大きくする 標準 小さくする

2008年05月16日(金)更新

グッバイ・イエロー・ブリック・ロード

今週火、水曜日と2日間の集中セミナーを終え、やはり多少なりとも
疲れがたまっていたようだ。
翌日の木曜日(昨日)も朝からミーティングが続いていたこともあり、
午後は早引きしてジムに行き、少しリフレッシュしようかとさえ思っ
ていた。

昨日は、元々は夜に「料理王国」という雑誌を出している出版社の美
人広報部長の企画した異業種交流パーティーに誘われていたのだけ
ど、疲れていたことと、その種の集まりの雰囲気が苦手で当日まで
返事を逡巡していたのだ。
しかし同時に別の美人(過日初めてのお子さんを出産し、産院から退
院する前に仕事を再開、さらに一週間後に出張するという、スーパー
レディの友人)からも「パーティー行かないの?」とメールが入る。

女性の誘いに弱いのはさておき(ここは笑うところ)、なぜ彼女は僕が
件の広報部長に誘われているのを知っているのか?
考えてみると僕らを引き合わせてくれたのは、同じ中小企業基盤整備
機構の方なのだが、それまで個別にしかお会いしていなかったので彼
女たちが知り合いという事も知らなかった。

果たして参加者五十名ほどのそのパーティーは、広報部長の交友の
広さを思い知らされるほど、多種多様な人たちの集まりだった。
「とにかく呼ばれてきたけど、今日の趣旨は何?」という人も、私を含め
少なくなかったのではないだろうか。

まあ「異業種交流会」の王道を行く積極的なプレゼンターも散見したが
私の前に現れた人はことごとくユニークな人たちだった。

その人たちとの会話の断片はこんなものだった。

「あなたのコンプレックスなど、保険の適用範囲内で解決できる些細
なものだ」

「生命の根源は音である」

「多くの企業ロゴが人の視点で表されているので、私は自分の会社の
ロゴを天からの視点で作ってみた」

などなど。

書ききれないが私にとって興味深い話ばかりだった。
しかし何故初対面で彼・彼女たちはそんな話をしてくれたのだろう?

そうか、きっと彼・彼女らはメッセンジャーだったのだ。

「枝分かれする黄色い道。どちらを選んでも結局あなたはあなたの行
くべき所に到達する」

その言葉を聞いて一足先に喧騒を後にした。

誕生日の前の夜の事だった。

2008年05月16日(金)更新

共同PR「広報の学校」

今週は火曜日、水曜日と2日間の全日セミナーだった。

今年でこの講座も6年目。内容もずいぶん変化してきたが、企業広報として
考えなければならない課題はかなり増えてきているので、2日間、合計12
時間とはいえ、十分に伝えきれない所も少なくない。

1.企業コミュニケーションからみたWEBの現在
2.メディアリレーションとソーシャルコンピューティング
3.オンラインツールを活用した社内広報
4.オンラインPRにおけるデザイン、ビジュアル、技術の理解
5.コミュニケーションの変化とオンライン危機対応
6.企業WEBマネージメントの実際

元々は毎週金曜日開催で10回シリーズで始めたものだけに、6コマに縮めて
いっぱいいっぱいなのは否めない。
今回もIRやベンチマークシミュレーション、ワークショップなどは割愛した。
先日の米国のコンファレンスでもテーマは「カンバセーション(対話)」だった
ように、やはり一方的な講師の話だけよりも、様々な業容の参加者の知見や
体験は時に生々しく、示唆に富み、参考になるものだ。

このようなセミナーの機会を通して、企業広報担当者のキャリア形成のお手伝
いがしたいと申し上げているのだが、そのキモは「どんな仕事をどのようにすれ
ばよいか」ではなく、「カンバセーション(対話)能力」にあると感じる。

確かにセミナーは一期一会かもしれないが、必ず何人かは後日メールや電話
などで質問や報告をくださる方がいるのだ。
しかしそういう人には助言に留まらず「こんな人がいるのであってみたら?」とい
うような引き合わせまでできる。さらにご本人の興味に合うようなトピックのセミナ
ーがあればパネルやケーススタディ発表の際に参加願うこともあった。
当初は「私が発表なんて」と臆する方もいたが、それがきっかけでより交流が深
まり、PRIRなどの雑誌でインタビューを受けているのを拝見するととてもうれし
い。

今月はさらに来週、九州で宣伝会議、再来週大阪で日本経営協会と続く。
ぜひ活発な「カンバセーション」へとつなげていきたい。
<<  2008年5月  >>
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31