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2009年12月25日(金)更新

クリスマスの思い出

今朝はリビングの不振な物音で朝5時に目がさめました。
プレゼントを待ちきれない息子が4時半に目を覚まし、いち早くそれを抱えて
冷え切ったリビングでひとり包み紙を破って、おもちゃの組み立てにかかって
いたところでした。

普段は寝坊の息子ですがこういうときだけ類まれな気合を入れるというのは
誰に似たのでしょうか。

さておき、クリスマスというと印象的な思い出があります。
かれこれもう7年前のことになりますが、米国のオンライントレーディング(日米
間の輸送コストを軽減するベンチャー企業)のマーケティングの手伝いをしてい
て、ミーティングをしたいのだけれどタイミングが年末の12月26、27しかない
ということで急遽年末に渡米することにしました。
相手先の企業はユタ州のソルトレイクシティでしたが、どうせなら、ということで
12月24日の夜の飛行機でサンフランシスコに入り、スタンフォード(シリコンバ
レー)の安宿に泊まり、友人と会い、25日にショッピングなどして26日の朝に
ソルトレイクシティに入れば良いや、と考えていました。

24日の夜はクリスマスイブで華やかでしたが、その日はまっすぐスタンフォード
に入り、友人と夕食をとり、ろくに夜遊びもせずに寝てしまったのです。

問題は25日でした。
いや、びっくりしました。

マクドナルドを含むほとんどのレストラン、そしてお店は完全にクローズ。
どこも空いていないのです。
ホテルの従業員も最低限。しかもいわゆる白人はいません。
ホテルのレストラン(朝食)もクローズだったのです。

空いていたのはドラッグストア(ファーマシー)、そしてレストランではかろうじて
1件だけ、やっているデニーズを見つけました(砂漠にオアシスの心境でした)。

行きたかったターゲットやウォルマート、ボーダース(本屋)も軒並みNGでした。
行くあてもない1日、101号線のハイウェイをサンノゼまで下がり、並行するエル
カミーノドライブを空いているお店を探して上がるを繰り返していました。
夕飯はインド料理を食べました。当然クリスチャニティに関係ない民俗のお店は
空いている、ということです。

当然町並みにもクルマや人気はすくなく、シリコンバレー全体がゴーストタウンの
ようで、なんとも貴重(?)な体験でした。

翌日は飛行場に行くまでの数時間、必至でショッピングに駆けずり回りました。

そんな珍道中でユタに到着すると昼間ですでに気温が零下。
先方のスタッフと夕食に行ったのですが多分マイナス10度以上だったのでしょう。
深呼吸すると胸が痛くなりました。

印象深い弾丸トラベルでしたが、皆さんも年末年始に海外に行かれるときには
現地の習慣など、気をつけてください。

それでは年末まであとわずか、気を引き締めてよい年を迎えましょう。

2009年08月17日(月)更新

昼の代官山も夜の水族館も不思議がいっぱい

今年は娘のバレエのイベントが多く、まとまった夏休みが取れません。
昨日も昼間は夏期講習。その間、久しぶりに代官山をマーケットリサーチ
して来ました。

骨董通りほどひどくはないものの、いくつかのブティックは閉まっていまし
た。
それでもまあ、リストランテASOあたりは相変わらずスノッブな人々が大型
犬を脇にカフェーでまったりとブランチを決め込むあたり、まだまだ余裕のあ
る人はいるんだなーという不思議な気持ちでした。

大きなブランドよりも独自性の高いこじんまりしたセレクトショップが強いのも
代官山ならではだな、と駒沢通りまで降りて恵比寿方面に左折。

しばらく行くとなにやら珍しく人だかりの絶えないお店が。
そこが「FIG」という自転車屋さんです。
http://www.figbike.com/
前から行きたかったのですが、とても面白い!

お見せのコンセプトが素晴らしいです。

とてもおしゃれでユニークなバイクが10万円前後で組めますし、イタリアの
有名ブランドの完成車でも15万以下からそろっていました。

円高のせいか、ずいぶんひところ(10年前)に比べても安くなった気がします。
フレームはともかく、昔に比べて足回り(タイヤ、リム、スポーク、ハブ)や
ヘッドパーツなどの小物がとてもカラフルになりました。

タイヤからチェーンまで全て真っ白、なんてバイクも組めるんですね。

うーん危険。家族が一緒だったのでひと言も発言せず、無言で立ち去りました。


さて、クルマに戻り娘を迎えに行くとまだ元気があったので、その足で池袋に
向かい、サンシャイン国際水族館の「ナイトアクアリウム」に参加してきました。

アメリカでも話題の「ナイトミュージアム体験」の水族館バージョンです。

入り口で懐中電灯とブラックライトを借りると、子供たちは一目散に走って中に
入っていってしまいました。

夜行性の魚が元気に泳いでいる姿だけでなく、自分で探して見る、という行為
がなんとも新鮮でとても楽しめました。

sunshine

http://www.sunshinecity.co.jp/sunshine/aquarium/event/e0467.html


これ、自ら探して見るので視点が変わり、色々発見があって大人でも結構
楽しめました。

旭山以来、みんな知恵絞ってますね。オススメです。

2008年11月04日(火)更新

大月「エコの里」で秋の収穫祭に参加

山梨県の大月に住む古くからの友人夫婦がいる。

山遊びをするときはよく誘ってくれるのだが、大月だと時間を選べば
高速で1時間程度で行けるのでとても気軽で良い。
しかも、おおよそ地元の人でなければ知らないようなキャンプ場や
コテージ、イベント情報を教えてくれる。

今回の連休中日は「大月エコの里:秋祭り」と称し、大月カントリー
クラブというゴルフ場のすぐ隣、富士山百景にもなった大変眺望の
素晴らしい場所で一日過ごした。
ツツジの植樹祭や「里山における森林の循環利用」についての講演
会、プロのフォークロックバンドの演奏、友人の会社(鉄工所)で作っ
た災害対応用のコンパクト薪ストーブの実演会を兼ねての焼きりんご
作りやエコの里でとれた新鮮な無農薬野菜でBBQ、芋煮、焼き芋
作りなど、盛りだくさんだった。

「林の循環利用」という講演会でも得るものも多かった。

森林は樹木が生まれて生長時には二酸化炭素を吸収するが、成熟
すると吸収しなくなるそうだ。
環境保護の為に、自然を大切にというお題目で森林は保護され、いか
にも良いことのように思われがちだが、そのお陰で日本の森林は野放
しになり、反面発展途上国の森林を切りつくし、石油を使って国外から
パルプや材木を輸入している。
森林にとって大事なのは『循環』であり、循環利用されてこそ二酸化
炭素の削減になるのだという話だった。
植林もとても大事なことだが、同時に間伐や伐採も大事なことなのだ。

東京ではピンとこないかもしれないが、地方においてはそれらの間伐
材を利用した薪ストーブは有用性が高い。
小さくてもかなり温まるし、遠赤外線を利用して煮物などは驚くほど早
く、おいしく調理できる。
この里山も、元々はゴルフ場の脇でデベロッパーが開発予定でいた
土地だったそうだがバブルがはじけ、買い取った山梨県がNPOに貸し
出す形で引き継いでいる場所だ。
実際に薪ストーブを活用している方は、間伐林の資源の利用で向こう
2年分ぐらいの薪は確保できていると言っていた。

僕ら家族を呼んでくれた友人は元々は夫婦してミュージシャンだった
こともあり、集まった友人も楽器持参者が多く、後半は暮れ行く富士
山を眺めながらオープンエアでのジャムセッションになった。
参加者の中には日本のロック外タレ第1号のジョンメイオール(知ら
なかった!)やグランドファンクレイルロードの前座をやったことも
あると言うブルースロックプレイヤーの重鎮が見守る中での緊張した
ものだったが、笑って見守って(許して)いただいた。

演奏者はみんな年季が入っているだけあって、簡単な打ち合わせで
即興のブルーズやジャムロックを演奏することが出来、久しぶりに
とても楽しかった。(気分だけはグレートフルデッドかPhish)

ecovillege3

地元の人たちは早々に打ち上げて早くカラオケ大会がやりたかった
らしく、夕方になって「兄ちゃんら、そろそろ騒音は打ち切って一緒に
歌わないか」と言われてアンプの電源を落とした。(笑)
たいそうご馳走になった後では地元の人には無理を言えないのは当然だ。

子供たちもそば畑の周りで虫を取ったり駆け回り、おいしい野菜や魚を
沢山いただき、大満足だったようだ。

ecovillege1

ecovillege2

来年以降もまた、植樹したつつじの成長を確かめに再訪したい。

薪ストーブの岡部鉄工所

2008年08月11日(月)更新

富士山エコツアー

大月に住む友人から誘いを受けたのは夏休みに本州を離れる計画
をしている最中だった。

「夏休み明けすぐで申し訳ないのだけれど、面白い企画があるので
家族で参加しないか?」というものだ。

この「富士山エコツアー」というのは、富士山だけでなく周辺の青木ヶ
原なども含め、多数存在するようだ。要は清掃しながら富士山の自然
や史実に触れ、見識を高めよう、というもので、その背景には地域や
行政が一体となって2年後に世界遺産登録を目指している、という状
況がある。

つい先日も友人が富士登山を経験し、夜中から休み無しで登ったもの
の、軽い高山病でほとんど楽しめずの大変な思いをして帰ってきたと
聞いたばかり、あまり乗り気はしなかったのだが、清掃登山は1合目
から5合目。行程は登りだがゆっくり歩いて2~3時間。宿泊するのは
6合目で帰りは30分程度の歩きでバスターミナルという説明を聞き、
これならリスクは少ないし、子供には良い経験になるだろうと申し込み
をした。
お盆休みの初日ということもあり、富士吉田の浅間神社に11時に集
合といっても、東京からだと時間が読めないので無理を言って金曜日
の夜に出て大月の友人宅に泊まらせてもらうことにした。これが正解
で金曜日の夜は中央高速もまだ混んでおらず、大月まではほんの1
時間ちょっとで到着した。

翌日は天気も良く、浅間神社前には90名近くの人が集まっていた。
このエコツアーは今年で5回目だそうだが、終着点の山荘ではおにぎ
りと吉田のうどん(名物!)が振舞われるほか、マンザイやジャズの
コンサート、星座の鑑賞教室まで開かれるとあって、かなり人気を
集めているようだった。

http://www.seikanso.jp/eco.html


ともあれまずは浅間神社に道中の安全を祈願し、一行はスタートした。
出だしはまだまだハイキング気分、それが一転したのは、1時間して
ちょうど2合目に到着した頃だった。
下から見る見る雲が伸びてきたと思ったら雷が鳴り始め、やがて大粒
の雨が降ってきた。みな銘々に廃屋となった古い山小屋で雨宿りをし
ながら握りメシに食らい付き、雨具に着替えてそそくさと出て行った。
雨そのものはたいしたことはないのだが、間近で鳴る雷はやはり怖い。
実際にはまだ距離が離れているとはいえ、娘(9歳)は今にも泣き出
しそうだ。頼もしいのは5歳の息子で、「パパと手をつないでいると勇
気が出る」と泣けることを言いつつ、一番ペースが落ちない。

fuji1

fuji2

結局ゴミひろい所ではない状況で3時間後に無事、里美平星観荘
たどり着いた(実際にゴミは思ったよりも少なかった)。

なんとも拍子抜けする話だが、宿に入ってカッパを干して、一息ついた
ら雨が上がり、下界の雲海の合間に河口湖まで見えるようになってい
た。くたくたなはずの子供たちもまかないのうどんに舌鼓を打っていた。

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マンザイの「流れ星」の2人も30分以上の大熱演。間近で見る生の
演芸は迫力があった。それにもましてすばらしかったのは清水靖晃&
サキソフォネッツ
のコンサートだった。
宇都宮にある大谷石採掘場の巨大地下空間でJ. S.バッハの「無伴奏
チェロ組曲」を、テナーサックスで演奏したアルバムは衝撃的で気に入
って聞いていたこともあり、こんなところで聞けるのも奇縁だ。
聴衆は100人ちょっとだったが、標高2400メートルの夕暮れの山小
屋の前庭にひびくサックスの音色は本当に幻想的だった。

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しかもあれだけ雨や雷に当たっていたというのに夜空はすでに満天の
星だった。子供たちはすっかり元気を取り戻していた。

私たちはエコツアーなのでここで予定終了。しかし山小屋に宿泊する
大半のお客さんはこれからが本番。すなわち、夜中に出発して頂上
目指し明け方にご来光を拝むことが目的なのだ。
お気楽な私たちは入れ替わるように就寝。文字通り泥のように寝入っ
てしまった。

翌朝もすばらしい天気で、あいかわらず足元に雲海を眺め、7合目付
近まで1時間ほどハイキングに出かけた。
周囲のほとんどが頂上登山を目指す人、あるいはその帰りという中、
異質(妙に明るく笑顔)な集団と映った事だろう。岩場の中ほどでおや
つを食べながら見た光景は、さながら賽の河原を行く集団のようだった。

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何でこんなに苦しいのに行くの?そして帰りはすでに歩けなくなって
馬に乗って下山する人、後ろ向きに体を支えられてい歩く人、立てず
に寝転んでしまう人など、様々だった。

頂上を目指すだけが登山じゃない、と思えば、富士山は結構楽しめる
と思うのだが、「やってみたけど2度と行かないだろう」と思うようなら
それはすこし寂しいことだ。
もっとも北アルプスや八ヶ岳など、本格的な登山ルートにはスニーカー
やジーンズ、Tシャツのような軽装者はほとんどいない。ある意味富士
は意味も価値も特殊だと言う背景も大きな理由のひとつだろう。しかし
死亡者はまれだとしてもかなりの人が怪我や病気で担ぎ出されている
ようだし、絶対的にこれだけの人数が限られたルートで歩いているとす
れば「自分のペース」などと言っていられなくなり、無理をしてしまうの
は仕方のないことなのかもしれない。

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雨や雷は怖かったけれど、子供たちは多くの自然(動植物や昆虫、空
や星、雲、日の出)に触れ、満足そうだった。
fuji9

下山して友人の推薦する「麺’ズ冨士山」で吉田のうどんをいただき、
川口湖畔の名湯「野天風呂 天水」で暖まって帰った。
充実の2日間だった。

fuji10

2008年08月05日(火)更新

クチこみに惑わされない判断力も必要

先週、一足早く夏休みをいただき、沖縄に行ってきた。
出張にしても家族旅行にしても、パッケージツアーのほうが安
済む場合があるのはわかっているのだが、やはりホテルにし
ても訪問先にしても、今はネットのクチコミを参考にするし、そ
れにまったく影響されないといったらウソになる。
今回も事前にネットで旅館やビーチを入念に調べ、旅程を組ん
だ。
その中には、はっきりとネガティブなコメントを書かれている場
所もあったのだが、いくつかのコメントから客観的に判断して
よほどのことがない限りは自分のインスピレーションを信じた。

そして、それが間違っていることはなかった。
ひとつの例として、本部半島の西端に、瀬底島という島がある。
ここのビーチは本島でも屈指の美しいビーチだ。

sesoko2

昨年行ったときは、水の透明度、魚の豊富さに驚き、今年もま
たぜひ行ってみたいと思っていたのだが、さらにネットで調べる
と地元の人の評判は二つに割れていた。
すなわち、ビーチはオープンなはずだが、ほぼ業者に独占され
ており、ビーチに行きたい客(すなわちほとんどの人がクルマで
訪れる)は専用の駐車場で1日1000円取られることに不満を
感じているようだった。
私たち東京人の感覚からすれば、そこからビーチまでの送迎は
あるし管理されたシャワーやトイレが使えるのであれば駐車場
代は割り切れると思っていたのだが、今までの経緯を知る人に
とっては、というところが大きいのだろう。

「それよりはこじんまりとしているが同じ瀬底でも橋のそばにある
アンチ浜も良い」という意見もあり、今回はそちらを訪問してみた。

こちらは内海に向いているせいもあってさらに波がなく、人も少
ないので子持ちで魚を観察する程度であれば最適だった。
駐車場は無料でビーチのすぐそばなのでパラソルやベンチがな
くても不自由がなかった。逆に温水シャワーが家族4人で800
円なので結果はそんなに変わらない。

沖縄の8月は日光が強いので海に入るとしても早朝か夕方でな
いと子連れには危険が多い。今回のアンチ浜も宿から10分と
いうこともあり、8時過ぎに到着した(当然誰もいない)。
ビーチハウスの人は9時ごろにやってきて色々と準備をしていた
のだが、すでに一泳ぎした私は、オーナーらしき人とデッキで雑
談をした。

「昨年裏の瀬底ビーチに行ったのだけれど、色々書かれていた
ので今年はこちらに来たんですよ」
というと、
「ネットはね、本当にひと時の主観でかかれることが多いので
まいることが多いですよ。裏も色々書かれていますけど、こちら
だってあること無いこと良く書かれていて、確認の問い合わせを
もらって驚くことも少なくないんですよ。
たとえば、今、バイトが打ち上げられた海草を熊手で掃いている
でしょう?あれだって別に汚くもなんともない自然のもので、潮
が変われば無くなるんだけど、”汚いビーチ”って書かれちゃうん
ですよ。
珊瑚のかけらで足が痛いっていうなら裸足で海に入るな、って言
うことですよね。あくまで自然の良さを味わって欲しいわけで、
リゾートホテルのプールやプライベートビーチに無い良さを判っ
てくれって、そこから言わなくちゃなんないほど、感覚がずれて
いるんですよ」
と話してくれた。

ウィキペディアではないが、多くの人の意見を通してでないと、な
かなか本当の姿が見えてこないのかもしれないが、まだネットが
10年そこそこ(意見の吸い上げやブログなどが一般化してまだ5
年)とすれば、サンプルの質にばらつきがあるのが前提だとして
自己判断すべきだ。

たしかにちょっと沖までおよぐとモンガラ(カワハギの一種)がア
タックしてくることもあった。しかしそれは彼らも子供を守るために
やっていることだし、産卵期という時期的なことでもあるし、さらに
深くなれば追ってこなくなるばかりか餌付けに寄って来さえする。

相対的に見ればアンチ浜も安全で清潔で美しいビーチだ。
私たちにとっては昨年も今年もやはり瀬底はすばらしい、という
印象に変わりない。

2008年07月22日(火)更新

進化するプラネタリウム

この連休は来週に家族の行事(バレエの発表会)と夏休みを控えているため
ほとんど仕事(残務整理)に充てていた。
中日の日曜日のみ、家人が所要のため、子供二人を預かることになったのだ
が暑いからといって家の中にこもっているのも何かと思いアイディアをひねる。

クルマで遠出をするのも憚るほどガソリンが高いが、近場なら、ということで多
摩川を渡り車で10分ちょっとのところにある「生田緑地」に遊びに行ってきた。
ここは雑木林の中にある大きな公園で日陰もあるし民家園や岡本太郎美術館
もある。
確かに木陰も涼しいし、池でザリガニ釣りをしている人や岡本太郎美術館の入
り口の噴水階段で水遊びをしている子供もいる。ちょうど良い時間つぶしだと
のんびり歩いていると、奥のほうに「青少年科学館」という建物が見えた。

ここでは川崎の自然と歴史をテーマに、化石や動植物の展示を行っている。
と、その横にはなにやら丸い屋根、プラネタリウムがあるではないか。
見ると大人200円、子供は中学生以下タダ!涼しいだろうし、これは良い!と
余り期待せずに入ってみることに。

ところがこれが大当たり!
約50分のプログラムだったが、ベテラン解説員のお父さんの生解説付きで
これがまたなんとも癒し系なのだ。そのやさしく、ユーモアにあふれた語り口
は親から子供まで瞬時に星の世界に引き込まれてしまう。

で、肝心のプラネタリウム機はベテランのメカニカルなGM II-16-T型の横に、な
にやらスターウォーズのR2-D2のような、ちっこいのがいる。

なるほどこれがうわさの「メガスターII ミネルバ」か。こんなところにあるとは!
昔テレビでコレを開発した方のドキュメンタリーを見たのだけれど、一言で言う
と「深さが違う」。
入口で大きな双眼鏡を貸してくれるのだけれど「いったい何のため?」と思ってい
たが、見てびっくり!
星の等星なんて明るさぐらいで表現しているのかと思ったら、双眼鏡で見ると木
星にはちゃんと木星の模様が見える!
星雲とそこにまたがる星の関係もきちんと立体的に感じられるのだ。

メガスター開発者のウェブサイト

現在の東京の夜空(明るくて星はすこししか見えない)と富士山の頂上から見た
場合のシミュレーションも見せてくれる。
これはコストパフォーマンスの高いエンターテイメントだ。

まだまだ近所にも良いところがあるなあと再発見の一日だった。

写真は携帯で撮影したためぶれたがメカニカルでかっこ良いGM II-16-T型
planet

2007年12月10日(月)更新

クリスマスには六本木ヒルズ

こう書くと「いまだにバブルを引きずっているの?」
と思うかもしれない。

しかしケヤキ坂から裏の毛利庭園へと続くイルミネーションを見
にいくのがここ数年、家族のクリスマスのトピックになっている。

加えて今年は「ウルトラマン大博覧会」と日本の現代美術家を
集めた展覧会「東京クロッシング」も行われている。
展望台の夜景も含めて一気に見に行こう、ということで、この週
末は子供づれで夜更かしを堪能した。
「ウルトラマン大博覧会」は以前、川崎にある岡本太郎美術館で
開催されたものとほぼ一緒だったが、オリジナルデザイナーの成
田亨さんのスケッチが多く見られたことと、小松崎茂さんをはじめ
とする事後の絵師の原画が多く見られたのが面白かった。
まさにアナログの時代の手仕事の粋を集めた展覧会だ。

http://www.roppongihills.com/jp/events/macg_ULTRAMAN.html


「東京クロッシング」は「今見たい日本の現代美術作家」というくくり
で多様なジャンルで活躍する日本のアーティストを紹介したものだ。
通常、現代美術といっても見ているほうが気恥ずかしくなるような
ものも散見するが、森美術館のキュレーターの質の高さを再認識
する内容の充実振りだ。

作品を解説する音声ガイド機も無料で貸し出してくれるが、これも
とても楽しい。日本のアーティストも肩の力を抜いて「アートの楽し
さ」を感じる場(作品)を提供してくれるようになってきたと感じた。

http://www.mori.art.museum/jp/index.html

展望台も「ひょっとしてカップルばっかりで気後れするのでは?」と
思ったがまだまだ空いていた。(バブルは去った?)

写真はケヤキ坂下のパブリックアートの前で「iPODのCM風にはじ
ける子供たち」と「東京タワー(ハートマーク付き)」。jump1

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2007年08月28日(火)更新

秘密の滝つぼに入るには3年待て

高校時代に美術研究所の合宿で始めて連れて行かれた西丹沢。
人工的に作られた湖には何本かの川が流れ込んでいる。
そのうちの1本の川に沿って10キロの林道がある。

林道は治山工事の車両以外は通行止め。のんびり歩くと県営の
大きなロッジがある。
すなわち、この道を通うほとんどの人はこのロッジを足がかりに
山登りをする登山・ハイキング客だ。

18から数えて20数年、ほぼ毎年通ったキャンプサイトがこの
ロッジの裏手にある。
通り過ぎる登山客がほとんどなので、広々とした川原を独占でき
る優雅なキャンプ場だ。(そのかわり設備は皆無)
春には山桜と山吹が色を沿え、秋には無尽に流れる星を眺め、
そして夏には秘密の滝つぼで沐浴できるのだ。
この滝つぼはキャンプサイトから徒歩30分。隣の支流沿いにあ
るのだが、まさに秘境。
3メートルほどのなだらかな滝と、5メートル四方で深さも5メートル
ぐらいの小さな滝つぼがある。乗り越えて上に上がれば、さらなる
景観が待っているが、それは行ってのお楽しみにしておこう。

夏の山歩きを越えてこの滝つぼにたどり着くと、みな、自然とパン
ツ一丁(海パン持参)になる。キンキンに冷えた水につかると、
1分ぐらいで頭が「カキ氷を急に食べて頭痛」状態になるのだ。
夏の盛りでも、ほとんど発泡寸前のペリエのような冷えた水で、
体の汗や油が一気に抜ける。飛び込むと目の前でヤマメの群れが
すっと散り、そしてまた集まってくる。

以前、初めて参加した女性(友人の彼女)が水着を忘れたのだが、
みんながあまりに気持ちよさそうで、見ているのに耐え切れず、
Tシャツと下着で飛び込んだぐらいだ。

しかしこの林道、途中に素彫りのトンネルがあり、最近そこに
亀裂が見つかったということで向こう3年ぐらい、林道が通行
止め、ロッジも営業停止となってしまった。
子供が歩けるようになったらまた行きたいと思っていただけに、
この夏に調べてニュースを知ったときはちょっとショックだった。

まあいい。神奈川県の計らいで20年以上林道を車両通行止めに
しているおかげで、西丹沢は荒れることもなくおおらかな自然を
維持してきたのだ。3年ぐらいは待つとしよう。

2006年10月30日(月)更新

Deep-fried Coca-Cola

現在、全米で話題沸騰中なのがこの「コカコーラ味のドーナツ」。

http://www.boingboing.net/2006/10/12/deepfried_cocacola.html

要は、
コカコーラで練った小麦粉を揚げてホイップクリームとシナモンシュガー
とチェリーでトッピングしたものだ。

これをある人がテキサス州のステートフェアで販売したところ、反響が
大きく、米国でこの手の(どうでも良い、だけど面白い)話題を集めた
サイト、ボインボインで取り上げられるや、すでに各地で同じようなもの
を作るやつが出てきている、というニュース。

先週土曜日の朝の日本のテレビの新聞読みニュースでもカバーされて
いた。日本の記者もネットでニュースを拾っているんだなあ。

ジャンクフード好きのアメリカ人(と私)には堪えられないものがある。
うーん、ここ何年かご無沙汰しているが、また久しぶりにテキサスに
行きたくなった。
普通日本の方は、アメリカに出張というと西海岸か、東海岸。よくって
シカゴ、という程度でしょうが、テキサス、特にダラスはとても面白い。

全米8番目ぐらいの大都市ではあるものの、すべてのスケールがなんせ
おおきい。
ブッシュのふるさと、ということもあるが典型的な白人系の保守社会で
石油関係やハイテク関係で富裕層も多いので、飲食から物販まで、
いろいろな新しい業態のテストマーケティングも盛んな土地だ。

スターバックスが天下を取る10年前からフレンチとイタリアンのヨーロ
ピアンカフェが主導権争いをやっていたし、座り読みカフェつき本屋の
ボーダーズもテキサス発祥。ウォルマートの新業態のハイパーマート
(24時間営業!)などもここにあるし、全米で常に顧客満足度や従業員
満足度が1、2を争うコンテナストア(東急ハンズみたいな店)や国内線
専用のサウスウェスト航空もある。

レストランも面白い。テキサスがステーキを食べるだけの場所だと思ったら
大間違い。
もうひとつのメイン、メキシカンでもおいしいお店がたくさんある。

ショッピングモールの総床面積は全米最大だし、カウボーイブーツショップ
などの専門店も、体育館のようだ。

また、車で40分ぐらい東に行ったローカルタウンはつきに1回、5000もの
ディーラーが集まるフリーマーケットタウンに変貌する。
ここのジャンクフードはステートフェアのコーラ揚げに引けをとらない。

ああ、言い出したらきりがない。。

わたしはサラリーマン時代に縁があって20回近く訪問して、この都市が
大好きになってしまったのだが、もし、アメリカで新しいものを見たいので
マーケットリサーチツアーを組みたいんだけど、誰かコーディネートして
くれないか?というリクエストがあれば、喜んでブッキングしますよ!

2006年10月16日(月)更新

入間基地体験搭乗会

春先に行った日本PR協会のセミナーでご縁をいただいた参加者
の方が、実は防衛庁・航空自衛隊の方で、その後も色々と情報
交換させていただいておりました。
(誤解のなきように!防衛庁機密ではありません・笑)

その方から、秋に入間基地で自衛隊機の体験搭乗があるので
参加してみないか、というお誘いを受け、早速申し込んで昨日、
家族で参加してきました。

これは、CH-47Jというダブルローターの最新鋭ヘリコプターです。


CH47-J

CH47-J

CH47-J
当たり前ですが事前にオリエンテーションやボディチェックもあり、
同意書の提示もふくめいくつかのプロセスを踏まされましたが、
カメラやビデオの持込みはOK!

ヘリコプター自体に乗るのが初めてで、2ローターの大型機という
こともあって、一般的なヘリコプターとは違うかもしれませんが、
乗り物としてとても面白かったです。
15分という約束のところ、大宮あたりまで、20分ちょっとの上空
散歩でした。上空750メートル地点を時速220キロで飛びました。

気がついた点は、

1.
ジェットヘリなので垂直にローターで上昇するのではなく、飛行機
のように滑走しながら上昇する。

2.
ジェットとはいえ、2ローターがシリンダーのようなリズムを発生させ
乗っている感じがバイクのハーレーそっくりだった。

3.
機内に柱がない完全モノコックのため、どこで構造体としての強度
を確保しているか、とても興味深かった。

4.
興奮しているので気がつかなかったが、やはりヨーイングやピッチン
グが起きているので、気持ち悪くなる人が何人かいたようだ。

5.
それでも、あたりまえだが運転が上手。
もう帰ってくるときなんか格納庫の前にふんわり着地してタクシー
みたい。

なかなか得がたい経験ができ、家族全員で子供に帰ったような
一日でした。

周りをよく見るとかなりの自衛隊マニアが何人もいて、「ここからこっ
ちは撮影しないでくださいね」とやさしく女性自衛官がさとしてもお構
いなしにパシャパシャ撮影していました。。大丈夫だろうか。。
500ミリ望遠レンズを抱えた子供たち、といったところでしょうか。

最後に繰り返しになりますが、入間基地のホームページ、写真のディレ
クション最高です。

航空自衛隊 入間基地
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会社概要

1999年2月創業。 ビジネスにおけるインターネット活用経験は日本のインターネットの発展の変遷とほぼ同期しており、豊富な経験を有する。 主宰者は企業広報から自己啓発でWEBマスターになった経験から、今後オンラインを中心とした企業コミュニケーションが重要になるとの思いで独立、創業した。...

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個人プロフィール

美術大学デザイン科を卒業後、12年間工業デザイナーを勤める。当時勤めていた外資系メーカーで本社出張を重ねるうち、本社の親組織で行っている「コーポレートコミュニケーション」の役割と重要性に魅了され、セルフリストラして広報部に社内転職。自ら部門を超越した「コーポレートコミュニケーション」を実践する...

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