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2009年04月21日(火)更新

最新鋭献血ルーム@渋谷

昨年アメリカではES細胞を使って赤血球の生成に成功し人工血液の開発に
一歩近づいたというニュースを読みました。

ですが現実にはまだ毎日相当数の手術が行われ、そこで必要な血液は当た
り前ですが献血で賄われています。

赤十字の統計を見ると、年間の献血者数や献血量は若干ですが下降傾向に
あるようです。
私が献血をするようになったのは40才を過ぎてからで、きっかけはこの4~5
年、札幌や福岡、大阪など、東京圏以外での「セミナー」や「コンサルティング」
の仕事がふえたことです。
交通の便がよくなり、日帰りでも仕事ができるようになったとはいえ、万が一
天候や事故で遅延や不通になることを考えると時間ぎりぎりに到着、という
わけにはいきません。
体調を整える意味でも、できるだけ最低2時間以上は余裕を持って到着できる
ように心がけています。(昨年は夏に大雨が降り、富士川手前で新幹線が2時
間止まり大阪の会場到着が開始10分前!ということで冷や汗をかきました)

運良く時間通りに到着すると普段は古本屋や趣味の中古CDショップなどを
覗いていたのですが、ふと駅前の献血車が目に止まり、やってみようと立ち寄
ったのがきっかけです。
せっかく東京圏以外のお客様とご縁をいただいたのだから、わずかでもその地
に還元(貢献)できればという思いもありました。

以来、私の献血手帳は地方の記録ばかりだったのですが、この週末、渋谷の
画材屋に事務所で使うタックフィルムを買いに出かけたとき献血を呼びかける
センターの方が目に止まり、そういえば東京ではいったことがないなあと入って
みたところ、あまりにきれいな施設にびっくりしました。

飲み物、軽食の類は当たり前なのかもしれませんが、ゆったりできるソファに雑
誌や日によっては占いまで受けられると言うサービスの充実ぶりです。

http://www.tokyo.bc.jrc.or.jp/rooms/roomhp/room14.html

施設のみならず対応する受付担当の方や看護士のコミュニケーションもとても
気持ちのよいものでした。きっとしっかりとしたコミュニケーショントレーニングを受
けていらっしゃるのでしょう。

「福岡からいらっしゃったんですか?」と聞かれ事情を説明すると興味を持ってい
ただき、

「地方にも(当然)きちんとしたルームもあるので次回はそちらに立ち寄って欲しい」

「若い世代も意識が高く協力的な人は多いのだが、タトゥーやピアス、不特定の
相手との性交渉、など、結構条件が厳しいので臆する人も多いのが残念」

「女性は男性より献血できる条件(体調や血液成分のコンディションの幅)が狭く
せっかく来ていただいても献血していただけないこともある」

など、色々と興味深いお話を聞きました。

幸い、私の血液のデータはほぼ標準値でとてもバランスが良いとお褒めをいただ
きましたが、小休憩をかねて、あつかましくもお茶とドーナツをいっぱいいただき、
雑誌を眺めて事務所に戻りました。
ネットカフェのようなところはいったことがありませんし、最近一人の時間もなか
なか取れないのが実情ではありますが、ちょっとした貢献で無料であれだけ居心
地の良いところがあるのはちょっと貴重です。
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