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2007年01月23日(火)更新

危機管理から見る不二家の対応

企業危機管理の専門家である田中辰巳氏は、「じゃ、不二家は
どうすればよかったか」と問われて、最初の会見で「ケーキ事業
から撤退します」と言うべきだったという。

と、日経ベンチャーの神足裕司さんのコラムで書かれていた。
http://nvc.nikkeibp.co.jp/members/COLUMN/20070122/107695/

このコラムは秀逸だ。
お客様の感情を理解すること。
時代の変化を受け入れ対応すること。
積極的にコミュニケーションをとること。

ここで触れられている「経営者に求められること」は非常に明快
で、今日の不祥事(危機対応)のエッセンスが語られている。
読んでいてとても参考になった。

(雪印はその後の社員一丸となった取り組みを聞き及んでいるので
一緒にはしたくないが)


わたしとして気になったのはもちろん神楽坂の不二家だ。
ここも不二家のフランチャイズの一員だが、全国で唯一、オリジナ
ルの「ペコちゃん焼き」を売っていることで有名だ。

「焼けたペコちゃん」というシュールな「食べられる現代アート」(大
げさ)が105円で買える店だったのだが、やはりWEBを見ると「当
分販売自粛で閉店する」とある。
経営者にとってはお客様だけでなく、そのブランドを信じて商売に
関わっているすべての人への責任も大きいのだ、ということを実感
した。
ペコちゃん焼き、再開したら買いに行きますとも。

http://www.syoutengai-web.net/kagura/fujiya.htm

2007年01月19日(金)更新

企業広報誌

ここ数年、社内広報やイントラネットの話をいただくことが増えている
こともあり、話題のひとつに「社内報の見直し」というものがある。

端的にいえば、「社内報の電子化」だ。

そもそも昨年、イントラネットの影響力について日本経団連から寄稿
を要請されたときに、「あえて印刷物は印刷物のよさがあるので、
理になんでも電子化するというのはいかがなものか」というお話を
差し上げ、それが複数回連載にお話が膨らんだ経緯ともなった。

外向けには「企業広報誌」というものがあり、これも数年前の「メセナ
ブーム」をピークに各社が盛隆を競った。

広告宣伝と違い、「継続」が命の広報コミュニケーションにとって、それ
らをどう維持するか、というのは大きな問題だと思う。
わたしは紙のメディアが大好きで、オフィスも雑誌があふれている。
もちろんいくつかの企業広報誌を購読していて、これがとても面白い。

すべてをチェックしているわけではないが、いくつか質の高いものをご
紹介する。


富士ゼロックス「グラフィケーション」
「グラフィック」と「コミュニケーション」から作られたタイトル。毎回ほぼ
すべてオリジナルの取材によるコンテンツでA4・50ページ、フルカラー
というボリュームだ。(購読無料)
ほとんどの写真の主役が「人」というのもすばらしい。
http://www.fujixerox.co.jp/company/fxbooks/graphication/

日本IBM「無限大」
なんと創刊が1969年。
発刊は年2回だが、毎回1つの話題を特集テーマに、グローバル時代
におけるテクノロジーやビジネス、科学、社会、文化、教育など様々な
切り口のコンテンツが魅力。

内容はPDFで見られるが、冊子の場合は有料。
しかし本社の受付まで行けば無料でいただくことが出来る(笑)。
http://www-06.ibm.com/jp/ibm/mugendai/no120/index.html


他には、厳密には企業広報誌ではないが、メルセデスベンツのオー
ナー向けに配布されている「メルセデスマガジン」。
これは編集デザインが秀逸で、レイアウトやフォントひとつにもレベル
の高さを感じる。もちろん記事もビジュアルもすばらしい。

私自身はメルセデスのオーナーではないが、何冊か友人に譲って
もらい感動した。まさにプレステージ!
ボルボも悪くはないが、たぶんアベレージなんだろう。。。

やはり商品単価の高い業態はコストをかけられる、ということなのか。
総じて金融(銀行)系は「あらゆる品質がいまいち古くさい」ところが
多いようだ。

金をかけているかどうかよりも、「企業として語れる文化を持ちえて
いるか」がポイントのようだが、広報誌の継続は、ひとえに経営がその
価値を認識しているか、に因るんだと思う。

2007年01月18日(木)更新

WEBサイトリニューアルのアプローチ

弊社も現在、自社WEBサイトリニューアル(構想)中だ。

多くの会社はリニューアルのタイミングを決め、一気に
変更する場合がほとんどだが、

「すでに新しいメッセージに変える事に決めているんだ
ったら、古いメッセージを残すのはやめよう」

という発想で一時的にサイトをシャットダウンする例は少
ない。
(1996年のアトランタオリンピックの時にナイキが半年近く
シャットダウンしたのは衝撃的だったが)
この会社は、京都にある、インタラクティブコンテンツ制作
を強みとする「ワン・トゥー・テン・デザイン」ウェブプロダ
クション。

http://www.1-10.com/

シャットダウンしていてもメッセージとクオリティ(クリエイ
ティビティ)を感じる。

oneten

2007年01月15日(月)更新

電子年賀状を使う人は少ない

インターネットが始まってから、割とすぐにスタートしたサービスに
「電子ポストカード(年賀状)」というものがある。

けっこう、これによって郵政省メールは駆逐されるか!?とも言わ
れたが、どっこいまったく普及しない。

きっと誰もが一度は利用したこと、もしくはもらったことあるんだろ
うけど、あんまりうれしさを感じないからなんだろうなあ。

なんでもテクノロジーで解決しないところがコミュニケーションの
奥深く、面白いところなんだなあ。

もちろん僕も、会社もプライベートも年賀状はそれなりにオリジナリ
ティに気を使っているし、それを考えるのも、また楽しみ。

しかし!さすが、メール道、ブログ道の師範は先を読まれている。

「ブログ年賀状」
これはありだ。

電子ポストカードの難点は、「届いたけど、実態(情報)がない」と
いう点。
ブログであれば、紙の年賀状に書ききれない決意や今年の展望
など、メッセージにあふれたコメントを届けられる。

年賀状にブログアドレスを書き、コメントやリプライをくれた人には
プレゼント、など、メディアミックスアプローチさえ可能。

年初より勉強になった。久米さん、いつもありがとうございます。

2006年11月20日(月)更新

とんぼ返りで神戸出張

一昨日の土曜日は、仕事でお世話になっている日本生活協同組合
連合会(COOP)のイベントを見に行くため、日帰りで神戸に行って
きた。

当初、神戸かあ、疲れるなぁ、、。と思ったのだけど、展示会場が
ポートピア国際展示場、ということでできたばかりの神戸空港の
となり、とあれば交通はそんなに不便じゃないか、と勢いで。

近い!あっという間!そして安いぞスカイマークエアライン!
このイベントは「たべるたいせつフェスティバル2006」というもので、
現在、注目されている「食育」をテーマに、食の安全性と生活を考え
る生協ならではの活動をPRしようというものだ。

昨年はじめて東京で開き、今年は2回目で京阪神では初めての大規
模な開催となった。
おもに生協の食に対するアプローチの紹介展示と、生協向けの食品を
作っているメーカーのブースが中心の展示会だ。

実際、朝8時の飛行機で行ったので10時の開場前には到着したのだ
が、すでに数百人の長蛇の列!
一見地味な展示会だと思っていたのだが、生協のグループの内示が
しっかりしていたせいか、多くの親子連れが真剣に話を聞いている姿
が印象的だった。

もちろんメーカーブースは試食品の提供が中心なので、昼飯を浮かそう
とする頼もしいおば、いや、お母さんがたくさんいたのも事実で、人気の
あるブースではかなり殺気立っていて、大阪パワーを感じた。

イベントのレポートはお昼過ぎまでに済まし、ポートライナーに乗って15
分で神戸三ノ宮。非常に便利だ。
お昼にお好み焼きを食べて近くにあった神社におまいり。
あとはちょっとお店をぶらついて、夕方まで喫茶店で考え事をしていた。

昔、高城剛さんだったかが、「発想と移動距離は比例する」みたいな
ことを言っていたが、強制的に自分が動いて、違う土地で物を見て感じ
て、考えると、確かに刺激的だ。

帰りは地元の豚まんをお土産に買って帰った。味が濃くてうまかった!
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