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2006年05月23日(火)更新

趣味の効用

結婚してから子供が生まれる前、すなわち15年前から8年前まで、
私たち夫婦は軽い病気にかかっていました。
それは一種の「収集病」というもので、気がつけば「なんでこんなに
モノがあふれかえっているの?」という状況でした。

子供が出来てからも、そもそも家の中がおもちゃ屋さんのような状
況で「これらはオモチャのようでオモチャではない」ということを子供
にわかってもらうのが大変でした。
うちにあふれかえっているのは、以下のようなものです。

・ベークライト(戦前の古いプラスチックの元祖)製品
・3D写真およびビューマスター
・お風呂で遊ぶゴムのアヒル
・アールデコ小品およびグラフィック
・スペース(宇宙もの)トーイ
・CDおよびレコード

こんなことをしている一番の弊害はもちろん散財ですが、わずかながら
メリットがあるとすれば、それはモノを見る目を養うことができる、という
ことです。

こんなご縁で知り合った骨董の先生は気さくな方で夫婦とも可愛がって
いただいているのですが、いわゆる「目キキ」になるのには近道はない、
「本物をたくさん見る」ことと「黙って自腹で100個集める」ことだ、とおっ
しゃっていました。

そうすると骨董市やフリーマーケットを歩いていても、探していたものが
向こうから声をかけてくるようになる、という感覚になるのだそうです。

企業のWEB活用のお手伝いの仕事をしているので、どんな会社がど
んなWEBを持って活用しているかを常に調べまわっています。
これもニュアンスとしては上記のコレクションと同じで、毎日見ているこ
とで嗅覚が発達します。
「どんな仕掛けがあるのか?」、「何が狙いか?」はまだよいとしても、
時々「往々にしてこういうところはリンクミスがおきやすい」というものを
ズバリ見つけたりもします。

散財の言い訳をむりやり仕事にすげ替えたようなオチですが、「感覚値
は数をこなすことで定量化できる」という論理をコレクションから学びまし
た。

幸い、子供が出来てから夫婦ともにかなり病気(というか催眠)から目
覚めてきて、今はかなりの勢いでコレクションの整理をしようかと考え
ています。

戒めのために家内のコレクションを開示します。(画面の数倍あります)
ゴムのアヒル
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