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2009年12月17日(木)更新

本年のセミナー終了

昨日、レギュラーで春と秋に2回担当させていただいている宣伝会議
の「インターネット広報講座」の最終回(10回目、私の担当は5回)を
無事、修了することが出来、合わせて今年のセミナーも最後となりまし
た。

現在は業務が立て込んでおり、セミナーだけでも一区切り付いたので
つかの間、ほっとすることが出来ました。

何度も書いていますが、今年は前半に急激に業績が落ち込み、組織を
維持できなくなりました。軌道修正とともに規模を縮小しましたが、夏以
降、なんとか規模に合う業務を取り戻すことが出来、今は前半の負債を
取り戻すべく孤軍奮闘しています。

セミナーに話を戻すと、ここ数年は年間のセミナーのコマ数(ひとコマ2
時間換算)が徐々に伸び50~60を越えるようになっていました。
しかし市況の落ち込みもあり、セミナー数も今年は落ちるだろうな、と予
想していたのですが、ふたを開けてみれば今年も結局50コマを越える
セミナーをこなしていました。

fukuoka2009
昨年に比べ、自社主催セミナーが減ったことを考えれば、受託のセミナ
ーはほとんど減っていなかったことになります。

特徴としては

1.オンラインPRに対する地方の企業の興味や課題が高まってきたこと

2.一般的な株式会社以外の法人(財団法人や独立行政法人、社団法
  人、学校法人、宗教法人など)の広報コミュニケーション担当者の方
  の参加が増えたこと

3.一方的に聴講する座学ではなく、ワークショップなど、グループで考え
  実体験するタイプのセミナーが増えたこと

などが挙げられます。

出来るだけセミナーの最後に質疑応答の時間をとるようにしているので
すが、そういうときに挙手して質問をくださる方はまだまだ少ないようで
す。
しかし、事後にメールでかなり詳細な、具体的な質問や悩みをいただく
ことが多くなりました。
また、以前は私自身が率先して生徒を束ね、メーリングリストを作ったこ
ともありましたが、最近では懇親会のときに有志がメーリングリストを作り、
招き入れてくださることもありました。

緩やかに、来年も数多くの出会いに恵まれることを期待しています。
今年お会いした皆さんも、ぜひ気軽にメールいただければと思います。

2009年10月08日(木)更新

名刺の可能性

仕事柄よく名刺をいただきます。

昨日はセミナーの懇親会があったのですが、ある自然保護団体の方から
いただいた名刺はなにやら裏がカラフル。

話を聞くとポスターの再利用なんだそうで、当たり前ですが一枚一枚絵柄
の部分が違うのです。

私がいただいたものは、裏がちょうどパンダの耳でした。
次の方がパンダの顔でしたから、おみくじで言えば「中吉」といったところで
しょうか。
いままで色々な方から色々な名刺をいただきましたが、レイアウトやデザイ
ン、文字のフォント、色などで受ける印象や信頼度がだいぶ違うことに気が
つきます。
そういう意味では非常にミニマルなコミュニケーションツールですが、アイデ
ィアにあふれています。

加えて最近は会社の名刺に加え、社会貢献やコミュニティに加わって独
の勉強会をやっている方など、「自分ブランド」で名刺を複数もつ方が増え
てきました。
ソーシャリティ(社交性)が高まってきていることの証左でしょう。
ミクシィやトウィッターなど、オンライン上の「ソサエティ」が増えてきている
ことも影響しているかもしれません。さまざまな「自分」を持てるようになって
きたのですね。

それでも「名刺」という旧来のコミュニケーションメディアが廃れず、そのミニ
マルなツールのデザインや表現に工夫をこらし楽しんでいる方を見ると嬉し
くなります。
赤外線で情報交換も良いのですが、ちいさな創造性(クリエイティビティ)を
発揮すれば、そこに沢山の情報(コンテキスト)を持てるのが名刺、といえる
かもしれません。

2009年09月28日(月)更新

世の中を変える力

先週の連休は「里山を元気にして地域と環境を再生しよう」とロハス村
建設を計画中の大月の友人にさそわれ、「ツリーハウスを作ろう」とい
うイベントに参加してきました。
http://www2u.biglobe.ne.jp/~vivis/okabekougyousyo/info.html

事前に聞いていた事ですが、里山再生の第一歩としてすでに山の中腹に
巨大なステージを作っていて、彼女はそこでヨガレッスンなども始めて
いるようです。
前日(月曜日)の午後に東京を出て、連休渋滞を避けて無事、大月着。
この日は彼らの家にも多数のゲストが集まるため、彼らの友人の地元
の方が「趣味でやっている」庭先のキャンプヤード(といってもログ
ハウスと囲炉裏つき)でバーベキュー、そして宿泊施設に泊めていた
だきました。
(この方はこのログハウスとは別に自分の家の脇の山肌にツリーハウ
スも持っている!)

一応バーベキューの材料も調達して行ったのですが
「そんなもん喰うな」
と採れたてのイワナを焼いてくれました。

さて、翌朝いつもの岡部鉄工所にあつまり、国道を渡って直ぐの
里山に登りました。約15分ですが、上がりかまちは直登で、息が
あがります。

しかし見えてきたステージははるかに予想を超える大きさ。
ちょっとしたコンサートぐらい出来る広さがあります。
もちろんプロが作っているのでしっかりしたものです。

logstage01

ツリーハウスは数名の職人(プロ)とボランティアだけで10時に
始めてものの4時間で8割がた出来てしまいました。すばやい。

log02

log03

log04

log05

log06

その間、エコクッキング(太陽光発熱)の実験工作もあり、
まわりの雑木林で栗拾いをしたり、子供達も大満足でした。

当日はログハウス関連の雑誌の取材も来ていましたし、数多くの
地元林業従事者、山をお持ちの方、環境関連のNPOの方などが
集まっていて、これをきっかけに里山全体の有効活用のために
これからさまざまな施設や畑を作ったりするために地図を広げ、
話がどんどん進んでいくのが感動的でした。

山の中にこんなに大きなステージを作ること自体ありえないこと
なのに、思いがつながるだけでどんどん形になっていく。
このようなポジティブな力が世の中を変えていくんだな、と実感
しました。

子供は昆虫採集を目当てにしていましたが時すでに遅し。
かわりに小粒ですが栗をいっぱい拾っていました。
連休最終日はその栗で栗ご飯を作りましたが、甘みは少ないもの
の立派な栗ご飯ができました。子供にとっては、まだ拾った木の
実で食べられるものができるのが不思議なようでした。

佐々木さん、
いつもどおり、素敵なひとときをありがとうございました。
来年はキャンプにも行けそうで楽しみです。

2009年09月18日(金)更新

コミュニケーションメディアの可能性

しばらくブログの更新が滞っていました。

言い訳ではないのですが、その間にやっていたことは、主に新しいコミュニケ
ーションメディアの可能性についての考察です。
特にTwitterを使い始めています。

Twitterの可能性、特に企業における利用価値はどんなところにあるのだろう?
と考えると、ほぼ同時にそのようなエントリーや記事リンクが上がり、その連鎖
が見えると面白いのに、と考えると効果を可視化する技術が発表されたり。
まさに同時進行を感じます。

僕自身が面白いな、と感じるのは他のソーシャルメディアよりも濃い人間関係
のシンクロナイゼーション(同期性)が見えることで、4次元的というか、コンテン
ツ(発言)に「何故今なのか?」という意味が加わることで140文字をはるかに
越える情報が伝わってくるからです。
「仕掛け」としてどうビジネスに使うのか、はあまり興味がない(というか皆さんが
考えているのですぐ良いサービスがいっぱい出てくるでしょう)のですが、コミュ
ニケーションとして捉えたときの新しい価値を感じます。

「どうなの?」と人に聞くより、ぬるく始めて感じを掴むほうがよくわかると思いま
す。

さて、もうひとつ。
この間に見ていたのは企業コミュニケーションにおける動画「Corporate Movie」
の可能性です。

ちょうど秋のセミナーシーズンが始まるのでレジメの見直しをしていた経緯もあり
ますが新し久、興味深いものがいっぱい見つかりました。

今日は連休前ということもあるので新旧、いくつかご紹介しましょう。


一般的な企業紹介ではシスコシステムズはCGを取り入れてうまくまとめています。
http://www.youtube.com/watch?v=8a9b3V8UztQ

日本企業では会社のキーメッセージ「水」をテーマにサントリーがきれいな映像を
作っています。「水と生きる」
http://www.suntory.co.jp/company/mizu/advertising/index.html

海外では数年前に日立USAが日本企業としては出色のできのコーポレートフィル
ムを作っていました。
http://www.hitachi.us/truestories/

今は切り替えて無くなってしまいましたが最初のバージョンの映像が特に気に入っ
ていました。(以下)ユーチューブ様様ですね。
http://www.youtube.com/watch?v=VbKaVGXUOnA

ヨーロッパのダウケミカルは「Human Element」という社内外を通したコミュニケーシ
ョンキャンペーンを実施しました。これも見ごたえがあります。
http://www.dow.com/hu/


上記のダウもそうですが、ヨーロッパはBtoB系の企業のほうがこのような品質の高
い映像を積極的に作っている気がします。BASFも負けていません。
BASF
http://www.tvservice.basf.com/en/tv-service.html


残念なのは数年前まで富士フイルムがやっていた「Earth from above」などのフラッ
シュコンテンツがみられなくなってしまったことです。
富士フイルムらしい、「映像技術」だけでなく「情感」に訴える表現を味わえたので
ちょっともったいない気がしました。

皆さんのオススメの企業映像(コーポレートムービー)があればぜひ教えてください。

2009年08月20日(木)更新

Twitterの影響力

私自身、主に企業のオンラインコミュニケーション(ネット活用)などを
テーマに年間60コマ近くのセミナーや講義を行っていますが、主題に
対する興味や意識が年々高まってくるのを実感しているものの、ソー
シャルメディアの影響力を感じるのは、ブログのトラックバックやエント
リーでカバーしていただくぐらいでした。

ここ数年、米国のコミュニケーション関連のコンファレンスに参加してい
て参加者に大きな変化が現れてきたのを実感しています。


ほんの3年ほど前のことですが、会議に出席している隣の参加者が、
話を聞きながらせわしなくノートPCでタイピングしているのを見ました。
議事録を書いているのかと思ったら、彼はブログのエントリーを上げて
いるところでした。
しかもプレゼンテーションが終わる前にそのエントリーを見た人(多分場
内の別の参加者)がフィードバックコメントを上げているのを見せてくれ
ました。

そうなると、質疑応答の時に無駄にみんなぞろぞろ順番待ちで並ぶ
必要もなくなってくるのです。なぜならすでにどういう質問をすべきか、
の意識共有が出来ているからなんですね。
それだけでも
えらい事になっているなあ、と感じたものです。

ところが昨年あたりから徐々にノートPCを持ち歩く人の姿がさらに減っ
てきたように感じたのです。
コンファレンス会場でもホテルのフリー無線LANのパスの告知もしなく
なりました。

さらに今年のサンフランシスコのコンファレンスでは、その場でノートPC
を広げている人はほとんどいませんでした。

それでもほとんどの人が手元で何かをやっています。

よく見るとブラックベリーやiPhoneなどのスマートフォンでTwitterをやって
いるんですね。みんな。

一緒に日本から参加した仲間もその手(失礼)でした。
覗かせてもらうと、

「こちらの分科会は新しい発見がなく、刺激的ではないので出ようかと思う」

とか

「こちらの部屋は盛り上がっている!」

「このジョークは秀逸だ」

などの意見交換をしているんですね。

なので、始まって5分も立たないのに、いきなり席を立ったり、後からぞろぞろ
入ってきたり、ということが多くなりました。

おお、ライブでコンファレンス・オプティマイゼーションが行われている!

まだ日本ではあまり見かけない光景かもしれませんが、数年後を考えると
ちょっとぞっとします(笑)。

そのうち講師も横の画面でTwitterをモニターしたり、それを投影してその場で
意見を聞き入れたり、助手にレスを入れてもらったりするようになるでしょうか。

想像するとますます忙しくなりますが(笑)、テクノロジーに振り回されないよう
に、生産的な議論が弾むようにうまく付き合えるといいな、と思います。


ちなみにTwitterは今月から少しずつ使い始めています。
フォローしてください(笑)。
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