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2009年02月01日(日)更新

広報部門幹部(部/課長)向けの情報交換会:(財)経済広報センター

来る2月16日、17日の1泊2日で「インターネット時代の企業
広報」をテーマに広報部門幹部(部/課長)を対象とした情報交換
会を実施する。主催は日本経団連、経済広報センターだ。

これは単なる研修セミナーではなく、私からの提議(講演)に続き
東京海上日動火災保険株式会社のご担当者による事例紹介、インタ
ーネットを活用した社内コミュニケーション(イントラネット)事
例紹介、参加企業各社の課題や事例の紹介、講評と意見交換などを
行う盛りだくさんのものだ。(寝られるだろうか?)

ここ数年「インターネット広報」関連のセミナーの要請が増える中、
今年に入って今回のように上位マネージャー向き、そして2時間1
コマではなく半日、あるいは終日以上の時間をかけてワークショッ
プ形式で実施されるものが急激に増えてきている。これはとても
素晴らしい事だ(講師側は緊張度が高まるのだけれど)。

弊社としても昨年来、国内外の事例をかなり集めているので、その
知見を紹介しつつ、参加企業の広報マネージャーが自社の課題に対
しそこからどんなアイディアやヒントをつかんでいただく事が出来
るかを見極めたい。

まだまだ担当者レベルの方が集まる勉強会だと、たまに
「今日は皆さんのご経験を出来るだけ多く伺い、勉強させてもらい
にきました」
というだけの受け身の人がいる。そう言う人は自ら余り発言しない
ばかりか、場のアウトプットが自社に直接関係ないと、事後アンケ
ートなどに「余り参考にならなかった」と書いたりするものだ。
これは批判ではなく、ひとえに「もったいないなあ」と思う。
同じ意識を共有するなか、相手の発言に留意し、自ら意見を述べ
たり、質問をする。そんなところから得られる事も少なくない。

だからこそ、今回のように参加者がマネージャークラスともなれ
ば、傍観者では有り得ないだろうからかなり本音レベルのやり取
りが起きると覚悟している。決して耳障りの良い「正論」では済
まされないだろう。

今回の経済広報センターの情報交換会は参加人数も限られており、
すでに既知の顧客数社から「私も参加しますので」とお言葉をい
ただいており余り空きは多くないかもしれないが、貴重な機会に
は違いない。意識のある広報マネージャーの方は是非問い合わせ
をしてみてほしい。
こんな時代だからこそ、一緒に一歩でも二歩でも、前に進んでみ
たいではないか。

以下概要:
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http://www.kkc.or.jp/plaza/schedule.html#forum

テ ー マ:「インターネット時代の企業広報」
スケジュール(案):
 ・講義「インターネットを活用した企業広報の方向性」
     クロスメディア・コミュニケーションズ株式会社
     代表取締役 雨宮 和弘 氏
 ・事例研究「東京海上日動火災保険におけるインターネットを活用した広報活動」
     東京海上日動火災保険株式会社 広報部広報グループ課長代理
     宮内 敦夫 氏
 ・参加各社の事例発表
 ・意見交換
など

参加費: 会員  40,000円 ※(財)経済広報センターの会員団体・企業
(税込) 非会員 70,000円
※宿泊代と食事代を含みますが、交通費は参加者負担とさせていただきます。

定員:20名   ※定員を超えた場合は、お断りする場合がございます。

場所: 経団連ゲストハウス
〒410-1431 静岡県駿東郡小山町須走397
http://www.keidanren.or.jp/japanese/profile/GH/index.html

<お問合せ先>
(財)経済広報センター 国内広報部
TEL 03-3201-1412 FAX 03-3201-1404

2009年02月01日(日)更新

不況期こそ広報は会社への貢献度が高くなる

去年から今年にかけて、昔の同僚や仲間数人から、早期退職パッケージを
受け取って退社、転職した、という通知を貰った。
人ごとではないが、やはり市況の影響を痛切に感じる。

昨日は20年来の友人、最初に働いていた会社のアメリカ本社のデザイン
センターのアドミンマネージャーをやっていた女性から、「リタイヤの
時が来たわ。今後はこちらのパーソナルアドレスに連絡ちょうだいね」
とメールが来た。

彼女とは僕が退社後も家族で何回もダラスに会いに行き、巨大なアンティ
ークモールめぐりをしたり、美味しいメキシカンレストランに連れてって
もらったり、深夜まで開いているショッピングセンター(ウォルマート
系列のハイパーマート)にいったり、ずいぶんとよくつきあってくれた。
彼女の孫(3歳)と家の娘(3歳)とが彼女の家のバックヤードで遊んで
いた姿はいまだに忘れらない。子供達はお互い言葉は判らないはずなのに、
会ったとたんに二人で遊びだしたからだ。奇しくも今は二人ともバレリー
ナを目指して頑張っている。

仕事、という訳ではないけれど、コンファレンスなどで、アメリカには
行くチャンスはあるが、しばらくダラスに戻っていないので、久しぶりに
行きたくなった。
ダラスの空港(ダラスフォートワース空港)はとても巨大で、利用する人
はほとんどがビジネスか、観光であればメキシコやジャマイカへの経由
地として立ち寄る人が殆どだ。
イミグレーションで「目的は?」と聞かれて「観光です」というと
決まって「ダラスに観光って、何を見に来たんだ?」といわれるのだが、
「古い友人に会いにきたんだ」というと「Welcome back, our friend」
といってはんこを押してくれる。南部のおおらかな人柄を感じる時だ。

私たちの共通のボスは昔よくこんなことを言っていました。
「Drive your own destiny」(自分で自分の運命を切り開け)
それは80年代からリストラやリセッションの荒波を超えてきたマネー
ジャーの実感なのかもしれない。

人任せにしていては変化に対応出来ないし、他者のせいにしても何も解決
しない。

奇しくも僕自身が彼女と一緒に働いていたデザインセンターを離れるきっ
かけになったのも事業部のリストラだった。
(ひとにいわれる前に自分から広報部に転部した訳だが)

先週と同じ様な話で恐縮だがもう一度言わせてほしい。
僕自身が会社がリストラをしなければ立ち行かない状況のさなかに広報
キャリアをスタートした、ということもあって言えるのだが、この時期
社内外を客観視できる(才能がある)広報は会社に貢献できるチャンス
が大きい。
そして自分から動く事で、近い将来に市況が好転したとき、今までのよ
うに
「広報は後門の守り。予算は出せないけど、よろしくやってて」的なポ
ジションから脱却できる。

当時から考えてみれば10年以上が経った。
しかしいままでにお会いした500人以上もの企業ウェブ担当者で
「プロのウェブマネージャー」の存在を感じた事はそんなに多くありま
せん。ただ、そう言う人はみんなカテゴリーキラーよろしく自分から外
に出て行った苦労人ばかりだ。(しかし本人は大概とても楽しんでいる)

冒頭のアメリカの友人のメールの文末にはヘレンケラーの言葉が添えて
あった。

「幸運の扉が一つ閉まったとしてもすぐにもう一つが開くものよ。ただ
私たちはいつまでも閉まった扉ばかり見ているから新たに開いたものに
気がつかないでいるのよ」

“When one door of happiness closes, another opens; but often we look so
long at the closed door that we do not see the one which has been opened
for us.”
Helen Keller