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2008年12月04日(木)更新

今年のオープンセミナーが修了

ホームランバッターではないが、今年も昨年同様、セミナー数40本
単位時間コマ数で60本を越えた。

12月の後半にある企業から受託しているシリーズセミナー1本を残
してオープン(自由参加)セミナーは修了した。

それにあわせてメジャーどころの共同PRさん、宣伝会議さんのシリ
ーズセミナーでは先般懇親会を実施してくださった。

講義の後も残って熱心に質問してくださる方も少なくないのだが、や
はり宴席だとよりリラックスして色々ご意見や質問をいただく。
(結果、あまり講師は飲み食いはできません・涙)
そんな中、それぞれの会社の悩みや課題を聞くと、数年前と比べてそ
の内容が極めて具体的で、担当者自身の意識の高まりとともにコミュ
ニケーションプロフェッショナルとしてのポジションとキャリアを作
るタイミングがいよいよ来たな、と感じるのだ。

私はそんなお手伝いをしたいと思い10年前に独立したのだが、ほん
の4、5年前までは相談案件のほとんどがウェブ制作が前提であり、
その基盤となるコミュニケーション戦略や管理運営に関する相談はま
ったくといってよいほど戴けなかった。

物事が成功するにはタイミングが必要だと思い知った。

十数年前の私と同様、現在、たまに雑誌や対談に出てくる企業のウェ
ブマネージャーは皆さんは、パイオニアであることは間違いないのだ
が、良く言えば既に広報やコミュニケーションのプロでウェブを見て
いる、悪く言えば自己流の方がほとんどだ。

私がセミナー提示しているウェブマネージャー育成支援は、私自身が
企業の専任ウェブマネージャーから下野して数多の企業コミュニケー
ション担当者やウェブマネージャーと会い、課題を解決するお手伝い
をする中から感じてまとめたもので、リアリティとしての「共通解」
なのだと思う。

今、かつてないほど企業がコミュニケーション(良く伝える、良く聞
く)を必要とする時代になった。
だからこそ今、このキャリアに着いた、或いは目指す人にとっては、
とてつもないチャンスの大きいタイミングだと断言できるのだ。
(私のように冷や飯を食わずにすむ!?)

そのためにお手伝いで来るのであれば、喜んで捨石になろう。
来年は、真の意味での第1期企業オンラインコミュニケーションマネ
ージャーが誕生する年になるだろう。

来年も多くの方とお会いできることを楽しみにしている。

http://www.sendenkaigi.com/kyoiku/net-pr/

2008年11月19日(水)更新

企業の名前の由来

以前もエントリーに挙げたことだが、ここ一月セミナーが多く新たにお会いする
方々が多いせいか、社名、端的に言えば

「良く"クロスメディア"という屋号や”crossmedia.co.jp”という
ドメインを取得できましたね」

と聞かれる。

この経緯についてはこちら

逆にお会いする企業もバラエティに富んでおり、「なるほどそのようなビジネス
もあるのですね」と感心する「隠れた大企業(失礼)」もまだまだ多い。

反面ご多分に漏れず、そのような企業は知名度や業容への認知が低いため
コミュニケーション上の悩みも少なくないようだ。
言ってみれば
「きちんとしたウェブは作ったんだけどなかなか効果が出ない」
というようなことだ。

それぞれの企業が持っている宝物はなんだろう。
そんな気持ちからお話聞けば、今までとは違った会社の魅力作り、その伝え方
が見えてくる。それを筋道をつけて結果(ビジネス)につなげる。
平たく言えば「コミュニケーション戦略」とはそういうものだ。
さて、そんな興味からウェブを徘徊していたら、「企業名の由来」についてまとめ
ているサイトがいくつかあるのを発見した。

企業コミュニケーション担当者として他社の社名の由来など、さしたることでも
ないかもしれないが、思いを伝える根っこの部分のきっかけとして、このような
ことにこだわるとメディアやユーザーとのコミュニケーションも一段ずつ深まる
のは間違いない。たまに参照すると勉強になることも多い。

「企業と商品のイエローページ」
企業名や商品名の由来をメールマガジン形式で伝えている。
短く簡潔な解説。

「経済提案」
まだ紹介数は少ないが読み物としても受け取れるていねいな解説。
経営者の名言や雑学情報も。


以下のサイトは古いようでフレームが壊れているので個別にリンクを紹介する。

会社やお店、商品の名前の由来
http://homepage2.nifty.com/yurai/shamei1.htm


サービスプロバイダーの名前の由来
http://homepage2.nifty.com/yurai/purobaidar_name.htm


クルマの名前の由来
http://homepage2.nifty.com/yurai/kuruma.htm

2008年11月14日(金)更新

「ハショレ社説」

このサイトは「読売」、「日経」、「朝日」、「産経」の4誌の社説の要旨を
各5行程度にまとめて毎日アップしている。
世の中の動きだけでなく、各紙の性格も見えてきてとても面白い。

「ハショレ社説」

hasyore
「ハショル(端折る)」すなわち文章内容をサマライズする(サマる)ことは
広報コミュニケーションに関わる人間にとってみると業務の根本のひとつ
なのだが(何しろ上司や経営者は忙しく時間がなく、すぐ「要点は?」とか
「ポイントは何なんだ」と言う)、意外に人に伝わるように「ハショル」ことは
難しいのだ。

当然RSSフィードが付いているので毎朝あなたのお手元(携帯)にも届く。

このサイトは、他のコラムのコンテンツやサイトデザインそのものも出色
の出来だ。

サイトの解説を読むと、ユーモアたっぷりに以下のように書いてあるが、
これも一流の謙譲ととることが出来る。

”2008年10月、東京西部の、とある会社の、とある4名に窓際にうつれと
突然の人事異動が発令。と、同時に、ボスから会社にいたいなら、なんか
やれとの温かい命令を授かりました。”

”このサイトが失敗に終わった暁には4名まるっと窓際の外に異動されて
いるやもしれず、結構切実だったりします。そういった事情ですので私たち
の文章に「怒り」や「焦り」などがにじみ出ることもありましょう。その際は
サーと読み流していただければ幸いです。”

”また、文章書きを生業とした者は皆無です。そのため「面白くない」「読み
づらい」「インリンの画像がない」など皆様にはご不便をおかけすると思い
ますが、「不肖の親父たち」とお思い、叱咤激励を飛ばしていただければ
これ以上の喜びはありません”

個人的には「かっこいい仏像」や「ひとりでできるもん(3DCGモデリング)」、
「楽団(バンド)やりませう」のようなコンテンツにも興味があるし、そもそも
このサイトの昭和レトロデザインテーマが琴線をくすぐる。

会社のプロモーションとしても素晴らしい。

運営者:
ユナイテッドスターズ株式会社

2008年11月06日(木)更新

2週にわたりイントラネット座談会を実施

昨今弊社がいただく問い合わせの半分近くが社内コミュニケーション、特にイン
トラネット関連の相談だ。反面、事例に触れる機会が少なく他社はどのように解
決しているのだろう?と悩まれる担当者も少なくない。
お仕事として関わる際には、弊社としても知見を活かし徹底したヒアリングや定
性調査からその企業の現状に照らし合わせ、将来的な発展の形を見据えたプラン
ニングを行ってはいるのだが、当事者のご担当者にしてみると、それが本当に正
しいプランなのか自信が持てず、判断できない、といわれることもある。

intranet
そこで9月の終わりに「御社のイントラネット・ポータルはどうなっていますか
?」という率直なアンケートをお願いした。このアンケート自体も、それぞれの
企業が抱える課題が浮き彫りになり、価値があったと感じている。これについて
は10月中にまとめてフィードバックする約束を差し上げていたのだが、はから
ずも複数の参加者から「せっかくだから直接何社かで集まって座談会形式で知見
を共有する機会が持てないか?」という問い合わせをいただき、レポートを少し
先送りにして早速アンケートにご協力いただいた企業の方に参加のご要請を差し
上げたところ、驚いたことに20社を超える企業の方から「ぜひ参加したい!」
という回答をいただいた。うれしい反面、内容に関してはもちろん社外秘にあた
るものもあるため「出来るだけ率直に話を差し上げたいが同業他社がいるのは困
る」とおっしゃる企業も当然いらっしゃるのだ。このこともあって限られた時間
で出来るだけ多くの発言をいただけるよう参加企業数を絞るため、先週、今週と
2回に分けて実施した。

当社にとっても初めての試みで、どうなることか?と不安もあった。しかしなか
なか事例が見えないイントラネットなので、当初は他社の事例が見え使途や課題
を分かち合うことが出来れば良いのでは、という程度の認識だったが、皆さん積
極的に意見や感想を述べてくださるので新しい気づきにあふれたセッションとな
った。これは今回で気で終わらせるのではなく、出来るだけ定期的に続けてやっ
ていこうと考えているのでご希望の企業の方がいらっしゃればぜひご連絡いただ
きたい。基本的に参加費は無料(情報共有にてバーター)、会場(会議室)のご
提供をいただければなおありがたい。

2008年11月06日(木)更新

もう大きなニュースの陰に隠れることは出来ない

この原稿を書いている11月5日、アメリカ大統領選挙でオバマ候補が当選を決
めた。アメリカ合衆国のみならず世界的にも歴史に残る一日となるだろう。

ほんの数年前までは、こういうビッグデーに乗じて、企業の不祥事や事故の
リリースを出す会社が実は少なくなかった。新聞やテレビは当然ビッグニュース
に集中するから目立たなくてすむだろう、という魂胆だ。

しかしこの数年はブログやソーシャルネットワークサービスに加え、一般ユーザ
ーがブログやニュースのエントリーをピックアップして紹介するソーシャルニュ
ースなどが増えたことで、どんなに地域の小さなニュースであってもその内容が
大きな意味を持っていれば確実に多くの人の目に触れ、広まっていくようになっ
てきた。
また、企業の「おわび」(いわゆる公告)を集めてリストにしているサイトもあ
る。

例えば昨年の1月を見てみると不二家の内部告発の発覚の影で同様の事故や不祥
事を報告している会社が少なくないことがわかる。
こんなビッグウィークだからこそ、世の中の動きに敏感になっている人も少なく
ないということを理解しておく必要がある。さもないと「故意に今出したな」と
とられれば事は余計に大きくなることが必至だからだ。

ここ数年、弊社への問い合わせにおいて、オンラインの危機管理に関する相談は
イントラや社内広報の話、ウェブサイトのリニューアル・管理の話と3分する話
題となっている。
もちろん社内倫理を正し、不正や事故がおきない会社にする、というミッション
ステートメントの確立だけで事足りるのであれば問題はないが「そもそもすべて
の人間は弱い存在」という性弱説に立てば、単に監査や規定で縛るだけでなく、
社内へのコミュニケーション(価値の共有)がますます重要になってくるはずだ。
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