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2006年04月03日(月)更新

好きな古本屋4態

今日は新人が2人やってきた記念すべき日ですが、その話はまた後日にして
古本屋さんの話を書きます。

先週金曜日の中目黒はすごかった。
ある会社の仕事の打ち上げだったのだけれど、目黒川に花見に来る人で
まるで正月三が日の明治神宮の参道のようでした。

会が始まるまで20分ちょっと時間があり、普通はカフェで本でも読むところでしたが、
前から気になっていた中古「アート バード・ブックス」を覗いてみました。

http://www.st.rim.or.jp/~artart/
思ったとおりの狭さ、そして大量の洋書(画集、写真集がメイン)。
こういうケオスこそ、創造性を書き立てる重要な要素のひとつだと思いますね。
行かなかったけど、目黒川沿いには「カウブックス」もあります。

http://www.cowbooks.jp/newtop.html

今でも続けているようだけど、元々は恵比寿ガーデンプレイスのそばでトラック
でやっていた移動古本やさんで、中目黒と表参道にお店を出してからは
より「読ませる本」を勧めるようになってきた感じがします。

また、家の近所の成城学園にはキヌタ文庫があります。
ここは場所柄、古く、珍しい美術書が多く、都心部より良心的な価格のような
気がします。
一時は隣の部屋が未整理の本が堆積状態でしたが、きれいさっぱり新装開店
しました。その根性には頭が下がります。
http://www.seijo.or.jp/asp/shop.asp?ass_id=149307&kind=2

最後はやはりとどめ、軽井沢の「りんどう文庫」。
ホームページは無いけど、グーグルで検索するといくつかのログからその
恐ろしい状況が垣間見られるかもしれません。
「見たこともない本」がごろごろ。これも土地柄でしょうか。
アート バードが20倍になった、という感じでしょうか。

神田や高田馬場の古書店もむかしはそうだったけど、ここで挙げた4件の古
本屋のような、オーナーの価値観で再編成された書店こそが文化を継承し、作っ
ていく重要な役割を担っていると思います。

アマゾンでは、本を買うたびに自分向けにチューンアップされた「オススメエン
ジン」が「今度はこんな本が出たよ」と消費をたきつけるし、価値のあるCDを
250円で見つけることが出来るブックオフも良く利用するけれど、上記のような
書店をリスペクトし、共存できる街に住み続けたいですね。
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