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来るべき「コミュニケーション・プロフェッショナルの時代」を担う「企業コミュニケーター」養成ブログ
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2009年06月29日(月)更新
IABC2009参加記(6)
さて、2日目の月曜日は、いわば本格スタートの初日ということに
もなります。
会場横には協賛企業の展示ブースのあるミーティングスポット(
無料ネットカフェ)もあり、多くの人が集まっています。
この日からは午前中2コマ、午後2コマ程度のセッションが基本で
お昼前に優秀なコミュニケーションを行った企業や人に送られるエ
クセスアワードの表彰スピーチやゲストスピーカーを迎えたキーノ
ートなどが行われます。
また、朝はスタートが8時から、というのも特徴的で、こちらとしても
会議のために来ているわけですから朝から時間を有効に使えるの
はありがたいことです。
(時差のため5時ぐらいに目が覚めてしまう、ということもあります)
実はIABCには「プロのコミュニケーター」としての資格認定制度が
あります。
それはゴロも良く「ABC」という資格で「Accredited Business
Communicator」、すなわち「正式に認められたプロのビジネスコミ
ュニケーター」というわけです。
この資格を取得するためにはコミュニケーターとしての実績のポート
フォリオ、筆記試験、口答試験からなります。
近い将来自分もアプライしてみようと考えています。
このような資格が自身のキャリア形成に役立つ(企業内や社会に
価値として認められている)ことが素晴らしいですし、もうひとつ、会
場でABCのバッジや名札をつけている人が、他の参加者に率先し
てアドヴァイスをしたり、セッションのパネリストとして積極的にレク
チャーを行っているのが印象的でした。
2日目の朝はこの認証資格検定の説明のセッションに出席しました。
続いては今年のエクセルアワードの受賞スピーチ、ベストバイの
ブライアン・ダン社長の話を聞きました。
実は昨年のコンファレンスでもベストバイのコミュニケーションマネー
ジャーの話を聴き、印象的だったのを覚えています。
ベストバイはいわゆる大型家電スーパーのような業態ですが、社内
コミュニケーション(イントラネット)はいわゆる販売目標や達成率、
利上げ推移などの数値ばかりだったそうです。それでは働く人のモ
チベーションや顧客の気持ちが理解できない、ということで180度
転換し、顧客や社員の意見を掬い上げ、迅速に意見交換し、対応
につなげるアクションオリエンテッドなものに変えていったのです。
些細な話ですが、そのときも前日のレセプションでたまたまこの方と
立ち話をし、名刺交換をしていたのですが、前のほうで聞いていた
僕を見つけると話の途中で「たとえばはるか遠くの日本から来たカ
ズに言わせれば、このような問題は~」と雑談や僕の名前までを
その場でさらっと盛り込む余裕や気遣いがあり、たいそう驚かされ
たのを覚えています。
その彼の上司(社長)ですから、何があっても驚きはしないのですが、
プレゼンテーションもさすが!これが「コミュニケーションリーダーシッ
プ」というものか、とうならせる面白さ、楽しさ満載でした。
受賞の経緯は飛ばしますが、「社長としてコミュニケーションから学
んだこと」をアメリカの人気番組「レイト・ショー・ウィズ・デイヴィッド・
レターマン」のように、トップ10カウントダウンで紹介していました。
10.
社員はコンテンツではなくコンテキスト(文脈や背景、意味)を常に
求めている
9.
伝える必要があるのなら社員を呼びつけるのではなく、自分が現場
に行って会え
8.
ちょっとしたユーモアの意識を忘れるな。形式ばってまじめに伝えて
も人はすぐ忘れるが、ユーモアには意識と行動ををつなぐ磁力がある
7.
常に本音で話せ
6.
社員が会話をする場を与えよ(社内外どちらでも)
5.
間違ったときはそれを自身ですぐに認めろ(人は間違えることはある)
4.
ストーリー(会社の価値)を伝えることに集中しろ
3.
そのストーリーを出来るだけ広く、世界に伝えろ
2.
伝えるべき良い話にはふさわしいキャラクターと重要な役割がある
1.
コミュニケーションは組織の「Heart &Soul」だ
とにかく勇気のある、そして明るいリーダーだと思いました。
最後のひと言は会場に集まった全員を勇気付けてくれました。
もなります。
会場横には協賛企業の展示ブースのあるミーティングスポット(
無料ネットカフェ)もあり、多くの人が集まっています。


この日からは午前中2コマ、午後2コマ程度のセッションが基本で
お昼前に優秀なコミュニケーションを行った企業や人に送られるエ
クセスアワードの表彰スピーチやゲストスピーカーを迎えたキーノ
ートなどが行われます。
また、朝はスタートが8時から、というのも特徴的で、こちらとしても
会議のために来ているわけですから朝から時間を有効に使えるの
はありがたいことです。
(時差のため5時ぐらいに目が覚めてしまう、ということもあります)
実はIABCには「プロのコミュニケーター」としての資格認定制度が
あります。
それはゴロも良く「ABC」という資格で「Accredited Business
Communicator」、すなわち「正式に認められたプロのビジネスコミ
ュニケーター」というわけです。
この資格を取得するためにはコミュニケーターとしての実績のポート
フォリオ、筆記試験、口答試験からなります。
近い将来自分もアプライしてみようと考えています。
このような資格が自身のキャリア形成に役立つ(企業内や社会に
価値として認められている)ことが素晴らしいですし、もうひとつ、会
場でABCのバッジや名札をつけている人が、他の参加者に率先し
てアドヴァイスをしたり、セッションのパネリストとして積極的にレク
チャーを行っているのが印象的でした。
2日目の朝はこの認証資格検定の説明のセッションに出席しました。
続いては今年のエクセルアワードの受賞スピーチ、ベストバイの
ブライアン・ダン社長の話を聞きました。

実は昨年のコンファレンスでもベストバイのコミュニケーションマネー
ジャーの話を聴き、印象的だったのを覚えています。
ベストバイはいわゆる大型家電スーパーのような業態ですが、社内
コミュニケーション(イントラネット)はいわゆる販売目標や達成率、
利上げ推移などの数値ばかりだったそうです。それでは働く人のモ
チベーションや顧客の気持ちが理解できない、ということで180度
転換し、顧客や社員の意見を掬い上げ、迅速に意見交換し、対応
につなげるアクションオリエンテッドなものに変えていったのです。
些細な話ですが、そのときも前日のレセプションでたまたまこの方と
立ち話をし、名刺交換をしていたのですが、前のほうで聞いていた
僕を見つけると話の途中で「たとえばはるか遠くの日本から来たカ
ズに言わせれば、このような問題は~」と雑談や僕の名前までを
その場でさらっと盛り込む余裕や気遣いがあり、たいそう驚かされ
たのを覚えています。
その彼の上司(社長)ですから、何があっても驚きはしないのですが、
プレゼンテーションもさすが!これが「コミュニケーションリーダーシッ
プ」というものか、とうならせる面白さ、楽しさ満載でした。
受賞の経緯は飛ばしますが、「社長としてコミュニケーションから学
んだこと」をアメリカの人気番組「レイト・ショー・ウィズ・デイヴィッド・
レターマン」のように、トップ10カウントダウンで紹介していました。

10.
社員はコンテンツではなくコンテキスト(文脈や背景、意味)を常に
求めている
9.
伝える必要があるのなら社員を呼びつけるのではなく、自分が現場
に行って会え
8.
ちょっとしたユーモアの意識を忘れるな。形式ばってまじめに伝えて
も人はすぐ忘れるが、ユーモアには意識と行動ををつなぐ磁力がある
7.
常に本音で話せ
6.
社員が会話をする場を与えよ(社内外どちらでも)
5.
間違ったときはそれを自身ですぐに認めろ(人は間違えることはある)
4.
ストーリー(会社の価値)を伝えることに集中しろ
3.
そのストーリーを出来るだけ広く、世界に伝えろ
2.
伝えるべき良い話にはふさわしいキャラクターと重要な役割がある
1.
コミュニケーションは組織の「Heart &Soul」だ
とにかく勇気のある、そして明るいリーダーだと思いました。
最後のひと言は会場に集まった全員を勇気付けてくれました。
2009年06月26日(金)更新
IABC2009参加記(5)
初日の夜はウェルカムレセプション、ということで会場もサンフランシスコの
東の波止場にある歴史的な「フェリービルディング」。
日曜日ということも有って閉まっているショッピングアーケードの十字型に
広がった廊下すべてがパーティー会場となっていました。
昨年はロックフェラーセンターのトップラウンジで、これもニューヨークらしい
印象的な会場でしたが、サンフランシスコの、まさに海を目の前にしたユニ
ークな会場でとても楽しめました。
みな、カクテルやケータリングフード(これがなかなか質が高い)を手に、
気さくに声をかけてくれるのが嬉しいです。あっというまにさまざまな国の
さまざまな立場の方と知り合うことが出来るました。
そして感じることは、国や分化は違っても課題はあまり変わらないというこ
と。そして「日本の○○という会社で○○やっていた」などという話を聞くと、
世界は狭いなあと実感します。
昨年同様、アジア地区の個別のレセプションが翌日に予定されていたの
ですが、ここでもアジアのチェアの方から呼び止められ、みんなでアジアの
企業コミュニケーターネットワークを強固にしていこうと盛り上がっていまし
た。
私の参加するセミナーやレセプションは、なぜか不思議と美男、美女が多
いのですが、今回も例外なく。(笑)
美女二人のうち右側の方は早起きしてベイブリッジをジョギングするといっ
ていたバリバリのアスリートでした。
昨日も書きましたが、IABCのWebサイトのトップにあるフラッシュは、会
場などで専属のカメラマンが参加者のポートレイトをその場で撮影してるの
ですがみな、素敵な写真です。腕が良いのはもちろんですがみなさん「見
せ方」を心得ているのもさすが、プロのコミュニケーターです。
東の波止場にある歴史的な「フェリービルディング」。
日曜日ということも有って閉まっているショッピングアーケードの十字型に
広がった廊下すべてがパーティー会場となっていました。
昨年はロックフェラーセンターのトップラウンジで、これもニューヨークらしい
印象的な会場でしたが、サンフランシスコの、まさに海を目の前にしたユニ
ークな会場でとても楽しめました。

みな、カクテルやケータリングフード(これがなかなか質が高い)を手に、
気さくに声をかけてくれるのが嬉しいです。あっというまにさまざまな国の
さまざまな立場の方と知り合うことが出来るました。
そして感じることは、国や分化は違っても課題はあまり変わらないというこ
と。そして「日本の○○という会社で○○やっていた」などという話を聞くと、
世界は狭いなあと実感します。

昨年同様、アジア地区の個別のレセプションが翌日に予定されていたの
ですが、ここでもアジアのチェアの方から呼び止められ、みんなでアジアの
企業コミュニケーターネットワークを強固にしていこうと盛り上がっていまし
た。
私の参加するセミナーやレセプションは、なぜか不思議と美男、美女が多
いのですが、今回も例外なく。(笑)
美女二人のうち右側の方は早起きしてベイブリッジをジョギングするといっ
ていたバリバリのアスリートでした。

昨日も書きましたが、IABCのWebサイトのトップにあるフラッシュは、会
場などで専属のカメラマンが参加者のポートレイトをその場で撮影してるの
ですがみな、素敵な写真です。腕が良いのはもちろんですがみなさん「見
せ方」を心得ているのもさすが、プロのコミュニケーターです。
2009年06月26日(金)更新
IABC2009参加記(4)
初日(日曜日)は午後のスキルビルダーセッション(1時間半)が2コマ、
そして夕方にオープニングキーノートスピーチとして一番大きな会場
(2000人規模!)でシスコシステムズのコーポレートコミュニケーション
グループのヴァイスプレジデントであるブレア・クリスティさんがスピーチを
行いました。
IABC World Conference 2009 - San Francisco, originally uploaded by Network Solutions.
「コミュニケーションの力が企業経営に大きな変革をもたらす」というテー
マの中で、やはりインナーコミュニケーションの話題が中心だったのが
象徴的でした。
シスコシステムズといえば通信テクノロジーの大手企業ですが、彼女の
話の流れはツール(イントラネット)の仕組みには触れていたものの、留
意しているポイントとしては、
1.
複数の世代が働いており、世代ごとの考えや行動を理解することが重要
2.
イントラネットのツール自体の使い分けのポイントが一般的な機能ではなく
「企業文化」、「技術」、「ビジネスプロセス」という企業の重要視するテー
マになっているのがユニーク。これならメッセージやストーリーが走ります。
洗練されていますが、今まで見た企業のイントラの画面とは使い心地が
ちがうだろうな、というのがはっきりわかりました。
IABC World Conference 2009 - San Francisco, originally uploaded by Network Solutions.
3.
シスコではこのようなインナーコミュニケーションの活動を「インタラクティブ・
エンプロイ・コミュニケーション」と呼び、その活用のポイントは社員全員に
よる以下の4つの行動が伴う必要があると述べていました。
- Awareness
- Understandings
- Commitment
- Action
その後、彼女は実際の社内コミュニエーションのやり取りをデモしながら、
経営がいかに深く関与してコミュニケーションを考えているか、を紹介して
くれました。
「何を伝えるか」程度のレベルで考えている日本企業とはかなりの差を感
じます。
たまたま隣に座った参加者は
「お前はどう受け取った?俺には新しい話は何もなかったよ。経営者の理解
があるというのは大きいけど、やはり恵まれた会社の美しい話だ」
と愚痴っていました。
気持ちはわかりますが、それもひとつひとつ、問題をクリアしていった地道な
努力があったからこそ、だとおもいます。(そのあたりから聞けないのが残念
ですが)
彼女は全米IR協会の2007年の年次総会でも委員長を務めた方で、今年は
「Working Mother of the Year」にも選ばれています。社長のジムチェンバー
スさんからもかなり信頼を得ているものと思われます。
それだけ自信に満ちたキーノートでした。
そして夕方にオープニングキーノートスピーチとして一番大きな会場
(2000人規模!)でシスコシステムズのコーポレートコミュニケーション
グループのヴァイスプレジデントであるブレア・クリスティさんがスピーチを
行いました。

IABC World Conference 2009 - San Francisco, originally uploaded by Network Solutions.
「コミュニケーションの力が企業経営に大きな変革をもたらす」というテー
マの中で、やはりインナーコミュニケーションの話題が中心だったのが
象徴的でした。
シスコシステムズといえば通信テクノロジーの大手企業ですが、彼女の
話の流れはツール(イントラネット)の仕組みには触れていたものの、留
意しているポイントとしては、
1.
複数の世代が働いており、世代ごとの考えや行動を理解することが重要
2.
イントラネットのツール自体の使い分けのポイントが一般的な機能ではなく
「企業文化」、「技術」、「ビジネスプロセス」という企業の重要視するテー
マになっているのがユニーク。これならメッセージやストーリーが走ります。
洗練されていますが、今まで見た企業のイントラの画面とは使い心地が
ちがうだろうな、というのがはっきりわかりました。

IABC World Conference 2009 - San Francisco, originally uploaded by Network Solutions.
3.
シスコではこのようなインナーコミュニケーションの活動を「インタラクティブ・
エンプロイ・コミュニケーション」と呼び、その活用のポイントは社員全員に
よる以下の4つの行動が伴う必要があると述べていました。
- Awareness
- Understandings
- Commitment
- Action
その後、彼女は実際の社内コミュニエーションのやり取りをデモしながら、
経営がいかに深く関与してコミュニケーションを考えているか、を紹介して
くれました。
「何を伝えるか」程度のレベルで考えている日本企業とはかなりの差を感
じます。
たまたま隣に座った参加者は
「お前はどう受け取った?俺には新しい話は何もなかったよ。経営者の理解
があるというのは大きいけど、やはり恵まれた会社の美しい話だ」
と愚痴っていました。
気持ちはわかりますが、それもひとつひとつ、問題をクリアしていった地道な
努力があったからこそ、だとおもいます。(そのあたりから聞けないのが残念
ですが)
彼女は全米IR協会の2007年の年次総会でも委員長を務めた方で、今年は
「Working Mother of the Year」にも選ばれています。社長のジムチェンバー
スさんからもかなり信頼を得ているものと思われます。
それだけ自信に満ちたキーノートでした。
2009年06月25日(木)更新
IABC2009参加記(3)
簡単にIABC(International Association of Business Communicators)
の組織のおさらいをしておきましょう。
IABCはビジネスコミュニケーションに携わる人と組織の専門性向上と社会
認知向上のために1970年に設立された団体で、現在70カ国、15000人
で構成されています。
広告、広報、マーケティング、人事などの職能団体は日本でも多いのですが、
40年近くも前からそれらの枠を超えた「プロフェッショナルコミュニケーター」と
いう職能が企業で活躍する可能性を見出だしています。
IABCのそもそもの目的は以下の4点に集約されます。
1.Make business sense of communication
(ビジネスにおけるコミュニケーションの意義創造)
2.Think strategically about communication
(戦略的なコミュニケーション活用のための考察)
3.Measure and clarify the value of communication
(コミュニケーション価値を高めるための評価と明確化)
4.uild better relationships with stakeholders
(ビジネスに関与する人々との関係性の構築の促進)
なんと、Webサイトには昨年撮影してもらった私の写真が!
いま、世の中では
「急速なIT(ICT)の進化とビジネスの変化」
「急速な経済や市況の変化」
「急速な環境や社会との関わりの変化」
などが起きる中、「コミュニケーションの力」が重要視されてきているのを
実感しました。
この、年に一度のワールドコンファレンスは開催場所にもよるのだそうで
すが、1500人を超えるビジネスコミュニケーターが世界中から集まりま
す。
今回も民族衣装を着たアフリカの方から、某国の政府機関の方まで様々
でした。
このコンファレンスは、日曜日の朝から始まり、開催地域のボランティアメン
バーによるタウンウォーキング(街案内)を行います。
いきなり「会議」ではなく、ホストチャプター(支部)が歓待すると言うのも
良いですね。ちなみに昨年はセントラルパーク散策でした。
お昼から会場には人が集まり始めますが、まだまばらな感じがします。
さすがに2回目なので、見た顔、知った顔がちらほら。気さくに声をかけ
て下さるのはとても嬉しいものでした。
さて、コンファレンスは「スキルビルダーセッション」という枠から始まります。
要は初心者向けにプロのコミュニケーターに必要な資質を身につけてもらう
ためのセッションです。
たとえば、
「考えを簡潔にまとめるライティングテクニック」
「効果的なポッドキャストの方法」
「楽しみをもって仕事をするヒケツ」
「戦略的なコミュニケーションマネジメント」
「フェイストゥフェイスのプレゼンテーションでインパクトを与える表現」
「図解を活用して短時間で理解してもらう方法」
など、硬軟とりまぜて楽しみながらスキルアップできるセッションばかり
でした。
これだけでも日本で受講すれば相当お金をとられたりするのでしょう。
講師はセミナーの専業プロではなく、コミュニケーションの仕事の傍ら、
培ったノウハウをシェアしようという方が大半でとても親しみやすいもの
でした。
また、参加者にコミュニケーターとしての業務経験を聞いていましたが、
初心者向けのコースにもかかわらず10年以上の人がほとんどで、講
師は呆れていましたが、
「常に学ぶことに貪欲なのもプロのコミュニケーターの性向かもしれな
いね」といっていました。
の組織のおさらいをしておきましょう。
IABCはビジネスコミュニケーションに携わる人と組織の専門性向上と社会
認知向上のために1970年に設立された団体で、現在70カ国、15000人
で構成されています。
広告、広報、マーケティング、人事などの職能団体は日本でも多いのですが、
40年近くも前からそれらの枠を超えた「プロフェッショナルコミュニケーター」と
いう職能が企業で活躍する可能性を見出だしています。
IABCのそもそもの目的は以下の4点に集約されます。
1.Make business sense of communication
(ビジネスにおけるコミュニケーションの意義創造)
2.Think strategically about communication
(戦略的なコミュニケーション活用のための考察)
3.Measure and clarify the value of communication
(コミュニケーション価値を高めるための評価と明確化)
4.uild better relationships with stakeholders
(ビジネスに関与する人々との関係性の構築の促進)

なんと、Webサイトには昨年撮影してもらった私の写真が!
いま、世の中では
「急速なIT(ICT)の進化とビジネスの変化」
「急速な経済や市況の変化」
「急速な環境や社会との関わりの変化」
などが起きる中、「コミュニケーションの力」が重要視されてきているのを
実感しました。
この、年に一度のワールドコンファレンスは開催場所にもよるのだそうで
すが、1500人を超えるビジネスコミュニケーターが世界中から集まりま
す。
今回も民族衣装を着たアフリカの方から、某国の政府機関の方まで様々
でした。
このコンファレンスは、日曜日の朝から始まり、開催地域のボランティアメン
バーによるタウンウォーキング(街案内)を行います。
いきなり「会議」ではなく、ホストチャプター(支部)が歓待すると言うのも
良いですね。ちなみに昨年はセントラルパーク散策でした。
お昼から会場には人が集まり始めますが、まだまばらな感じがします。
さすがに2回目なので、見た顔、知った顔がちらほら。気さくに声をかけ
て下さるのはとても嬉しいものでした。

さて、コンファレンスは「スキルビルダーセッション」という枠から始まります。
要は初心者向けにプロのコミュニケーターに必要な資質を身につけてもらう
ためのセッションです。

たとえば、
「考えを簡潔にまとめるライティングテクニック」
「効果的なポッドキャストの方法」
「楽しみをもって仕事をするヒケツ」
「戦略的なコミュニケーションマネジメント」
「フェイストゥフェイスのプレゼンテーションでインパクトを与える表現」
「図解を活用して短時間で理解してもらう方法」
など、硬軟とりまぜて楽しみながらスキルアップできるセッションばかり
でした。

これだけでも日本で受講すれば相当お金をとられたりするのでしょう。
講師はセミナーの専業プロではなく、コミュニケーションの仕事の傍ら、
培ったノウハウをシェアしようという方が大半でとても親しみやすいもの
でした。
また、参加者にコミュニケーターとしての業務経験を聞いていましたが、
初心者向けのコースにもかかわらず10年以上の人がほとんどで、講
師は呆れていましたが、
「常に学ぶことに貪欲なのもプロのコミュニケーターの性向かもしれな
いね」といっていました。
2009年06月22日(月)更新
IABC2009参加記(2)
今までアメリカの都市を訪問するときはニューヨークなどを除けば
間違いなくまずレンタカーを借りての移動が中心でした。
しかし今回は市街地の中心のマリオットホテルが会場で、滞在す
るホテルもチャイナタウンの入り口のそばで会場から3ブロックぐら
いと至近のため、空港から電車~地下鉄に乗って到着しました。
サンフランシスコはニューヨーク、シカゴと同じく、公共交通機関が
非常に良く整備されているので、クルマがなくても不便がありませ
ん。観光客が多いのはそういう面も大きいかもしれないですね。
国内でもそうですが、いつも住んでいる街と違う都市に訪れたとき
は、色々な違いに敏感になります。ましてや昨年との違い、そして
リセッションやインフルエンザの影響です。
今年のサンフランシスコには顕著な変化が見えました。
わが街、表参道と同じですが、いくつかのブティックや店舗がクロ
ーズになっているものの、安めのカジュアル(オールドネイビーや
H&M、フォレバー21など)はやはり盛況でした。
サンフランシスコはニューヨークと違い無印良品やユニクロが来て
いないのでなんともいえないですが、出せばそれなりに良い勝負
できそうな気はします。
さらに「エコロジー」の影響。
宿泊していたのはブティックホテル(日本では最近ラブホテルをこう
呼ぶようですが、アメリカでは独立系の特徴を持った小さめなホテ
ル)で、カフェテリアがないけれど朝はコーヒー、夕方はワインのフ
リーサービスがあります。各部屋はテーマを持ったアートで飾られた
個性的な部屋で滞在が楽しくなりますが、シャンプーやボディソープ
は壁につけられたディスペンサー。さらにシャワーの水圧も抑えられ
ているようで「痛い水圧のシャワー」が好きな私としてはこれは少し
辛い結果になりました。
また、スーパーでは「セルフチェックアウトカウンター」と言う無人の
レジがあり、自分でバーコードをピッとやり、クレジットカードや紙幣
をスロットに入れてチェックアウトすると言うものです。
紙袋もありますが「この材料は再利用(リユーズ・リサイクル)可能
です」と大書きされていますし、基本的にはエコバッグ持ちこみを
推奨しているようでした。
顕著な変化と言えば「タクシー」です。やはりタクシーはある程度
大型車(舟のようなアメ車)が中心でしたが、サンフランシスコで
目立ったのはなんと「プリウス」のタクシーでした。日産のハイブリ
ッドのタクシーもありました。これは日本では市販されていないの
でタクシー専用かもしれないですね。とにかく多くのタクシーが日本
車、しかもハイブリッドと言うのが驚きでした。
インフルエンザの影響は成田を出発してからは微塵も感じられず、
もちろんマスクをしている人などいないのですが、ホテルやレストラン
などの公共施設のトイレにはアルコールの消毒液が入ったボトルが
おいてあるのが目立ちました。
マスクも良いのでしょうが、実際にはこの処置は助かりました。
渡航前に米国の友人に確認したときも「そんなに気になるのであれ
ばドラッグストア(薬局)でアルコールジェルを買って持っていろよ」
と言われました。
これは最近日本でも入手できるようになりましたが、ジェル状の
アルコールで、手にとってさっとこすって揮発する、とても便利なも
のです。
チェックインの後は西の方のカストロストリートに向かいました。
ここは同性愛者が多く集まる地域ですが、ダウンタウンの観光地と
違い、面白い雑貨屋やブティック、インテリアショップ、レコードショ
ップなどが多いので気に入っています。
ここで先乗りしてサンフランシスコに入っていたもう1人の日本からの
参加者の方と落ち合い、夕食をとりながら作戦会議をしました。
間違いなくまずレンタカーを借りての移動が中心でした。
しかし今回は市街地の中心のマリオットホテルが会場で、滞在す
るホテルもチャイナタウンの入り口のそばで会場から3ブロックぐら
いと至近のため、空港から電車~地下鉄に乗って到着しました。
サンフランシスコはニューヨーク、シカゴと同じく、公共交通機関が
非常に良く整備されているので、クルマがなくても不便がありませ
ん。観光客が多いのはそういう面も大きいかもしれないですね。
国内でもそうですが、いつも住んでいる街と違う都市に訪れたとき
は、色々な違いに敏感になります。ましてや昨年との違い、そして
リセッションやインフルエンザの影響です。
今年のサンフランシスコには顕著な変化が見えました。
わが街、表参道と同じですが、いくつかのブティックや店舗がクロ
ーズになっているものの、安めのカジュアル(オールドネイビーや
H&M、フォレバー21など)はやはり盛況でした。
サンフランシスコはニューヨークと違い無印良品やユニクロが来て
いないのでなんともいえないですが、出せばそれなりに良い勝負
できそうな気はします。

さらに「エコロジー」の影響。
宿泊していたのはブティックホテル(日本では最近ラブホテルをこう
呼ぶようですが、アメリカでは独立系の特徴を持った小さめなホテ
ル)で、カフェテリアがないけれど朝はコーヒー、夕方はワインのフ
リーサービスがあります。各部屋はテーマを持ったアートで飾られた
個性的な部屋で滞在が楽しくなりますが、シャンプーやボディソープ
は壁につけられたディスペンサー。さらにシャワーの水圧も抑えられ
ているようで「痛い水圧のシャワー」が好きな私としてはこれは少し
辛い結果になりました。
また、スーパーでは「セルフチェックアウトカウンター」と言う無人の
レジがあり、自分でバーコードをピッとやり、クレジットカードや紙幣
をスロットに入れてチェックアウトすると言うものです。
紙袋もありますが「この材料は再利用(リユーズ・リサイクル)可能
です」と大書きされていますし、基本的にはエコバッグ持ちこみを
推奨しているようでした。

顕著な変化と言えば「タクシー」です。やはりタクシーはある程度
大型車(舟のようなアメ車)が中心でしたが、サンフランシスコで
目立ったのはなんと「プリウス」のタクシーでした。日産のハイブリ
ッドのタクシーもありました。これは日本では市販されていないの
でタクシー専用かもしれないですね。とにかく多くのタクシーが日本
車、しかもハイブリッドと言うのが驚きでした。

インフルエンザの影響は成田を出発してからは微塵も感じられず、
もちろんマスクをしている人などいないのですが、ホテルやレストラン
などの公共施設のトイレにはアルコールの消毒液が入ったボトルが
おいてあるのが目立ちました。
マスクも良いのでしょうが、実際にはこの処置は助かりました。
渡航前に米国の友人に確認したときも「そんなに気になるのであれ
ばドラッグストア(薬局)でアルコールジェルを買って持っていろよ」
と言われました。
これは最近日本でも入手できるようになりましたが、ジェル状の
アルコールで、手にとってさっとこすって揮発する、とても便利なも
のです。
チェックインの後は西の方のカストロストリートに向かいました。
ここは同性愛者が多く集まる地域ですが、ダウンタウンの観光地と
違い、面白い雑貨屋やブティック、インテリアショップ、レコードショ
ップなどが多いので気に入っています。

ここで先乗りしてサンフランシスコに入っていたもう1人の日本からの
参加者の方と落ち合い、夕食をとりながら作戦会議をしました。
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