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2006年05月22日(月)更新

どんな会議をしていますか?

今回のお題に対するお返事は、現在の自分の会社、というよりも
勤めていた頃の経験談になります。もっとも、エッセンスは今の
自分の会社でも継承し、効果はでています。

都合2社でサラリーマン経験をもつ私ですが、それぞれの会社に
素晴らしい理念、ビジネスモデル、教育システム、仕事のルール
がありました。

しかし一番大きく違ったのが、「会議の持ち方」でした。
転職後、2社目の会社で偶然に以前の会社でもおせわになった広告
代理店のアカウントの方とお会いすることができた時の彼のコメン
トが今でもわすれられません。
「雨宮さん、I社は楽ですよね。3時のミーティングと言うと、確
実に4時に終わるので5時からもう一本アポを入れられる。だけど
T社の場合は終わりが見えないので恐くて次のアポを入れられない」
というものです。

会議の進め方に付いて、いろいろなベストセラーが出ていたり、セ
ミナーもありますが、私自身の経験では、その2社目でお世話にな
った会社ほど、徹底して実践している組織を見たことがありません。
「なるほど、勝っている会社と言うのはこのようなことをやってい
るのか」と思いました。

通常、「効率的な会議」とか「生産的な会議」というと、会議その
もののあり方を徹底的に見直します。
しかし、1時間で終わる会議のために、その会社は周到な用意をし
ます。事前の仕込み、あるいは事後、どう次につなげるか?の意識
がはっきりしているのです。
つまり、会議そのものをどうするか?というよりも、「あくまで
ビジネスをどう効率良くすすめるために会議はどうあるべきか」と、
システムとして会議を突き詰めていった結果だ、ということなの
です。

そこには、パワーゲームも、足の引っ張りあいも、無言のやり過ご
しもありませんでした。
具体的な方法論はその会社のIPに関わることなのでここには詳細に
書くことはできません。

もし、このブログをお読みの経営者の方や経営企画、広報の方で、
「どうしても聞きたい」という方がいらっしゃれば、お話差し上
げることも可能です。(対価は要求いたしません)
気軽にお問い合わせ下さい。
ロジックや仕組みを理解することはとても簡単です。しかし全社的
に導入するところまで構築しなければ、ビジネスに影響するまでの
効果は見込めないと思います。

2006年04月21日(金)更新

理想のビジネスパーソンとは?

今、コミュニケーションツールの開発をお手伝いしている、人材教育系のベンチャー企業があるのですが、先日、そこの商品(セミナー)説明会がある、というので参加してきました。

ちょうど新年度ということもあり、50名を超える人事の採用担当や教育担当の方が集まっていました。

実際のセミナーをダイジェストで体験することでそのセミナーの良さをわかっていただこうというもので、とてもわかりやすく、参加者の皆さんも結構熱くなっていました。

そんな中、興味深かったのが、「皆さんの会社では、どんな人材が必要ですか?御社の理想とするビジネスパーソンって、キーワードで一言で言うとなんでしょう?」という質問が出ました。
それぞれが5つぐらい頭に思い浮かべ、順番に発表していく。アイディアが切れるまで4周ぐらいしたでしょうか?そして、それをさらに多い順にしぼり、最後にまた人気投票で選んだトップ5が以下のリストです。

5.倫理観、素直さ
4.行動力、実行力(コミットメント)
3.創造力
2.決断力・判断力(自律)
1.コミュニケーション能力

「倫理観」が出てくるあたりは世相を反映していると思いますが、3位の創造力(クリエイティビティ)と、トップがコミュニケーション能力、というのは驚きました。
昨晩もテレビ東京のワールドビジネスニュースサテライトで、新人研修や管理者研修の話題を取り上げていましたが、やはり(特に)管理職のコミュニケーション能力の低下が問題になっていると報じていたので、コミュニケーション能力の欠如は「現場の叫び」なんでしょう。

2006年04月10日(月)更新

Dark side of the moon

現在小菅で拘留中の元経営者さんのお話です。

僕自身は、審判を待つ彼に対し、意見を言う立場にはありません。
ただ、僕自身が知りうるある一面を事実に基づきお話します。
(彼自身を擁護するつもりはありません・事件とは別の話です)
彼自身が2003年からやっっているブログも、今私が書いている経
営者ブログが、こうして認知を得るきっかけになった一因を担ってい
るといっても過言ではないでしょう。
たしかに、誰と焼肉食べに行った、というようなエントリーもあった
かもしれません。

彼の会社が地検特捜部の強制捜査を受け、彼自身が逮捕されたとき、
僕自身も彼のブログを訪問しました。
そのときに感じたことは、
「瞬間的に3000のコメント、数百のトラックバック、おそらくは
数10万からのアクセスを受けても、閲覧パフォーマンスがまったく
変わらない」

ということです。

日ごろ、企業のオンライン(WEB)危機対応や不祥事対策をチェッ
クしていると、やはり集中的なアクセスでページがまったく見えない
ことや、ダウンしてしまうWEBサイトも珍しくないこともあり、こ
れだけの注目度でまったくアクセスに問題がない、というのは、「I
T企業とは名ばかりの金融企業」と揶揄される中で、ある意味、あな
どれない技術力をしっかりと持っていたんだなあ、と思いました。

古くは東芝ビデオ事件や六本木ヒルズの回転とびら事故、JR西日本
の脱線事故など、有事の際にどれだけの衆目がWEBに集まるか、は
企業WEB管理者のはかりしれないものかもしれません。
よって何かが起きたときを想定したサーバーパフォーマンスを持って
いる企業サイトはそんなに多いとは思えません。

経営者ブログを書かれている皆さんも、いくつかのフリー系のブログ
を利用された経験のある方もいらっしゃると思います。
今一度、この会社のブログサイトを回遊してみてください。
ページ遷移の軽さ、スムースさは、いまだ特筆モノです。


また一昨年、彼の会社が近鉄を買収しようと画策していたとき、私の
知人がちょうど野球関連のネットコンテンツを開発していて、どこか
にデータの供給先を探していました。

私自身は、彼とは一度も面識がないのですが、今からさかのぼること
8年前、彼がちょうど大学ベンチャーで制作会社をスタートさせたば
かりの頃、ある会社の紹介で、フォームCGIプログラムを1本作っ
てもらいました。

メールだけのやり取りでの仕事でしたが、その後も何かあれば、年に
1度程度、メールのやり取りをしていました。

そんな疎遠の中での突然のメールにもかかわらず、私がメールを投げ
てから彼が返事をくれるまで、ほんの2時間程でした。

あとで彼のスタッフから聞いたところ、本当に毎日数1000件のメ
ールをチェックしているのだそうで、その速さは驚異的だといってい
ました。

私が驚いたのは、約50行近い長いメールだったにもかかわらず、端
的に確認したいポイントを3つ挙げ、それが確認できればスタッフを
紹介する、と書いてありました。

私が紹介者に確認を取り、返事を書いたのがその1時間後、都合4時
間後には、

「雨宮さん、了解しました。それでは私のスタッフに紹介してミーテ
ィングをセットさせますので、あとはよろしくお願いします」

と返事が来ました。
もちろんスタッフの方からも即、返事が来て、翌週の打ち合わせとな
りました。

残念ながらご紹介したお話はまとまりませんでしたが、意思決定のス
ピードと、やり取りの明快さは、私が昔お世話になっていた外資系C
PUメーカーに近いものがあると感じました。

大手の企業さんであっても、会議に呼ばれるとやたらいっぱい人が出
てきて、しかし会議の目的も誰が意思決定するのかも、ミーティング
が何時に終わるのかもはっきりしないことがまだまだ少なくないのも
現実です。
機会があればあの意思決定スピードの秘訣を伺ってみたいものですが、
もうしばらく時間はかかりそうですね。
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