた。
午前中の座学は主にプレゼンテーションの考え方、発表方法など
悪く言えば教科書的な話が多く眠くなりがちだが、ところどころ
で質問や実習を織り込んで行ったので居眠りをする人が一人もい
なかった。

午後は実習ベースなのであっという間、という感じだ。
40名のほとんどが別々の会社から参加した人なのだが、まず「
あなたの会社で業務生産性を落としている要因を何でも良いから
書き出してみてくれ」というと、ものの10分足らずでかなりの
数の意見が出た。

次にはそれを似た意見ごとにグループ化するわけだが、これも「
ヒト」、「モノ」、「コト」というように分けていくと、意外に
整理が進む。しかも5つのグループでのばらつきはあまりない。
最後はこれらに対する対応策をそれぞれのグループごとに見出し
ていくわけだが、ここには各チームごとの個性が反映されてとて
も興味深かった。また、単に「○○をやめる」というのは対応策と

いえないので「ヒト」も「時間」も「金」も限界がある経営者の
視点で考えてみてください、という注文をつけた。

結果的にそれぞれのチームごとに5分程度のプレゼンテーション
を行っていただいたのだが、とても1時間たらずで考えたとはい
えないぐらい多くのアイディアを、客観的にまとめることができ
ることをわかっていただくことができた。
また、京阪神の企業から来た方が多い、という理由もあるのかも
しれないが、「オチ」を忘れない心の余裕もさすがだった。

別のテーマでも半日ぐらいの時間があれば実施はいつでも可能だ。
簡単なファシリテーションで、事後の全社導入も容易なのが良い
ところだ。
もしご興味があれば連絡をいただけるとありがたい。
即効性があり、組織の生産性を挙げるきっかけになる はずだ。