ブログ個人トップ | 経営者会報 (社長ブログ)
来るべき「コミュニケーション・プロフェッショナルの時代」を担う「企業コミュニケーター」養成ブログ
- ブログトップ
- ブログ個人トップ
前ページ
次ページ
2009年06月22日(月)更新
IABC2009参加記(1)
6月の第1週に昨年に引き続き、IABC(International Association
of Business Communicators :国際ビジネスコミュニケーター協会)
のワールドコンファレンスに参加してきました。
昨年はニューヨーク、今年はサンフランシスコでした。
参照→ 昨年のIABC2008ワールドコンファレンスレポート
実は昨年は4月にも別のコンファレンスでサンフランシスコに行って
いるので一年ぶりでした。
参照→ 昨年のNew Communications Forum 参加記(その1)
今回のIABCは2回目と言うものの、この間のリセッション(市況
の悪化)やインフルエンザの騒ぎもあり、どのぐらい人が集まるのか
少し心配でした。それでも押して参加した訳は、そのような状況でも
集まる人たちはきっと課題意識の高い人たちだろうと言う期待も高か
ったからです。
しかし実際には昨年とほぼ変わらない人数(2000人弱)が集まり
かなり盛況でした。主催者の方と話す機会があったのでこのあたり
の様子を伺うと「実際には開催する都市の魅力(その都市に行きた
いか)が集まりを左右する」ようで、「昨年のニューヨークは特別よ。
でもサンフランシスコも集まりは悪くないはずよ」と言っていました。
さすがに40年近くやっている団体です。参加者のロイヤリティは相
当高いようです。
会場のサンフランシスコマリオット
初参加の昨年は、日本人の参加者は3人だけ、と言う寂しい思い
をしましたので、日本に戻ってからセミナーを開き、その後も色々な
企業の方に声をかけ、次回(今年)は少なくとも10人ぐらいは一緒
にいきたいと考えていたのですが、今年前半の急激な市況の悪化、
加えてインフルエンザによる出張禁止のところもあり、予定されてい
た何人もの方から直前にNGの連絡をもらいとても残念でした。
結局今年も私と、もうひとり外資系メディカル企業にいた志の高い
女性の2人での参加となりました。
これから数日に分けて、今年の概要をレポートして行こうと思います。
そして、たぶん7月に2回内輪でこっそりと、そして大きくは夏休み
明けぐらいに昨年同様大々的にこの会議の内容をお伝えするような
オープンセミナーを実施しようと考えていますので楽しみにしてくだ
さい。

of Business Communicators :国際ビジネスコミュニケーター協会)
のワールドコンファレンスに参加してきました。
昨年はニューヨーク、今年はサンフランシスコでした。
参照→ 昨年のIABC2008ワールドコンファレンスレポート
実は昨年は4月にも別のコンファレンスでサンフランシスコに行って
いるので一年ぶりでした。
参照→ 昨年のNew Communications Forum 参加記(その1)
今回のIABCは2回目と言うものの、この間のリセッション(市況
の悪化)やインフルエンザの騒ぎもあり、どのぐらい人が集まるのか
少し心配でした。それでも押して参加した訳は、そのような状況でも
集まる人たちはきっと課題意識の高い人たちだろうと言う期待も高か
ったからです。
しかし実際には昨年とほぼ変わらない人数(2000人弱)が集まり
かなり盛況でした。主催者の方と話す機会があったのでこのあたり
の様子を伺うと「実際には開催する都市の魅力(その都市に行きた
いか)が集まりを左右する」ようで、「昨年のニューヨークは特別よ。
でもサンフランシスコも集まりは悪くないはずよ」と言っていました。
さすがに40年近くやっている団体です。参加者のロイヤリティは相
当高いようです。

会場のサンフランシスコマリオット
初参加の昨年は、日本人の参加者は3人だけ、と言う寂しい思い
をしましたので、日本に戻ってからセミナーを開き、その後も色々な
企業の方に声をかけ、次回(今年)は少なくとも10人ぐらいは一緒
にいきたいと考えていたのですが、今年前半の急激な市況の悪化、
加えてインフルエンザによる出張禁止のところもあり、予定されてい
た何人もの方から直前にNGの連絡をもらいとても残念でした。
結局今年も私と、もうひとり外資系メディカル企業にいた志の高い
女性の2人での参加となりました。
これから数日に分けて、今年の概要をレポートして行こうと思います。
そして、たぶん7月に2回内輪でこっそりと、そして大きくは夏休み
明けぐらいに昨年同様大々的にこの会議の内容をお伝えするような
オープンセミナーを実施しようと考えていますので楽しみにしてくだ
さい。

2009年06月16日(火)更新
「ユニクロ X ユニコーン」Tシャツ
ユニクロは毎年シーズンごとに企業のロゴやトレードマーク、商品の
パッケージイメージなどを使った「コラボレーションシリーズ」を展開し
ていて、企業コミュニケーションに関わる身としてはとてもユニークで
面白い試みだと感じています。
さらに今年は日本を代表する伝説のロックバンド、ユニコーンの再結
成を記念してユニクロが6月15日から段階的に数種類の記念Tシャ
ツを販売するそうです。
http://ut.uniqlo.com/unicorn
このデザインはユニコーンのオリジナルのグラフィックではないけれど、
ユニクロのロゴとユニコーンの文字を引っかけた、この企画ならではの
もので面白いと思いました。
このような企業や団体のロゴなどとのコラボレーション企画で類似す
るサービスとしてはアメリカではかなり以前から「カフェプレス」と言う
サイトが有名です。
http://www.cafepress.com/
企業や個人のデザイナーが自社のロゴや自分のデザインを登録し、
ユーザーは欲しいも柄があるとその柄の入ったTシャツやトレーナー、
キャップやバッグ、マグカップなどにプリントして届けてくれる、という
ものです。
Tシャツやマグカップなどの材料と印刷プロセスはカフェプレス側で
サポートするので企業側はノベルティの仕入れをしなくてすむので
非常に便利です。
(日本でもこのサービス、企業にも個人のアーティストにも需要はあ
ると思います)
余談ですが、僕は以下のデザインが気に入っています。
話を戻すと、ユニクロさん(他の企業でも良いのですが)には、来年
ぜひお願いしたい企画があるのです。
それは、医療関係をはじめとして人権、教育、環境、国際協力など
のNPO団体のロゴをつけたTシャツコラボレーションです。
(もう既出でしたら世間知らずでごめんなさい)
ユニクロを通じてそのTシャツを買うと募金協力できるという仕組みで
す。もちろんユニクロさんは利益の一部を購入者と一緒に募金しても
いいですね。
もちろんこれはひとつのアイディアで、きっと細かく詰めていくと色々
クリアしなければならない課題もあるかもしれません。
しかし世の中には「ワンクリック募金」というサイトもあり、クリックする
だけで(クリックしたユーザーの負担無しに)協賛している企業から募
金が発生するというしくみも存在しています。(皆さんも試してみてくだ
さい)
http://www.dff.jp/
このサイトの良いところはそれだけでなく、協賛している企業に対し
「ひと言」意見を添えることも出来ますし、企業はこのような関わりか
ら社会やネット市民に対し意思の表明やコミュニケーションの糸口を
作ることもできるのです。
思いがあればきっと解決の道は見つかるのでしょう。
これらの話はユニクロさんに限らず、どの企業にもチャンスはいっぱい
あると思います。
パッケージイメージなどを使った「コラボレーションシリーズ」を展開し
ていて、企業コミュニケーションに関わる身としてはとてもユニークで
面白い試みだと感じています。
さらに今年は日本を代表する伝説のロックバンド、ユニコーンの再結
成を記念してユニクロが6月15日から段階的に数種類の記念Tシャ
ツを販売するそうです。
http://ut.uniqlo.com/unicorn

このデザインはユニコーンのオリジナルのグラフィックではないけれど、
ユニクロのロゴとユニコーンの文字を引っかけた、この企画ならではの
もので面白いと思いました。
このような企業や団体のロゴなどとのコラボレーション企画で類似す
るサービスとしてはアメリカではかなり以前から「カフェプレス」と言う
サイトが有名です。
http://www.cafepress.com/
企業や個人のデザイナーが自社のロゴや自分のデザインを登録し、
ユーザーは欲しいも柄があるとその柄の入ったTシャツやトレーナー、
キャップやバッグ、マグカップなどにプリントして届けてくれる、という
ものです。
Tシャツやマグカップなどの材料と印刷プロセスはカフェプレス側で
サポートするので企業側はノベルティの仕入れをしなくてすむので
非常に便利です。
(日本でもこのサービス、企業にも個人のアーティストにも需要はあ
ると思います)
余談ですが、僕は以下のデザインが気に入っています。

話を戻すと、ユニクロさん(他の企業でも良いのですが)には、来年
ぜひお願いしたい企画があるのです。
それは、医療関係をはじめとして人権、教育、環境、国際協力など
のNPO団体のロゴをつけたTシャツコラボレーションです。
(もう既出でしたら世間知らずでごめんなさい)
ユニクロを通じてそのTシャツを買うと募金協力できるという仕組みで
す。もちろんユニクロさんは利益の一部を購入者と一緒に募金しても
いいですね。
もちろんこれはひとつのアイディアで、きっと細かく詰めていくと色々
クリアしなければならない課題もあるかもしれません。
しかし世の中には「ワンクリック募金」というサイトもあり、クリックする
だけで(クリックしたユーザーの負担無しに)協賛している企業から募
金が発生するというしくみも存在しています。(皆さんも試してみてくだ
さい)
http://www.dff.jp/
このサイトの良いところはそれだけでなく、協賛している企業に対し
「ひと言」意見を添えることも出来ますし、企業はこのような関わりか
ら社会やネット市民に対し意思の表明やコミュニケーションの糸口を
作ることもできるのです。
思いがあればきっと解決の道は見つかるのでしょう。
これらの話はユニクロさんに限らず、どの企業にもチャンスはいっぱい
あると思います。
2009年06月15日(月)更新
「WebオンラインPR専科」集中セミナー
通年お世話になっている共同PRの「広報の学校」。
今年もこの中で「WebオンラインPR」の本科と専科でのお手伝いを
しています。
来週、6月の23日、24日の2日間で行われる「Webオンライン
PR専科」集中セミナーは、2時間の計6コマ、合計12時間で
1. 企業コミュニケーションからみたWEBの現在
2. メディアリレーションとソーシャルコンピューティング
3. オンラインツールを活用した社内コミュニケーション
4. オンラインPRにおけるデザイン、ビジュアル、技術の理解
5. コミュニケーションの変化とオンライン危機対応
6. オンラインPR管理業務の実際
をお話します。
一方的な講義に終始せず、簡単なワークショップもさしはさみ、それ
ぞれの企業や団体で抱える課題にも出来るだけ具体的にお応えす
るつもりです。
概要は以下の通りです。
まだ若干の席の余裕があるようですのでお問い合わせは文末の
共同PR事務局にお願いします。
========================================================
『WebオンラインPR専科講座』実施概要
■対象者: 企業ウェブサイト管理者(責任者・担当者)
企業コミュニケーションに携わる広報責任者・担当者
キャリアプランにウェブ管理を考えている方
■本講座の特色
1.実践的な知識・スキルの習得
2.実例を用いたケーススタディー
3.受講者参加型の研修
4.すぐに現場で応用可能
■日 時: 2008年6月23日(火)~24日(水)(AM10:00~PM5:30)
■講座概要: 2日間(詳細はカリキュラムを参照ください)
■講 師: 雨宮 和弘
クロスメディア・コミュニケーションズ株式会社代表取締役
■会 場: 『広報の学校』教室(共同PR株式会社 研修室)
東京都中央区銀座7-2-22 DOWAビル4F
■定 員: 35名
■受講料: 5万円(消費税、昼食、レジメ・資料代含む)
■申し込み: 受講申込書に記入の上、FAX下さい。
■FAX送付先: 03-3571-5382『WEBオンラインPR専科』係
申し込み順、定員になり次第締切りとさせていただきます。
■事務局お問い合わせ先:
〒104 東京都中央区銀座7-2-22 DOWAビル
広報の学校(共同PR株式会社) 浅沼、篠崎
TEL.03-3571-5175
FAX.03-3571-5382
■申込書(PDF)
========================================================
今年もこの中で「WebオンラインPR」の本科と専科でのお手伝いを
しています。
来週、6月の23日、24日の2日間で行われる「Webオンライン
PR専科」集中セミナーは、2時間の計6コマ、合計12時間で
1. 企業コミュニケーションからみたWEBの現在
2. メディアリレーションとソーシャルコンピューティング
3. オンラインツールを活用した社内コミュニケーション
4. オンラインPRにおけるデザイン、ビジュアル、技術の理解
5. コミュニケーションの変化とオンライン危機対応
6. オンラインPR管理業務の実際
をお話します。
一方的な講義に終始せず、簡単なワークショップもさしはさみ、それ
ぞれの企業や団体で抱える課題にも出来るだけ具体的にお応えす
るつもりです。
概要は以下の通りです。
まだ若干の席の余裕があるようですのでお問い合わせは文末の
共同PR事務局にお願いします。
========================================================
『WebオンラインPR専科講座』実施概要
■対象者: 企業ウェブサイト管理者(責任者・担当者)
企業コミュニケーションに携わる広報責任者・担当者
キャリアプランにウェブ管理を考えている方
■本講座の特色
1.実践的な知識・スキルの習得
2.実例を用いたケーススタディー
3.受講者参加型の研修
4.すぐに現場で応用可能
■日 時: 2008年6月23日(火)~24日(水)(AM10:00~PM5:30)
■講座概要: 2日間(詳細はカリキュラムを参照ください)
■講 師: 雨宮 和弘
クロスメディア・コミュニケーションズ株式会社代表取締役
■会 場: 『広報の学校』教室(共同PR株式会社 研修室)
東京都中央区銀座7-2-22 DOWAビル4F
■定 員: 35名
■受講料: 5万円(消費税、昼食、レジメ・資料代含む)
■申し込み: 受講申込書に記入の上、FAX下さい。
■FAX送付先: 03-3571-5382『WEBオンラインPR専科』係
申し込み順、定員になり次第締切りとさせていただきます。
■事務局お問い合わせ先:
〒104 東京都中央区銀座7-2-22 DOWAビル
広報の学校(共同PR株式会社) 浅沼、篠崎
TEL.03-3571-5175
FAX.03-3571-5382
■申込書(PDF)
========================================================
2009年06月15日(月)更新
「企業Webサイトの盲点と改善ポイント」無料セミナー
私の友人でユニークなサイト内検索エンジンやWebツールの開発を
行っている(株)イー・マーケティングの澤井社長より、技術紹介セミナ
ーの一環でお話をする機会をいただきました。
私のテーマは「企業Webサイトの盲点と改善ポイント」ということで、
「一応立派なWebサイトはあるんだけど本当にユーザー(閲覧者)に
響いているのか?」
「今後どのような見直し、投資を行っていけばよいのか?」
「管理者としてどこから手をつけていけばよいのか?」
など、現状から一歩踏み出すための考えるヒントをご提供できればと
考えています。
イーマケティング社の検索エンジンや関わる分析ツール、またSEO
などの実質的な最新情報も聞けますので、企業でWebを管理され、
「すべて外任せにするのではなく、出来るだけ自分で把握して管理し
ていきたい」
とお考えの方には良い機会だと思います。
まだ若干の空席はあるようですので、お問い合わせの上、ぜひご参
加ください。
行っている(株)イー・マーケティングの澤井社長より、技術紹介セミナ
ーの一環でお話をする機会をいただきました。
私のテーマは「企業Webサイトの盲点と改善ポイント」ということで、
「一応立派なWebサイトはあるんだけど本当にユーザー(閲覧者)に
響いているのか?」
「今後どのような見直し、投資を行っていけばよいのか?」
「管理者としてどこから手をつけていけばよいのか?」
など、現状から一歩踏み出すための考えるヒントをご提供できればと
考えています。
イーマケティング社の検索エンジンや関わる分析ツール、またSEO
などの実質的な最新情報も聞けますので、企業でWebを管理され、
「すべて外任せにするのではなく、出来るだけ自分で把握して管理し
ていきたい」
とお考えの方には良い機会だと思います。
まだ若干の空席はあるようですので、お問い合わせの上、ぜひご参
加ください。
2009年06月08日(月)更新
「ネットのクチコミ」を支える企業の変化が必要
日本経済新聞「日経PLUS1」に、は「ネットのクチコミ、参考にする
?」という記事がありました。
http://www.nikkei.co.jp/p1/
掲示板やブログ、コミュニティサイトなど、ネット上の口コミ情報を参考
にしている人は全体の8割を超える(母数1000超)一方、頼って失敗
した人も同様に8割近くいたそうです。
ただ、記事にもあるように「口コミで失敗しないために」出来るだけ多く
のサイトを見たり、ほめ過ぎ、けなしすぎの情報を参考にしないなど、鵜
呑みにせず、自身の判断力を磨く努力を重ねているようです。
それでもなぜ、このような口コミ情報を参考にするかというと、まだまだ
企業側の情報がスペックやプロモーション情報が中心で「想い」や「気持
ち」が伝わらない、という一面もあるのではないでしょうか。
最近は企業が出すCSRレポートや環境報告書、アニュアルレポートなどに
現場や社員の声、お客様の声に応える姿などが記載され、上記のような変
化が少しずつ見られるようになってきました。
しかしそれは、印刷物としてのこれらを作るための企画プロセスがしっか
りしており、経年の予算確保があるから可能になっている気がします。
Webの場合、これら印刷物ベースのコンテンツの転用以外、企業がオリジナ
ルにコンテンツ企画を掘り起こす機会がまだまだ少ないようです。
Webの良いところ、印刷媒体と違うところは沢山ありますから、このメディ
アの特性を活かしたオリジナルの企画があってしかるべきなのですが、Web
単体ではなくほかのメディアからの引き込み(クロスメディア・アプロー
チ)や社内コミュニケーションとの融合がポイントとなります。
それを実現するためには企業広報やコミュニケーション担当者は部門を超
えた業務理解、もっといえば経営理解に基づいたコミュニケーションプラ
ンを考える必要があります。
今は「ユーザーとの対話を促進する会社がブランドを形成できる時代」と
言われていますが、そのためには本気で思いを伝え、そしてユーザーの会
話を受け止めなければいけません。
そう考えると、既に世の中ではすでに気恥ずかしくさえ聞こえる「Web2.0」
の真意を全うしている企業は、実はまだ少ないとも言えるのです。
ブロガーリレーションやインフルエンサーマーケティングも、小手先の
施策では持続効果はありません。
そのためにはやはり、企業側のコミュニケーション基盤をしっかりと作り
こむ必要があると思います。
「やったつもり」「出すべき情報は全て開示している」とタカをくくって
いると、ユーザーは離れて行く事になるでしょう。
?」という記事がありました。
http://www.nikkei.co.jp/p1/
掲示板やブログ、コミュニティサイトなど、ネット上の口コミ情報を参考
にしている人は全体の8割を超える(母数1000超)一方、頼って失敗
した人も同様に8割近くいたそうです。
ただ、記事にもあるように「口コミで失敗しないために」出来るだけ多く
のサイトを見たり、ほめ過ぎ、けなしすぎの情報を参考にしないなど、鵜
呑みにせず、自身の判断力を磨く努力を重ねているようです。
それでもなぜ、このような口コミ情報を参考にするかというと、まだまだ
企業側の情報がスペックやプロモーション情報が中心で「想い」や「気持
ち」が伝わらない、という一面もあるのではないでしょうか。
最近は企業が出すCSRレポートや環境報告書、アニュアルレポートなどに
現場や社員の声、お客様の声に応える姿などが記載され、上記のような変
化が少しずつ見られるようになってきました。
しかしそれは、印刷物としてのこれらを作るための企画プロセスがしっか
りしており、経年の予算確保があるから可能になっている気がします。
Webの場合、これら印刷物ベースのコンテンツの転用以外、企業がオリジナ
ルにコンテンツ企画を掘り起こす機会がまだまだ少ないようです。
Webの良いところ、印刷媒体と違うところは沢山ありますから、このメディ
アの特性を活かしたオリジナルの企画があってしかるべきなのですが、Web
単体ではなくほかのメディアからの引き込み(クロスメディア・アプロー
チ)や社内コミュニケーションとの融合がポイントとなります。
それを実現するためには企業広報やコミュニケーション担当者は部門を超
えた業務理解、もっといえば経営理解に基づいたコミュニケーションプラ
ンを考える必要があります。
今は「ユーザーとの対話を促進する会社がブランドを形成できる時代」と
言われていますが、そのためには本気で思いを伝え、そしてユーザーの会
話を受け止めなければいけません。
そう考えると、既に世の中ではすでに気恥ずかしくさえ聞こえる「Web2.0」
の真意を全うしている企業は、実はまだ少ないとも言えるのです。
ブロガーリレーションやインフルエンサーマーケティングも、小手先の
施策では持続効果はありません。
そのためにはやはり、企業側のコミュニケーション基盤をしっかりと作り
こむ必要があると思います。
「やったつもり」「出すべき情報は全て開示している」とタカをくくって
いると、ユーザーは離れて行く事になるでしょう。
«前へ | 次へ» |