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2009年04月28日(火)更新

なぜ「Webリニューアルをやめろ」というのか?

多く企業で広報やマーケティングのコスト削減、活動自粛が余儀なくされて
いる昨今ですから、いまさらそんなこといわれなくても「今はリニューアルな
んかしないよ」と言われそうです。

しかし実際には市況に関わらず(いや、まさに市況の影響で)、会社としての
指針や方向が変化したり、リストラを実施したり、他社とM&A(合併と買収)
が起きたりと、急激な変化からWebを見直さなければならない、という企業も
出てきているのです。

そんななかで「何らかの方策を打たなければならないのはやまやまだけど、
どのように考えていけばよいのか?」と相談をいただくことが増えてきました。
実際には「ビジネス戦略」に基づいた「コミュニケーション戦略」から「Web戦略」
と実現可能なステップへの落とし込みを行っていけばよいのかもしれませんが
それは「平時」の考え方で、今はその余裕がない、というのが正直なところでは
ないでしょうか。(事実そういわれます)
そもそも、今までは「Webリニューアル戦略」といっても担当者の実務に落とし
込みが出来ていないことが多いために「作っておしまい→3年で飽きてリニュー
アル」を繰り返すパターンが多いのです。

私自身が企業広報担当者だった手前、相談をいただくご担当者と同じ視点で
考えることを旨としてみてみると、やはり性急に「Webリニューアル」をすること
は、いまは良策だとは思えないのです。
(投下コストに対し、リスクが高すぎます)

そうであれば、一度今まで10年近く無作為に積み上げてきた自社Webサイトの
「リセット」もかねて、基本となる会社のメッセージのみに拘泥し、「とりあえず体
裁を整えるために全体を作り上げること」はやめ、担当者の実務に根ざした優先
すべきところに集中して見直してみるのも得策です。

「優先すべき実務って何だ?」と聞かれると、それはその企業や団体によって
それぞれだとは思うのですが、オンラインメディアリレーションやCSR、海外対応、
そして一番多いのが社内コミュニケーションの見直しなどです。

ぎりぎりのタイミングで制作会社さんに丸投げするのではなく、考える猶予が
ある今だからこそ、少しずつ自分の手元で解決していけば、結果的に全体を見
直すときの強固な指針となりえるのです。(少しでも自分で解決しているから
腑に落ちている=会社の考えと合致している)


以前にも以下のようなエントリーを投げかけたことがありました。

「作って終わり」のリニューアルにしないために

大企業のウェブはなぜつまらないのか

何かピンと来るものがあればお気軽にご相談いただければうれしいです。
http://www.crossmedia.co.jp/inquiry/



*ちなみに弊社のWebサイトは、より具体的でわかりやすいコミュニケーションを目指し
 1999年以来、4度目のフルリニューアルを実施中です。これは実務の見直し=すべて
 だからです。
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