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来るべき「コミュニケーション・プロフェッショナルの時代」を担う「企業コミュニケーター」養成ブログ
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2010年11月09日(火)更新
日本広報学会発表会に参加してきました~その1【京都】
秋晴れの週末の京都、紅葉の映える山並みに囲まれた京都産業大学に訪れました。
日本広報学会の発表大会に参加するのは初めてでしたが、IABCの立ち上げでお世話になっている淑徳大学の清水先生や、一緒にトロントに行った花王の下平さん、経済広報センターでお世話になっている佐桑さんなどが参加されるということで気後れすることなく勉強に行くことができました。
京都はちょうど観光シーズンであったことに加えAPECの国際会議があり街中はかなり人が溢れていました。
さて、大会は広報学会賞の表彰に始まり、特別講演として縁のある上賀茂神社の宮司であられる田中安比呂さんから、「賀茂の文化」としてお話をいただきました。
義務教育で我が国の成り立ちは教えられていないという現状から、地域の語り部として、また、心の拠り所としての神社の役割から神話や祝日の意味などをお話してくれました。
田中宮司は飽きることなく、あっという間の1時間でしたが、特に最後(結び)の話が秀逸でした。
「結びの話」
結ばれて出来たものが息子、娘
日本の食べ物の基本は、手塩にかけて握るおむすび。
古来より私たちは「縁(えにし)を結ぶこと」を大切にしてきました。
これもコミュニケーションなのでしょうね。
これ、結婚式のスピーチなんかにも使えそうですね。
お昼は京都らしい可愛いお弁当をいただきました。
午後はマイアミ大学のコミュニケーション学部の
Don Stacks教授の基調講演として「米国でのコーポレートコミュニケーション教育」という話を聞かせていただきました。
多くのアメリカの教育機関では、コーポレートコミュニケーションはビジネススクールで扱われており、大学院で選択科目レベルにあるということでした。
なぜなら
1.コミュニケーションは関係性のマネジメントである
2.関係性を構築するのはビジネスを維持発展させるためである
という背景があり、より論理的、定量的にみる必要があるためだからです。
現代の企業コミュニケーションモデルでは、ビジネスの数字と定性値との因果関係を見る事が重要であり、それを可能にしている点が優れていると感じました。
最後は「国内でのCC専門人材育成と情報集積を推進する」
としてパネルディスカッションがおこなわれました。
長くなるので以下は私が拾ったキーワードです。
トヨタのリコール問題は半分以上コミュニケーションの問題。企業はドメスティックCC(コーポレート・コミュニケーション)からグローバルCCの意識が必要
企業の広報は黒子的性格の方が多く自分の成功事例には謙虚であまり話をしない。海外は失敗した事例から学ぶことに対するリスペクトが大きい。
コミュニケーション・プロフェッショナルの専門人材に対するニーズは高いが、業容や組織体により要求水準がまちまちなのでボトムライン(最低限必要な条件)から固めて行くことが肝要。
日本企業の課題はコミュニケーション人材教育-これからの人材をどう取り込むか。
米国はより戦術的で、個人レベルでコミュニケーターの資質が備わっているため、ソーシャルネットワークとのエンゲージ(関係構築)の方が高いが、日本企業は社内にロールモデル(学べる先輩)がなく、社員が直接社外とのコミュニケーションや関係構築をするには腰がひけている。
多くの場合、エンジニアは成功例ではなく失敗した事例から学び、改善する。
しかしコーポレート・コミュニケーションを学問として学んだ人は失敗の現場になかなかいかない(企業もなかなか開示しない)。それはとても重要なことなので人脈形成がケースを学ぶポイントとなっている現状は否めない。
アウトプット(コミュニケーション)を受け取ったオピニオンリーダーや編集者、社会市民がどういう意見や評価をもつか。それを受けてどのような測定可能なアウトカム(成果)を見ることが出来るかを把握することが重要。
報道分析は露出の数や広告換算だけでなくその意見の質を見る、中身を抑えるのが重要だ。
この日はAPECで多忙であろうにもかかわらず、懇親会には京都市長も参加され、盛り上がりました。
ただ、日頃IABCなどグローバルな会議に参加する機会があるせいか参加者が年齢層の高い男性中心(逆に言えば若い人、女性が少ない)なのが少し気になりました。
日本広報学会の発表大会に参加するのは初めてでしたが、IABCの立ち上げでお世話になっている淑徳大学の清水先生や、一緒にトロントに行った花王の下平さん、経済広報センターでお世話になっている佐桑さんなどが参加されるということで気後れすることなく勉強に行くことができました。
京都はちょうど観光シーズンであったことに加えAPECの国際会議があり街中はかなり人が溢れていました。
さて、大会は広報学会賞の表彰に始まり、特別講演として縁のある上賀茂神社の宮司であられる田中安比呂さんから、「賀茂の文化」としてお話をいただきました。
義務教育で我が国の成り立ちは教えられていないという現状から、地域の語り部として、また、心の拠り所としての神社の役割から神話や祝日の意味などをお話してくれました。
田中宮司は飽きることなく、あっという間の1時間でしたが、特に最後(結び)の話が秀逸でした。
「結びの話」
結ばれて出来たものが息子、娘
日本の食べ物の基本は、手塩にかけて握るおむすび。
古来より私たちは「縁(えにし)を結ぶこと」を大切にしてきました。
これもコミュニケーションなのでしょうね。
これ、結婚式のスピーチなんかにも使えそうですね。
お昼は京都らしい可愛いお弁当をいただきました。
午後はマイアミ大学のコミュニケーション学部の
Don Stacks教授の基調講演として「米国でのコーポレートコミュニケーション教育」という話を聞かせていただきました。
多くのアメリカの教育機関では、コーポレートコミュニケーションはビジネススクールで扱われており、大学院で選択科目レベルにあるということでした。
なぜなら
1.コミュニケーションは関係性のマネジメントである
2.関係性を構築するのはビジネスを維持発展させるためである
という背景があり、より論理的、定量的にみる必要があるためだからです。
現代の企業コミュニケーションモデルでは、ビジネスの数字と定性値との因果関係を見る事が重要であり、それを可能にしている点が優れていると感じました。
最後は「国内でのCC専門人材育成と情報集積を推進する」
としてパネルディスカッションがおこなわれました。
長くなるので以下は私が拾ったキーワードです。
トヨタのリコール問題は半分以上コミュニケーションの問題。企業はドメスティックCC(コーポレート・コミュニケーション)からグローバルCCの意識が必要
企業の広報は黒子的性格の方が多く自分の成功事例には謙虚であまり話をしない。海外は失敗した事例から学ぶことに対するリスペクトが大きい。
コミュニケーション・プロフェッショナルの専門人材に対するニーズは高いが、業容や組織体により要求水準がまちまちなのでボトムライン(最低限必要な条件)から固めて行くことが肝要。
日本企業の課題はコミュニケーション人材教育-これからの人材をどう取り込むか。
米国はより戦術的で、個人レベルでコミュニケーターの資質が備わっているため、ソーシャルネットワークとのエンゲージ(関係構築)の方が高いが、日本企業は社内にロールモデル(学べる先輩)がなく、社員が直接社外とのコミュニケーションや関係構築をするには腰がひけている。
多くの場合、エンジニアは成功例ではなく失敗した事例から学び、改善する。
しかしコーポレート・コミュニケーションを学問として学んだ人は失敗の現場になかなかいかない(企業もなかなか開示しない)。それはとても重要なことなので人脈形成がケースを学ぶポイントとなっている現状は否めない。
アウトプット(コミュニケーション)を受け取ったオピニオンリーダーや編集者、社会市民がどういう意見や評価をもつか。それを受けてどのような測定可能なアウトカム(成果)を見ることが出来るかを把握することが重要。
報道分析は露出の数や広告換算だけでなくその意見の質を見る、中身を抑えるのが重要だ。
この日はAPECで多忙であろうにもかかわらず、懇親会には京都市長も参加され、盛り上がりました。
ただ、日頃IABCなどグローバルな会議に参加する機会があるせいか参加者が年齢層の高い男性中心(逆に言えば若い人、女性が少ない)なのが少し気になりました。
2010年10月29日(金)更新
大阪セミナー(日本経営協会)ありがとうございました!
今週は2日連投で大阪でセミナーを実施してきました。
初日の「企業ホームページ活用見直し講座」も2日目の「プレゼンテーション能力向上セミナー」も、基本的にはビジネスに寄与するコミュニケーションというテーマが根底にあります。
モノ(Webやプレゼンテーション)とコト(ストーリー)と人(関係構築)の輪のバランスがとれていないと「伝わらない」、もしくは「関係やブランドを維持できない」からです。
色々とコメントをいただきましたが、
「表現が簡易で言葉遊びがなく理解しやすかった」
「担当者の立場で実践的な内容が多く、楽しかった」
「頭の中の整理がしやすく、きちんとオチのあるプレゼンが出来そうです」
「シンプルですぐに実践し、仲間と共有できる仕組み。早速導入してみます」
など、とても励みになりました。
実習形式のセミナーを行う場合、気を使う、または難しいのが「参加者のレベルの差」です。
いつもまず最初に出来るだけ興味や経験を伺い、全体のレベル把握に努め、不慣れ、あるいは初心に近い方にある程度フォーカスするようにしています。しかし中には習熟している方(今回であれば人事の研修ご担当者)もいらっしゃるので、ヒントにも経験に基づいて活用できるようなエピソードも加えるようにはしています。
なかなかすべての方を満足させることは難しいのですが、事後にもメール等での質疑には受けるようにしていますので、今回に限らず、ぜひお問い合わせをいただければと思います。
今後ともよろしくお願いいたします。
=================================================
企業Web担当者、コミュニケーション組織のアドバイザー。
「伝わるコミュニケーション」は社内外の人と人との間(関係性)
に存在します。
モノ(Web)→コト(ストーリー)→人(関係構築)の輪を作ります。
短期やセミナートレーニングからの導入も可能です
詳しくは↓お気軽にお問い合わせください。
=================================================
クロスメディア・コミュニケーションズ株式会社
代表取締役 雨宮 和弘
〒150-0002 東京都渋谷区渋谷4-3-6B1
Tel: 03-6418-0336 Fax: 03-6418-0337
URL: http://www.crossmedia.co.jp/
Blog: http://crossmedia.keikai.topblog.jp/
日本PR協会正会員、IABC( http://www.iabc.com/) 正会員
=================================================
初日の「企業ホームページ活用見直し講座」も2日目の「プレゼンテーション能力向上セミナー」も、基本的にはビジネスに寄与するコミュニケーションというテーマが根底にあります。
モノ(Webやプレゼンテーション)とコト(ストーリー)と人(関係構築)の輪のバランスがとれていないと「伝わらない」、もしくは「関係やブランドを維持できない」からです。
色々とコメントをいただきましたが、
「表現が簡易で言葉遊びがなく理解しやすかった」
「担当者の立場で実践的な内容が多く、楽しかった」
「頭の中の整理がしやすく、きちんとオチのあるプレゼンが出来そうです」
「シンプルですぐに実践し、仲間と共有できる仕組み。早速導入してみます」
など、とても励みになりました。
実習形式のセミナーを行う場合、気を使う、または難しいのが「参加者のレベルの差」です。
いつもまず最初に出来るだけ興味や経験を伺い、全体のレベル把握に努め、不慣れ、あるいは初心に近い方にある程度フォーカスするようにしています。しかし中には習熟している方(今回であれば人事の研修ご担当者)もいらっしゃるので、ヒントにも経験に基づいて活用できるようなエピソードも加えるようにはしています。
なかなかすべての方を満足させることは難しいのですが、事後にもメール等での質疑には受けるようにしていますので、今回に限らず、ぜひお問い合わせをいただければと思います。
今後ともよろしくお願いいたします。
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企業Web担当者、コミュニケーション組織のアドバイザー。
「伝わるコミュニケーション」は社内外の人と人との間(関係性)
に存在します。
モノ(Web)→コト(ストーリー)→人(関係構築)の輪を作ります。
短期やセミナートレーニングからの導入も可能です
詳しくは↓お気軽にお問い合わせください。
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クロスメディア・コミュニケーションズ株式会社
代表取締役 雨宮 和弘
〒150-0002 東京都渋谷区渋谷4-3-6B1
Tel: 03-6418-0336 Fax: 03-6418-0337
URL: http://www.crossmedia.co.jp/
Blog: http://crossmedia.keikai.topblog.jp/
日本PR協会正会員、IABC( http://www.iabc.com/) 正会員
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2010年10月20日(水)更新
ソーシャルネットは非営利団体の見方となるか?
友人で社会起業家、ソーシャルカンパニー代表の市川裕康さんは、主に米国を中心とした海外英字メディアから、社会起業家、社会イノベーション、そしてソーシャルメディア等のキーワードで気になるトレンドを追いかけ、情報発信しています。
そんな市川さんから、講談社現代ビジネスの「ソーシャルビジネス最前線」というコラムを書きましたとお知らせをいただきました。
今週書かれた”フェイスブックユーザーの5人に一人が使う寄付プラットフォームアプリ「Causes(コーズ)」の威力”はとても説得力のある興味深い話でした。
あるところで読んだ資料では、欧米の同経済水準の国に比べ、日本は寄付やボランティアに対する関心やアクションが著しく低いとありました。その原因のひとつが教会や学校、ボーイスカウトなどの「場」で寄付やボランティアに関わったり意識したりする機会が少ないこととも言われています。私自身も日常的には献血程度の貢献しか出来ていないのが実情です。
この「Causes」は自分が興味・関心のあるチャリティ、社会、政治、宗教的な活動に関し、フェイスブック上の友人・知人に意識を喚起し、寄付を募ることを可能にするアプリケーションなのだそうです。SNSの利点を活かせば、個人のつながりとして共感レベルの高い友人や知人に広く自分の支援する「Causes」への寄付や情報告知の依頼を知らせることが出来ます。
残念ながらまだ日本のNGOやNPOの登録はありませんが、フェイスブックに限らず、日本のSNS上でも同様の仕組みが出来たら、意識を喚起するのにとても役立つような気がします。
企業コミュニケーションの観点からも、企業がCSRの一端でNGOやNPOを支援する活動も増えています。
たとえば「ミラバケッソ」のCMで有名なクラレさんは「ランドセルは海を越えて」と題し、国際援助NGOのジョイセフ(JOICFP)を通じて使用済みのランドセルをアフガニスタンやモンゴルの子供たちに送っています。(2010年はすでに締め切りました)
日本のランドセルはとても丈夫で、内戦で国状の厳しい国や物資の乏しい国では、両手が空くことで移動が安全、青空教室のようなところでも地面に座れば机代わりにもなるので、とても重宝されているようです。
ジョイセフは所員の半数がブロガーでツイッターも活用するソーシャルメディアに積極的なNGOですから、「Causes」のような仕組みが日本でも出来れば、認知や協力がさらに加速化されると思います。
うちの6年生の娘のランドセルも来春には海を渡る予定です。
そんな市川さんから、講談社現代ビジネスの「ソーシャルビジネス最前線」というコラムを書きましたとお知らせをいただきました。
今週書かれた”フェイスブックユーザーの5人に一人が使う寄付プラットフォームアプリ「Causes(コーズ)」の威力”はとても説得力のある興味深い話でした。
あるところで読んだ資料では、欧米の同経済水準の国に比べ、日本は寄付やボランティアに対する関心やアクションが著しく低いとありました。その原因のひとつが教会や学校、ボーイスカウトなどの「場」で寄付やボランティアに関わったり意識したりする機会が少ないこととも言われています。私自身も日常的には献血程度の貢献しか出来ていないのが実情です。
この「Causes」は自分が興味・関心のあるチャリティ、社会、政治、宗教的な活動に関し、フェイスブック上の友人・知人に意識を喚起し、寄付を募ることを可能にするアプリケーションなのだそうです。SNSの利点を活かせば、個人のつながりとして共感レベルの高い友人や知人に広く自分の支援する「Causes」への寄付や情報告知の依頼を知らせることが出来ます。
残念ながらまだ日本のNGOやNPOの登録はありませんが、フェイスブックに限らず、日本のSNS上でも同様の仕組みが出来たら、意識を喚起するのにとても役立つような気がします。
企業コミュニケーションの観点からも、企業がCSRの一端でNGOやNPOを支援する活動も増えています。
たとえば「ミラバケッソ」のCMで有名なクラレさんは「ランドセルは海を越えて」と題し、国際援助NGOのジョイセフ(JOICFP)を通じて使用済みのランドセルをアフガニスタンやモンゴルの子供たちに送っています。(2010年はすでに締め切りました)
日本のランドセルはとても丈夫で、内戦で国状の厳しい国や物資の乏しい国では、両手が空くことで移動が安全、青空教室のようなところでも地面に座れば机代わりにもなるので、とても重宝されているようです。
ジョイセフは所員の半数がブロガーでツイッターも活用するソーシャルメディアに積極的なNGOですから、「Causes」のような仕組みが日本でも出来れば、認知や協力がさらに加速化されると思います。
うちの6年生の娘のランドセルも来春には海を渡る予定です。
2010年10月18日(月)更新
オーストラリア・バレエ団「くるみ割り人形」
昨日は上野の東京文化会館にオーストラリア・バレエ団の「くるみ割り人形」を見てきました。
いわゆる普通の「くるみ割り」と違い、クララの一生を、年老いた晩年のバレリーナの回想から始まり、幼年期、そしてプリマの時代とストーリーが駆け巡り、感動のラストへとつながっていきました。
娘がずっとバレエをやっているものの、オーケストラピットのある劇場できちんと見たことがなかったのですが、演劇仕立てのユニークな構成でまるで映画を見ているようでした。
何より3世代のクララ、それぞれが魅力的に表現されていて、その想いが舞台上で実際の踊り手によって交錯したり、舞台を裏から見ているような仕掛けで、常にストーリーを第3者的に見せたり、とても面白い演出でした。
あらすじはこちら
ゲネプロの様子はこちら
紹介ビデオはこちら
今回は東京バレエ学校が協力し、日本のバレエ学校に通う小学生たちが、幼少期のレッスン風景や遊び場の回想場面に出演していました。それもあまり不自然さがなく、とてもかわいらしかったです。
私自身も自分の母を招待し、家人と娘の3世代で観覧したので、なんとなく似たようなシンパシーをもって見ることが出来ました。
いわゆる普通の「くるみ割り」と違い、クララの一生を、年老いた晩年のバレリーナの回想から始まり、幼年期、そしてプリマの時代とストーリーが駆け巡り、感動のラストへとつながっていきました。
娘がずっとバレエをやっているものの、オーケストラピットのある劇場できちんと見たことがなかったのですが、演劇仕立てのユニークな構成でまるで映画を見ているようでした。
何より3世代のクララ、それぞれが魅力的に表現されていて、その想いが舞台上で実際の踊り手によって交錯したり、舞台を裏から見ているような仕掛けで、常にストーリーを第3者的に見せたり、とても面白い演出でした。
あらすじはこちら
ゲネプロの様子はこちら
紹介ビデオはこちら
今回は東京バレエ学校が協力し、日本のバレエ学校に通う小学生たちが、幼少期のレッスン風景や遊び場の回想場面に出演していました。それもあまり不自然さがなく、とてもかわいらしかったです。
私自身も自分の母を招待し、家人と娘の3世代で観覧したので、なんとなく似たようなシンパシーをもって見ることが出来ました。
2010年10月12日(火)更新
世田谷美術館「青のあいだ展」 佐々木宏子
連休は子供のサッカー大会があったのですが雨の影響で順延となり、チケットを持っていながらなかなか行けなかった「ザ・コレクション・ヴィンタートゥール展」に閉会前日ぎりぎりに見に行くことが出来ました。
ゴッホ、ピカソ、ドガ、など、有名どころの絵、しかも日本初出のものばかりで、見ごたえがありました。
私自身はシスレーを見ると、大正~昭和時代前期の版画家、小泉癸巳男さん(東京百景)などは、このシスレーの色彩感覚にとても近い(影響を受けている?)にではないか?と感じました。
個人的にはニューヨーク近代美術館でしか見たことのない大好きなジョルジョ・モランディが見られたのもラッキーでした。
また2階の常設展では「小堀四郎と鴎外の娘 ひと筋の道」をやっていますが、これがヴィンタートゥールに負けないぐらい充実しています。
特に初期の作品は戦前の画家、たとえば初期の熊谷守一などもそうですが、まるで古いカメラと古いレンズで撮影した写真のように周辺部の光が弱く暗くなっているような絵が多いのが特徴的でした。テレビやパソコンの画面など光の色を見すぎている現代人にはとても味わい深い絵画だと思います。
さて、これだけ盛りだくさんで満足して帰ろうとしたときにふと立ち寄ったのが1階の区民ギャラリーで催されていた佐々木宏子さんの「青のあいだ」展でした。
3メートル四方はある大きなキャンバスに鮮やかな、それでいてゆっくりとした時間の流れを感じさせる絵柄が描かれています。これらは筆を使わず、油絵の具を溶き流し、キャンバスを傾けて描いているものなのだそうです。
シンプルですが、とても説得力のある空間を作っていたのが印象的でした。
聞けば巡回展の最終日だと言うことでこれもラッキーでした。
ゴッホ、ピカソ、ドガ、など、有名どころの絵、しかも日本初出のものばかりで、見ごたえがありました。
私自身はシスレーを見ると、大正~昭和時代前期の版画家、小泉癸巳男さん(東京百景)などは、このシスレーの色彩感覚にとても近い(影響を受けている?)にではないか?と感じました。
個人的にはニューヨーク近代美術館でしか見たことのない大好きなジョルジョ・モランディが見られたのもラッキーでした。
また2階の常設展では「小堀四郎と鴎外の娘 ひと筋の道」をやっていますが、これがヴィンタートゥールに負けないぐらい充実しています。
特に初期の作品は戦前の画家、たとえば初期の熊谷守一などもそうですが、まるで古いカメラと古いレンズで撮影した写真のように周辺部の光が弱く暗くなっているような絵が多いのが特徴的でした。テレビやパソコンの画面など光の色を見すぎている現代人にはとても味わい深い絵画だと思います。
さて、これだけ盛りだくさんで満足して帰ろうとしたときにふと立ち寄ったのが1階の区民ギャラリーで催されていた佐々木宏子さんの「青のあいだ」展でした。
3メートル四方はある大きなキャンバスに鮮やかな、それでいてゆっくりとした時間の流れを感じさせる絵柄が描かれています。これらは筆を使わず、油絵の具を溶き流し、キャンバスを傾けて描いているものなのだそうです。
シンプルですが、とても説得力のある空間を作っていたのが印象的でした。
聞けば巡回展の最終日だと言うことでこれもラッキーでした。
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