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2006年10月17日(火)更新

恐るべき子供たち

何度もセミナーなどで参加し、お世話になっている「百式」というサイトに
「Web 2.0 Kid」という記事が出ていました。

15歳と16歳の子供が学校のプロジェクトでつくった「メタ検索エンジン的
なサービス」だそうだ。

記事内容の転載は避けますが、以下参照してください。

・百式記事。
http://www.100shiki.com/archives/2006/10/web_20_kid_resultrcom.html


僕も昔、これと似たような経験をしたことがあります。
あるベンチャー企業のお手伝いで知り合った教育研究者の方が、実は神
奈川県の、ある新設校(中学)で修身、いわゆる道徳の授業を受け持って
いて、あるとき私にこんな事を持ちかけてきたのです。

「雨宮さん、来月の頭なんだけど、私、どうしても学会で出張しなければな
らず、受け持っている修身の授業を空けなければならなくなっちゃんたんだ。
それで、代わりに学校行って授業してもらえないだろうか?」

中学、高校通じて、親の呼び出しを食らったような人間が、どうして修身の
授業などできましょうか?
将来の日本を背負ってたつ若者の前で、私は良心の呵責に耐えられませ
ん。

などと、心の中で反芻していたら、、
見透かされたように、

「雨宮さん、さすがに修身の授業はけっこうですよ。それより、彼らはグルー
プ実習をやっていて、その発表会を控えているんですよ。そこで、彼らに
プレゼンテーションのやり方を教えていただきたいんですよ。」

ああ、なるほど。プレゼンテーション講習なら、(大人相手に)定期的にや
っているので、それなら大丈夫かな、と興味が先にたったので、気軽に受
けてしまいました。

当初、「どうせ中学校だから、模造紙に”丹沢の自然と水の活用”かなんか
をまとめて、数人で発表するのだろう」、とおもっていたのですが、話を聞く
と見事に裏切られました。

一応、視聴覚教室にプロジェクターがある、というのでPCでパワーポイント
にまとめた大人用のレジメをすこしアレンジして準備していったんですね。

そしたら教室には40台のデスクトップマシン(数年前の当時はWIN-NT)
が並び、生徒はそれぞれIDとパスワードを持っているのです。

で、はじめは僕の話を聞き、「ではPCを立ちあげてください」というやいなや
電光石火のキーボードワークでログインすしました。ああ、当然ほとんどの
生徒がブラインドタッチです。


結局わかったことは、彼らは研究課題をすでにパワーポイントを使ってまと
めている、ということ。
そして、僕に期待していることはパワーポイントの使い方でも、画面のまとめ
方でもなく、純粋に

「聞く人に響く効果的なプレゼンテーションとは?」

というものだったのです。

講義のあと、個別に教室を廻り、彼らの悩みを聞いてみると、レベルは日常
わたしがプレゼンテーション講習でお花h死しているものとまったく同じか、下
手するとそれ以上でした。

でもよく考えると彼らは、13,4歳。あと6~7年もすれば大学在学中に起業、
なんてこともありえるかも。。
思わず名刺配って、

「なにか困ったことがあったらおじさんに相談しなさい」

なんて言いたくなっちゃう、さもしい自分がいてとっても恥ずかしい思いをしま
した。

今のベンチャーを引っ張るのは76世代、なんていいますが、それもうかうか
していられないかもしれませんね。
ウチの新人も80年代ですし。

思えばきっと彼らはちょうど大学に入った頃。
どこかでこのブログを読んで、メールが飛んでくるのを楽しみにしています。
(まだ懲りていない!)

2006年10月16日(月)更新

入間基地体験搭乗会

春先に行った日本PR協会のセミナーでご縁をいただいた参加者
の方が、実は防衛庁・航空自衛隊の方で、その後も色々と情報
交換させていただいておりました。
(誤解のなきように!防衛庁機密ではありません・笑)

その方から、秋に入間基地で自衛隊機の体験搭乗があるので
参加してみないか、というお誘いを受け、早速申し込んで昨日、
家族で参加してきました。

これは、CH-47Jというダブルローターの最新鋭ヘリコプターです。


CH47-J

CH47-J

CH47-J
当たり前ですが事前にオリエンテーションやボディチェックもあり、
同意書の提示もふくめいくつかのプロセスを踏まされましたが、
カメラやビデオの持込みはOK!

ヘリコプター自体に乗るのが初めてで、2ローターの大型機という
こともあって、一般的なヘリコプターとは違うかもしれませんが、
乗り物としてとても面白かったです。
15分という約束のところ、大宮あたりまで、20分ちょっとの上空
散歩でした。上空750メートル地点を時速220キロで飛びました。

気がついた点は、

1.
ジェットヘリなので垂直にローターで上昇するのではなく、飛行機
のように滑走しながら上昇する。

2.
ジェットとはいえ、2ローターがシリンダーのようなリズムを発生させ
乗っている感じがバイクのハーレーそっくりだった。

3.
機内に柱がない完全モノコックのため、どこで構造体としての強度
を確保しているか、とても興味深かった。

4.
興奮しているので気がつかなかったが、やはりヨーイングやピッチン
グが起きているので、気持ち悪くなる人が何人かいたようだ。

5.
それでも、あたりまえだが運転が上手。
もう帰ってくるときなんか格納庫の前にふんわり着地してタクシー
みたい。

なかなか得がたい経験ができ、家族全員で子供に帰ったような
一日でした。

周りをよく見るとかなりの自衛隊マニアが何人もいて、「ここからこっ
ちは撮影しないでくださいね」とやさしく女性自衛官がさとしてもお構
いなしにパシャパシャ撮影していました。。大丈夫だろうか。。
500ミリ望遠レンズを抱えた子供たち、といったところでしょうか。

最後に繰り返しになりますが、入間基地のホームページ、写真のディレ
クション最高です。

航空自衛隊 入間基地

2006年10月13日(金)更新

海外航空券の秘密

3月に参加したアメリカのコミュニケーション団体から、団体としての活動を
まとめたジャーナル(冊子)を発行するので、日本の企業コミュニケーション
の現状と可能性をまとめてみないか?というオファーをいただきました。

A43枚程度の短いエッセイですが、結果ご興味をいただき、載せていただく
ことになりました。

このジャーナルの発行を記念したセッションが11月にボストンで行われる、
ということで、この度ゲストとして参加しないか?とお誘いをいただきました。

とてもうれしいことで、しかも一年で一番航空券の安い時期(往復4万円台!
)だから行っちゃおうかな、と思ってチケットやさんに寄ってみたのですが、そ
こで面白い(面白くない)話を聞きました。
現在、皆さんご存知のように石油価格が高騰しており、運賃以外の負担を
乗客が強いられているのですね。

すなわちサーチャージ(いわゆる追加燃料代)が値上げにつぐ値上げで、北
米路線はただいま3万5千円だというのです。(往復ですが)
春は1万円にも満たなかったのに。。

この価格は毎月変動し、いわゆる彼らのビジネスのチケット代金には含める
ことができないので、別表示となるわけです。
(格安航空券だけでなくパッケージツアーも、もちろん同様です)

皆さん年末休暇の予算編成ははきをつけてくださいね!
家族4人となったら、、頭がくらくらしてきます。

2006年10月11日(水)更新

金沢21世紀美術館

今、注目の動物園といえば北海道の旭山動物園。

そして注目の美術館といえば金沢21世紀美術館です。

建物そのものも、昨年のGマーク(グッドデザイン賞)の金賞に
選ばれていることからもわかるように、今までの権威主義的な
建築とは違い円形で外壁がすべてガラスでシースルーという
のも新鮮です。

今回、金沢での仕事をいただいたとき、否が応でもモチベーシ
ョンがあがったのは、ここを訪問できるチャンスがあったからで
す。正直に言うと。はい。

http://www.kanazawa21.jp/ja/index.html
常設展示で目を引くのは大きな室内の天井が四角く切り取られ
移り行く空が見えるというタレルの作品。
それと、プールの中から外が見られるというレアンドロ・エルリッヒ
の作品。

企画展もちょうど、川崎和男さんのもので、元工業デザイナーとし
て色々思うところがありました。。

伝統美としての兼六園のすぐ隣にモダンな美術館がとても自然に
フィットしてました。それも、文化を感じる金沢という町の特徴かも
しれませんね。

最近は地方にもすばらしい美術館が増え、訪問の楽しみが本当
に増えました。

room

pool

2006年10月10日(火)更新

メディアマスター養成コース

先週は金曜日から日曜日まで、金沢に出張してのセミナーがあったため、
木曜日のブログが書けませんでした。。
この金沢の2日間のセミナーというのは、石川県IT総合人材育成センター
の主催で、「メディアマスター養成コース」と銘打ったはじめてのシリーズで、
以下のような目的で設置されました。

=========================================================
高度な情報化インフラが整いつつある現代、企業はステークホルダー(企
業活動を行う上で関わる全ての人)に対し、さまざまなメディアを通して、
戦略的なコミュニケーションをとる必要があります。
「メディアマスター」とは、企業・顧客・従業員といった全てのステークホル
ダーに対して、いかに効果的なコミュニケーションを行い、それを業績へと
結び付けていくかを考え、実行し、マネジメントする人材であり、今後どの
企業においても必要不可欠です。
本講座では、社内外の情報リリースを目利きする能力を持ち、現代のデジ
タル・テクノロジーを駆使し、企業がとるべき最適な メディア戦略、情報戦略
を立案、実行、マネジメントできる人材を養成します。
==========================================================
20回にも及ぶ充実したセミナーの口火を切らせていただく形となり、とても
緊張しましたが、10数名の参加者の皆さんの意識は高く、居眠りする人も
なく、真剣に話を聞いていただくことができてとてもよかったです。

初日、台風を避けるように羽田から向かい、到着してそのまま4時間セミナ
ー、ということもあってか、初日のほうが喉に疲れが来ました。

初日の夜にプロデューサーの方と近江町市場という場外市場の中にある
庶民的な居酒屋食堂で夕食をとりましたが、安くてもお魚がおいしく、お
酒のあまり飲めない私は、お刺身だけでなく、フグの子の粕漬けと目鯛の
西京漬けでご飯1膳食べちゃいました

翌日2日目は終日セミナーだったのですが、フグ子のパワーのおかげか、
初日にもまして難なく乗り切れました。

本当は1泊2日で帰ることもできたのですが、日曜日は念願の「21世紀美
術館を見に行く」という野望があるため、もう一泊。
朝から茶屋町と武家屋敷、寺町、と歩いて美術館を見たら、となりの兼六
園に行く時間はなくなってしまいましたけど、もう十分でした。

帰りの飛行機は、晴れた夜空の上で光り輝く満月が、すーっと流れて行く
のを見ました。

今回は最後に課題をだし、2週間後にもう一度講評に伺います。
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