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2007年05月31日(木)更新

「クロスメディア」と私

最近よくお客様や代理店さん、セミナー教育関連企業さん、出版社さんなどに
言われることは、

「クロスメディア・コミュニケーションズさんってクロスメディア広告のプランニング
をされているんですか?」

とか

「クロスメディア(広告)戦略のセミナーを組みませんか?」

とか

「良いドメインを抑えましたね」

というようなものだ。

弊社の実際の業務は、オンラインメディアを中心としたコーポレート・コミュニケ
ーションのサポートで、どちらかというと広告系の仕事はほとんどやっていない
のが現状だ。なので「クロスメディア」という会社名も、現在の「クロスメディア広
告」を見越してつけたものではない。

弊社は設立が1999年だが、実際にはその1年ちょっと前、1997年の秋に個人
事務所としてスタートした。
その頃はまだ、世間は「マルチメディア」とか言っていた頃で「メディアミックス」
さえ言っていなかったように思う。

設立当初はワンルームマンションの事務所に籠もり、受注業務が終わったあと
はひたすら海外のネットのビジネスモデルを探り回っていた。

そのような事例に対し、昔一緒に働いていた米国の友人とメールでやりとりし
ていたときに耳にしたのが「クロスメディア」という言葉だ。

ネットに限らず、適切なメディアの相乗効果によってコミュニケーションの可能性
を広げる。

そんなニュアンスだったように思う。

自分がやりたいことを体現する、良い言葉だな、と強い印象があったので法人
登記とともにURLを取得した。
今思えば「co.jp」も、「jp」も取得できたのはラッキーだ。

ただ、上記のような質問をされて

「いや、実際は最近定義される言葉の上でのクロスメディアとやっていることは
違うんですよ」

というのもとっても癪だ。

なので、広義に「クロスメディア」が体現できるよう、勉強だけでなく、実践して
いこうと計画中だ。

さて、弊社にとっての基本のキーワードは「コーポレート(企業)・コミュニケーシ
ョン」だ。

そこで、続きはWEBで!(ってこれもWEBか・笑)

まずは「企業コミュニケーション」で検索! してみてください。

(2番目にでてくるはずです。昨年までは1位だったのですが。。)

2007年05月29日(火)更新

大手企業、入社式のキーワード

来週の福岡宣伝会議セミナーに続き、6月、7月は大きなセミナーが何本か
入っており、今からレジメのチューンナップに余念がない。というか、他の書き
物もあり、かなり焦燥感に駆られている。
夏休みの宿題計画表(一番苦手だった)ではないが、スケジュールを組まない
とタイヘンなことになりそうだ。
●宣伝会議九州主催:広報・宣伝担当者養成講座[短期集中コース]

●共同PR「広報の学校」オンラインPR専科

●日本経団連社内広報センター主催:
 「社内広報担当者のためのコミュニケーション能力アップセミナー」


さて、春になると毎年楽しみにしているのが日本経済新聞の4月第1週の「入社
式トップ訓示」という記事だ。ここでは大手企業の入社式のコメントが紹介される。
2年ほど前だっただろうか、NECの社長が「一生この会社にいると思うな」という
ようなことをおっしゃられ、労働流動性の高まる時代を予見しているようで、NEC
ほどの会社でもここまで言うのかという思いで、非常に緊張感があってよかった
と覚えている。

そして今年は2つのキーワードが浮かび上がった。
ずばり「コミュニケーション」と「企業倫理」。
まさに今の世相を繁栄しているようだ。

「企業倫理」については、企業全体にとどまらず社会に与える影響が大きな事
件が相次ぐ昨今の状況をみれば「もう一度しっかりと襟を正そう」といわなけれ
ばならない、のは当然か。

「コミュニケーション」はそのためにも重要だ、ということだ。

しかし「問題解決の糸口はコミュニケーションにある」といっても、あまり具体的
な方策は語られていないことが多い。

現場殻聞こえてくる声は、「それってどうすればよいの?」というものばかりだ。

コミュニケ-ションの改善が難しいのは、組織のコミュニケーションの問題の多
くが「人」でなく「間」、つまり「関係性」の問題だからなのだ。

電子メールもイントラネットも生産性向上ツールも、Webサイトも、それを利用す
る社内外の人たちの間に、どんな関係性を築けるのか、そこからもう一度探るこ
とで、その目的、使い方、内容を見直してみなければならない。

もうひとつのヒントが「継続性」だ。

一気に作り上げたり導入する必要はない。むしろそれで失敗する確率のほうが
高いのだ。
何とか年度内予算で一定の達成感を見たいという担当者は多い。しかしそういう
人ほど、数年で現場を去り、引き継いだ人はまた新しい別のことを始めたくなる
ものだ。

こうやって予算を無駄に消化することを続けていくから企業は真剣にコミュニケー
ションプログラムにヒト、モノ、カネを投入しなくなっているのだ。

小さな達成感と反復して積み上げていく努力、そして最後に肝要なのが担当者
のキャリアセットだ。

今は1番目と2番目を考える仕事が多いが、それらを通じて3番目をサポートする
のが私の仕事を通して実現したいことだ。

15年前、米国本社のパートナーから言われた一言。それは

「何で日本にはコミュニケーションのプロがいなくて会社が回るのか不思議だ」

というものだ。

仕事を通じて得る喜びは、そんなギャップを埋めるための一歩、一歩の達成感だ。

2007年05月28日(月)更新

小学生は電気羊の夢を見るか?

おりしも大相撲夏場所では白鵬が横綱昇進を決定付ける優勝を確定させた
土曜日だった。
その大相撲といえば、某週刊誌でさんざん八百長疑惑などと取りざたされて
いる。

それにかこつけるわけではないが、週末に小学校3年生の娘の運動会があ
った。

お昼ごはんを一緒に食べていると、娘はこう言った。

「パパ、午後の徒競走で私は2位になるよ」
なぜそうなるか聞いてみると、先日同じ組み合わせですでに予行練習を一度
やっているのだそうで、そのメンツの中ではどう見ても2位なのだと。

「でも、本番で転ぶかもしれないし、最後までしっかり走らないと判らないぞ」

と諭したものの、結果を見ると果たして2位。
彼女はしっかりがんばって走った。それで2位だからすばらしいのだが。。

運動会全体を通して感じたことは、あまり転ぶような子供がいないことだ。

昔の子供は気持ちが先行して転ぶ。そして最近の子供は足腰が弱くて転ぶ、
というようなことを聞いていた。

それなのに。

ひょっとすると、、、杞憂だとは思うが、、、

彼らはすでに見切ってやっているのではないだろうか?

すなわち、想定外のことなど起きないように予行と同じように淡々とこなすのみ。

最後の2種目になると赤組と白組の総得点板が隠される。

そして結果発表。

結果は1508 vs 1510。
2点差で白組の勝ち。

最後の校長の言葉は、「ほんの数点の差で勝敗が分かれる。最後まであきら
めるな」というものだった。絶妙である。

代休の開ける明日、学校で運動会の話題は出るのだろうか?

もっと普段から白組の伝統や名誉を教え込んだらどうだろうか?そして勝ったら
優勝旗以外にも饅頭の大きさを変えるとか、インセンティブをつけるとか。
負けることで感じる悔しさやがんばろうとする気持ちをもっと学ばせてあげたい。

そうでないとこれからたくさん味わうであろう挫折や苦しさに勝てなくなるから。
そして、そういう人の痛みを理解できなくなることが、一番の恐怖だ。

私は昔教わった先生の言葉はひとりにひとつぐらいしか覚えていないが、体育の
教師が言った言葉が忘れられない。

「優勝するのは最後の一人だけ。負けることを学ぶのが勉強なんだ。泣いている
暇があったら走ってこい」

うーん。なんだかすべてが既視感にとらわれたような微妙な一日だった。

2007年05月25日(金)更新

こんなに食べても痩せられる~BMグラサン・ダイエット

金曜日は健康の話をすることが多い。

佐藤尚之さんという方がいて、本職は広告会社のクリエイ
ティブ・ディレクターだそうだ。
お会いしたことはないのだが、ある検索をしていて、驚愕の
エントリーに出会ったのでご紹介する。

題して「BMグラサン・ダイエット ~こんなに食べても痩せられる」だ!
(長文、これでもかコンテンツにつき注意)
http://www.satonao.com/diary/04/0926.html

彼は5ヶ月で9キロやせたそうだ。
決してマジックではない。きわめて論理的だ。
楽してやせられることはない。
ただ、決定的なことは「継続性をいかに導き出すか」
それによってリバウンドを防ぐのだ。
もうひとつ。
彼は人間の弱さを心得ている。だから無理なことは言わない。
そんな自分を受け入れて、かつ継続するとはどういうことか。
それをとうとうと綴っている。

すばらしい。今まで読んだ中で一番説得力のあるダイエット文章
だった。(文章量はまったくダイエットしていない)

私自身も大学卒業するまでは60キロ台だった。自宅通いで運動は
ほとんどせず、飽食の限りを尽くした。おかげで5年で70キロ後半
になった。
しかし27のとき、先輩に

「雨ちゃん、このまま30越すと出た腹を戻せなくなるぞ」

といわれた。

その年に米国に3ヶ月ほど出張することになったのだが、夏だった
のでアパートのプールで毎日クロールで泳いでいた。

そのときのエピソードはこちら↓
http://crossmedia.keikai.topblog.jp/blog/125/10000235.html

コレがまさにBMに近い運動方法だったのだ。
もう、帰国するときは腹筋が割れていた。
その年は自転車(ロードレーサー)も漕いでいたので1年で10キロ
近くやせたと覚えている。

しかし、そのあと結婚して、また10年かけて体重は10キロ増えた
わけだ。

ただ、決して言い訳ではないけど、筋肉はあんまり落ちていない。

比べれば27のときのほうがよっぽど腹が出ていた。

今もバランスチェアで仕事したり早足で歩いたり泳いだりしている
ので、赤筋は落ちていないと思う。
まあ、課題はその上を覆う脂肪の減少。。。

はい、少しずつがんばります。
さておき、佐藤さんのブログ、そしてこのエントリーは秀逸なので
ぜひ週末にでも読んでみてほしい。

ミクシィにも彼のブログを見ている人のコミュがあった。
ミクシィに入っている方は「佐藤尚之」さんで検索してみてほしい。

2007年05月23日(水)更新

ニッサン・スカイライン試乗記

忘れられない、愛車への思い(3代話):その1
忘れられない、愛車への思い(3代話):その2

忘れられない、愛車への思い(3代話):その3
成功するコミュニケーションとは?(ニッサン・スカイライン試乗記・序章)
成功するコミュニケーションとは?(ニッサン・スカイライン試乗記・序章その2)

ずいぶんと前置きが長くなったが、いよいよ拝借したスカイラインで家族小旅行
だ。
朝方、若干小雨が残っていたが、天気予報は快方に向かうとのこと。

早起きして家族で荷物を積み込むことになったのだが、クルマに乗り込んでの
家族の最初の感想は、

「リアシートが広い」

というものだ。たしかにウチのコンパクトボルボと比較しても全長で24センチ長い
だけのことはある。(車幅はまったく同じ)

グランツーリズモといっても、スカイラインと名が付くと、どうしてもスポーツカー的
な印象が強く、後部シートは犠牲になっているもの、と思っていた。
全長の長さはリアシートだけでなく、トランクの大きさにも影響を与え荷物もどっさ
り詰め込める。また、結果的に燃料タンクも大きくなっている。80リットル入れば、
リッター平均10キロとすれば800キロ走れることになる。
まさにグランドツーリングカーだ。
自宅を出発して中央高速調布インターまでは約20分。京王線の踏切を越える
までは世田谷特有の細い道が続く。
車幅が同じと言うこともあるが、見切りもよく車幅がつかめずに怖い、ということも
なかった。
調布インターは渋滞もなく、借りている車だからという慎重な気持ちがあるものの、
本車線に入るとき、ちょっと踏み込んでみた。

加速時の安心感。

これがスカイラインの魅力だ。

昔、バイクに乗っているとき、母親は「大きなバイクはスピードが出るので危険」
とよく言っていた。

これには誤解が含まれていて、車重が軽いのにスピードの出る原付のほうがよ
っぽど危険で、余力がありブレーキ制動力の強い大型車は逆に相対的に安全と
言える。
50キロしか出ない原付で50キロで走っていて、何か危険があった場合、停まる
ことは安定感を失いとても恐怖だ。しかしそれしか選択支がない。
大型車は加速して回避することもできるし、自重がある分、制動も強力だ。
スカイラインに感じる安心感はそんな大型バイクに感じる余力と同様のものだ。

長坂インターまでの高速クルーズは快適そのもの。
家族もいるのでほとんど追い越し車線には出なかったが、ひとつ大きな異変に
気が付いた。
子供たちが「気持ち悪い」といわない(クルマ酔いしない)のだ。

やはり比べればボルボの足回りはふわふわしている。ちょっとしたピッチングや
ヨーイングも重なると気分の良いものではない。ボルボでは1時間も持たずに気
持ち悪い、といい始めるのだが、スカイラインでは2時間走っても子供はなんとも
言わない。
確かに足回りはピシッと決まっている感じがする。

ボルボで足回りだけをいじる趣味はないので、この動力性能、足回りでスポーツ
ワゴンができたら買い換えちゃうかも、と正直思った。

通常、足回りの味付けと言うのは、なかなかスペックに現れにくい定性値だ。
しかしそれなりにお金がかかるわけだから、どうしてもあるレベル以上の車格
のクルマにしかおごられないのではないだろうか。

今回スカイラインに乗って思ったことは、今度はティーダに試乗してみたい、という
ことだ。あのパッケージでスカイラインのような足回りがあったら、、、かなり魅力
を感じてしまう。

さて、長坂インターを降り、友人の家族と合流。買出しをしたのち、北杜市白州町
に向かう。
目的地のキャンプ場、「ヴィレッヂ白州」は街道から舗装されたワインディングロ
ードを7キロほど山側に入った、小さな池を取り囲むコテージで作られたキャンプ
場。
このワインディングでも、なれている友人の車はかなり飛ばす。私は初めての道
で慎重に走ろうと思うものの、付いていくためについついペースが上がる。
しかしスカイラインは体制を崩すことなく、ここでも家族はクルマ酔いを起こさなか
った。
http://homepage2.nifty.com/village_hakushu/

目的地に着くと急に視界が開ける。
そこはまさに夢のようなロケーションだった。
富士山の周辺にあるキャンプサイトはかなり回ったが、新しいこともあり、ここは
かなり魅力的だ。

skyline1
キャンプ場に到着したスカイライン

skyline2
ヴィレッジ白州。湖畔の船着場にはステージが。

skyline3
ヴィレッジ白州全景。

ヴィレッジ白州はテントの設営も可能だが、コテージは清潔でお風呂も水洗トイレ
も付いている。キッチンも野外のバーベキューグリルも使えて5人で1万5千円は
かなりリーズナブル!

しかしまた、なぜここに来たのか?それには理由がある。
実はこの週末、このキャンプ場で「俺たちのウッドストック」と題した音楽フェステ
ィバルが開かれたのだ。

湖畔に設置されたステージでは、すでにミュージシャンが熱演。周りのキャンプ
サイトでは皆がバーベキューをしながら音楽に興じているのだ。

聞けば主催者は何度過去のような野外コンサートを山梨県で開催していたのだ
が、夜になると周辺住民の苦情でパトカーが来ていたようだ。
しかしここなら問題はなさそうだ。
また、演奏者の大半が自分と同じウッドストック世代(おっさん)ということもあり、
音楽の種別的にもロケーションにあっていた。なんともピースフルだ。

翌日はすばらしい快晴に恵まれ、早起きしてハイキング。展望台までは子供と
歩いても30分。管理人には、「直下の階段まで車で上がれるよ」とも言われた
のだが、オイルパンを削ってもいけないので、歩いて上った。

skyline4
コテージの前で。

skyline5
展望台までは30分のハイキング。目の前には八ヶ岳

skyline6
展望台にて。振り向けば甲斐駒ケ岳が目の前に!

2日間にわたり、音楽とバーベキュー、そして自然にあふれた湖畔でたっぷり
遊べて子供たちも大満足。

今日は夜半までに車を返さないといけない、ということもあり、ちょっと早めに
キャンプ場を後に。
友人が「韮崎にとてもよい温泉があるので寄っていかないか」というので、ついて
行くことにした。

これがまたすごい!最近地方のファミリー温泉のようなところは、結構大規模で
岩盤浴からエステまで、至れり尽くせりのところが多いが、ここはもう本当に、お
風呂と休憩所。ザッツオールのシンプルさ!

しかし源泉かけ流し。入浴料は500円!
ちょっとぬる目のお湯なのだが、でたあとの体の温まりようがもう半端じゃない。

金曜日からかなりどたばたしたが、本当に疲れが吹き飛んだ。

skyline7
帰りに寄った温泉「韮崎旭温泉」
http://www.hikyou.jp/yamanasi/nirasaki/nirasakiasahi.htm

このあと甲府から中央高速に乗り、帰路についた。

東京に戻るまで全行程で400キロ。使ったガソリンがメーターで半分。ちょうど
40リッター。ということは平均燃費は10キロ。これは優秀だ。

昔持っていたスカイライン=若者向けのスポーツカーという印象はみごとに消し
飛んだ。
正直、ボルボの車検で借りたレガシーのほうがインテリアの雰囲気やエンジン
の味付けが「男の子向け」という感じがした。
今度のスカイラインは50年の歴史とともに培ってきた熟成と進化の結果なのだ
ろう。

家族を下ろした後、用賀から首都高にあがり、一気に東京八重洲まで。
ひとりの気軽さか、最後にちょっとだけメリハリの効いた運転をしてみる。

実用性も高く、ロングドライブでも疲れない。そして踏み込めばしっかり応える。
今回は、今まであまり縁のなかったスカイラインと言うクルマにゆっくりと触れる
ことができ色々な発見があり、とても有意義だった。

私のように、クルマ選びに深いこだわりを持たない人間こそ、このような試乗の
機会をいただけるのは非常に貴重だ。
自動車に限らず、自己表現手段を持つユーザーにどんどん製品をレビューさせ
る企業はこれからきっと増えていくであろう。
メーカーとの交流で、ブロガー自身も単なる自己満足表現者から脱却することに
なるだろう。

このようなアクティビティーの積み重ねが、コミュニケーション文化を形成する
きっかけになると信じている。

また機会をいただければ(クルマメーカー以外でも)喜んで協力したい。

日産スカイラインブログ
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